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貧困について
関連項目
3秒に1人
子どもが貧困のために命を落としています。
開発途上国で5歳になる前に命を落とす子どもの数は、
1年間で1044万人=「3秒に1人」

地球上では、12億人、つまり5人に1人が1日1ドル未満の所得で生活をしています。最も裕福な1パーセントの人々の所得の合計額と、最も貧しい57パーセントの人々の所得の合計額は同じです。
開発途上国で5歳になる前に命を落とす子どもの数は、1年間で1044万人です。1000人子どもが生まれたとして、そのうちの87人は5歳になる前に死んでいることになります(先進諸国では1年で6万人、つまり1000人のうち6人です)。この「1年間で1044万人」を計算すると、「3秒に1人」ということになります。サハラ以南のアフリカ諸国では状況はさらに厳しく、1000人のうち175人が、5歳になるまでに命を落としています。

貧困とは、「所得の低さ」だけでなく
「選択や自己決定ができない状態」でもある

貧困は、ただ単に所得であらわせる経済的な問題ではありません。貧困は、人生においての選択肢や自己決定権が剥奪されている状態をも指しています。つまり、学校に行く、就きたい職業に就く、政治や社会活動に参加する、必要なときには医療サービスを受けられる――人間として尊厳のある生活を送るための必須条件や選択肢が著しく制限をされている状態も、「貧困」の一側面なのです。

 性別、人種、階層などを理由とした差別によって生み出された社会的弱者は特に貧困に陥りやすく、貧困から脱却しづらい状態にあります。たとえば、両親に安定した収入がなければ、子どもたちは十分な栄養をとったり、安全な水を飲んだりすることができず、常に健康状態が悪い、病気になっても適切な医療を受けられない、という不安定な状態に置かれています。

 学校に行くことができなければ、知識や職業技術を身につけることができず、安定した職に就くこともできません。家族計画、衛生、栄養、保健に関する基礎的な知識がなければ、子どもをたくさん産んでたくさん死なせてしまったり、防げるはずの病気で命を落としまったりします――こうして貧困の連鎖は続くのです。

豊かな国では当たり前の教育や医療を
貧しい国の貧しい人々は得ることができない

国の重要な役割の一つとして、公共サービスの供給があります。教育、基礎医療、保健介護、上下水道の整備などのサービスや、年金、健康保険などの社会保障制度、生活保護などの福祉制度も、基本的には国によってまかなわれています。
 ところが、貧しい国になればなるほど、国全体の収入が少なく、それらの公共サービスのための予算が極端に制限されています。そこで、教育や医療などの社会サービスが廃止される、有料化される、民営化される、という現象が起こっています。特に、債務にあえいでいる最貧国の中には、公共サービスに予算を分配できなくなり、それらのサービスを廃止せざるをえない国々もあり、それが貧しい人々を直撃しています。

 人々が貧困から脱却するためには、健康が、教育が、技術が、雇用が、必要です。一人一人が同じスタートラインに立ち、それぞれの天分を生かして尊厳のある人生を全うできる――それが、私たちの描く「貧困のない世界」です。



関連リンク>>>>>>>>>>>>>>>
■貧困の現状
〔2005年12月掲載〕
  • 飢餓−ウガンダからの現場レポート(ハンガー・フリー・ワールド ウガンダ事務局長 バッテ・フレドリックさん)
    〔2006年3月掲載〕
  • 貧困の状況−タンザニア、バングラディシュ、ウガンダ、マラウイ
  • 感染症−ナイロビ北辺のスラムから
  • 農村開発−バングラディシュの女性アノアラの挑戦 
    ■理解を深めるための本
    • 貧困について
     

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