2005年07月 アーカイブ
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2005年07月29日
グローバル・エイズ・アップデイト 21号
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■「第21号」目次
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●国際関係情報
G8グレンイーグルズ・サミット:保健分野の成果はいかに?
●地域情報
アフリカ
1.ザンビア:債務免除でエイズ対策が前進
2.モーリタニア:「希望のキャラバン」がエイズのタブーに挑む
3.ウガンダ:PEPFARによるARV支援の現状と問題点
中南米
抗レトロウイルス薬の国内製造に向けて交渉圧力を強めるブラジル政府
アジア
カンボジア:テノフォビル治験問題で判明した研究者の「倫理軽視」
●オピニオン
アフリカ:米国FDA認可のジェネリック薬使用:
~WHOとアフリカ諸国政府の医薬品認可システムが壁に~
Vol.1-No.21 ★
http://blog.melma.com/00123266/
投稿者 ほっとけない*** : 01:29 | コメント (0)
ホワイトバンド100万個達成の次は!?
ライブドアニュースにて、夕べのシンポジウムが紹介されました。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1307973/detail
投稿者 ほっとけない*** : 01:02 | コメント (0)
2005年07月22日
貧困問題や魅力伝える 目黒でバングラデシュの写真展
日本人とバングラデシュ人の写真家二人の写真で、同国の魅力や貧困問題を伝える写真展「笑顔で生きる!」が、目黒区目黒二の「ギャラリーCOSMOS」で開かれている。飢餓撲滅を目的に同国などで活動する特定非営利活動法人(NPO法人)ハンガー・フリー・ワールド(HFW)が主催。
写真を出品しているのは、バングラデシュ出身で東京を拠点に活動する報道写真家コンドカル・アニスル・ラハマンさん(40)と、武蔵野市在住のアマチュア写真家小林博子さん(67)。二人は写真家同士の集まりで知り合い、共にバングラデシュを訪れて写真を撮ってきた。
小林さんは、出版したバングラデシュの写真集の売り上げをもとに、女性向けの奨学金を創設。ラハマンさんもHFWのメンバーとして同国の支援にかかわっている。
展示されている写真は三十五点。首都ダッカのスラム街や、重労働に従事する子どもや女性の現状を伝えるほか、漁や稲作の風景など、人々の日常の暮らしや豊かな自然も紹介している。
小林さんは「一生懸命に生きる人間の温かみにひかれた」とバングラデシュの魅力を語り、ラハマンさんは「日本では洪水や貧困しか知られていないが、人々の日常があることを知ってもらいたい」と話している。
写真展は、三十一日まで。午前十時-午後七時(最終日午後五時まで)。入場無料。問い合わせは、HFW=電(3261)4700=へ。 (大原 啓介)
投稿者 ほっとけない*** : 17:52 | コメント (0)
フジロック・フェスティバルに出展 7月29日~7月31日
7月29日から7月31日まで新潟の苗場スキー場で、今年もフジロック・フェスティバルが行われます。会場内に作られるNGO VILLAGEでは「世界の貧困についてもっと知ろう」というテーマで参加型ワークショップを行ったり、「ほっとけない 世界のまずしさ」のホワイトバンドやMake Trade FairのTシャツといった国際キャンペーンのグッズの販売を行います。
なぜロックイベントでNGOがブースを出すの?
イギリスなど海外では、ロックイベントにNGOが多くブースをだして社会問題や貧困の問題に関してもっと知ってもらうためのアピールをしたり、署名を集めたり、キャンペーングッズの販売を行っています。何故なら、多くのアーティストたち自身が問題の本質を見つめ、自分のステージでより良い世界を創ることを訴えていることが多く、そのファンたちもその問題に興味を持ち始めるからです。
フジロック・フェスティバルでは?
英国のトップグループ、COLDPLAYはボーカルのクリス・マーティンをはじめとして、貧困問題の克服に信念を持ち、「ほっとけない 世界のまずしさ。」キャンペーンのイギリス版である「Make Poverty History」(貧困を過去のものに)に参加し、LIVE8で歌ったり、ホワイトバンドを腕に巻いたりしています。
また、クリスだけでなく、U2のボノなど多くのアーティストが「Make Poverty History」に参加しています。
COLDPLAYはそのほかにMake Trade Fairという公平な貿易をしようというキャンペーンにも参加しています。
アーティストが伝えたいこと
いま世界では3秒にひとり、子どもが貧困から死んでいます。1日だと3万人。
1日1ドル以下の生活をしている人は12億人、きれいな水を飲めない人は10億人以上・・・これは、多くの場合、モノをつくっても公平に取り引きしてもらえなかったり、返済不可能なほどの借金を背負わされていたりしまうことから起こります。
お金を送るだけでは、根本的な問題は解決されません。私たちの声で、貧しい国と富める国の不平等な関係を変えていくことが大切です。
その為に必要なことは、まず「その事実に私たちは気づいています。そして、その状態が改善されるように行動したいのです。」と示すことです。その輪が広がれば、国も動き出し、世界の関係が変わるかもしれないのです。ホワイトバンドも、キャンペーンのTシャツもそのためにあります。アーティストは、自分たちの声でさらに多くの人々がこの現実を知って行動してくれることを期待しています。
NGO VILAGEでは具体的に何をしてるの?
フジロックの会場でも、NGO VILLAGEで、ホワイトバンドやクリスが参加するMake Trade Fairキャンペーンのグッズが買える他、「貧困ってどんなものだろう?」というのを少しでも体験してもらえるようなワークショップを用意しています。
まずは、知るところから。
アフリカなどの国で人々が一日に使う水の量はどれくらいなのか、水を運ぶってどれくらい重いのか、バケツで実際に汲んでみる。(共同出展ACE,AJFの企画)小さな子どもが作らされているサッカーボールを縫ってみる(共同出展ACEの企画)。
体験して、何かを感じたら、行動してみてください。誰かに伝えてください。
フジロックオフィシャルサイト: http://www.fujirockfestival.com/index.asp
OXFAM Japan; http://www.oxfam.jp/
ACE; http://acejapan.org/index.html
AJF; http://www.ajf.gr.jp/
投稿者 ほっとけない*** : 01:37 | コメント (0)
2005年07月14日
「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ >満員御礼(7/22)
◎定数を超えての申し込みがありましたので、たいへん申し訳ありませんが、受付を中止させていただきます。次のイベントへのご参加をよろしくお願いします。
(7/22)
**
━━━━━━━━━━━━ 転 送 歓 迎 ━━━━━━━
◆◇「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ◆◇
………………………………………………………………………………
G8サミットから9月国連「ミレニアム+5」サミットへ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎日 時:7月27日(水) 午後6時30分~8時30分(開場は午後6時から)
◎場 所:文京シビックセンター「スカイホール」(シビックセンター26階)(最寄り駅;地下鉄「春日」駅、「後楽園」駅そば 文京区役所内) 地図 http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civic/index.html
◎主 催:「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン http://hottokenai.jp/
◎資料代:300円
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全世界の何億もの人々が注目していたG8(グレンイーグルス)サミットが、7月6日から8日まで開催され、期間中に突発的地下鉄・バス爆破事件による痛ましい事態がありましたが、「アフリカ問題」を議論の中心にすえて行なわれました。
また、サミット開催を前に、有名なミュージッシャンたちによる「ライブ8」が、7月2日世界10都市で200万人を集めて行なわれました。グレンイーグルス現地では、2日の25万人にも及ぶデモをはじめ連日シンポジウムや集会も行なわれました。
このG8サミットで世界のリーダーたちはアフリカをはじめとする世界の貧困を克服する具体的提案を行なったでしょうか?
債務問題の進展は? 開発支援の進展は? 貿易ルールの公正さの問題は?
HIV/エイズをはじめとするアフリカ支援の保健分野での進展は?
そして日本の小泉首相は何を主張し、アフリカを支援しようとしたのでしょうか?
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンはこのサミットに2名を代表派遣しました(その報告は「ほっとけない」のウェブサイトに掲載)。
何が達成され、そして何が達成されなかったのか?
達成されなかった課題については、9月の国連「ミレニアム+5」サミットに引き継がれます。G8サミットで達成された成果は、明らかにNGOなど市民社会の大きなうねりによるものです。9月に向け、私たちはこの日本の中でどのようなうねりを作り出せるか、みんなで討論をしていきましょう。
<プ ロ グ ラ ム>
1)ホワイトバンド・クリッキング・フィルムほかビデオ上映
2)G8(グレンイーグルス)サミット報告
*山田太雲(オックスファム・ジャパン)
*林 達雄(アフリカ日本協議会)
3)G8(グレンイーグルス)サミット達成されたこと・達成されなかったこと
*稲場雅紀(アフリカ日本協議会)
4)9月ホワイトバンド・ディーに向けての提案
*内山 隆(CHANCE! pono2)
●事前申し込み制です(先着70人);参加希望者は、メールかFAXにてご返信ください
メール;office-alter@altermonde.jp FAX;03-3834-2406
・・・・・・・・申 込 書・・・・・・・・・
「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ
G8サミットから9月国連「ミレニアム+5」サミットへ
◎お名前:
◎ご所属団体など:
◎ご連絡先:〔Tel〕 〔E-mail〕
*********************************************
●オルタモンド事務局
〒110-0015 東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3F
Tel: 03-3831-4993 Fax: 03-3834-2406
http://altermonde.jp/
投稿者 ほっとけない*** : 21:55 | コメント (0)
2005年07月13日
グレンイーグルズ・サミットに関する市民社会共同声明~9月に向けて取り
【グレンイーグルズ・サミットに関する市民社会共同声明】



「アフリカ支援」を中心課題に据えたサミットは画期的だった
次のステージ「国連ミレニアム+5総会」に向けて、市民社会の取り組みは続く
(特活)アフリカ日本協議会
TICAD市民社会フォーラム
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン
<まとめ:9月に向けて取り組みは続く>
1. 7月8日に閉幕した英国グレンイーグルズG8サミットは、これまでのサミットと違い、貧困問題の克服を訴える世界の市民社会が見つめる中、アフリカ問題と気候変動という地球規模の問題の解決を主なテーマとして行われました。開催国での地下鉄・バス爆破事件発生という未曾有の事態にもかかわらず、G8首脳がアフリカの貧困克服というテーマを投げ出さず、本腰を据えて討議し、一定の結果を出したことを、市民社会は高く評価します。
2. しかし、具体的な成果については、多くの不満が残ります。
貧困国の債務免除については、対象国の拡大はなされませんでした。また、途上国の貧困克服のための援助の増大についても、2010年までに500億ドルの援助増額というラインが示されましたが、これは国連や、ブレア首相が議長を務めた「アフリカ委員会」の答申で示された額を大きく下回っています。また、ここには債務免除や返済猶予なども参入されているため、開発のための新たな資金は150-200億ドル程度に過ぎません。
3. 日本政府も、サミット以前から、アフリカや貧困問題への取り組みの為の政策を示しています。これ自体は歓迎されるべきことですが、示された政策は貧困克服にとって十分なものではありません。一方、アフリカにおける援助が有効に活用されるためには、国家の統治の仕方(ガバナンス)の改善が不可欠であり、そのため最も有効なのはアフリカの市民社会のエンパワーメントと参画の拡大です。しかし、今回のサミットでは、援助への市民社会の関与の拡大は取りざたされませんでした。この点、世界の市民社会はより積極的に主張していかなければなりません。
4. 今回のサミットで達成できなかった課題は、9月の国連ミレニアム+5特別総会へと引き継がれます。世界の市民社会の取り組みは、9月、ニューヨークに向けてさらなる展開を見せることになります。
1. はじめに:「アフリカ問題」が討議の中心を占めたサミットは画期的だった
7月6日から8日まで、3日間の日程で英国グレンイーグルズで開催されたG8サミット(主要国首脳会議)が閉幕しました。G8サミット自体は毎年開催されていますが、今年のサミットはこれまでのサミットとは大きく違っていました。
2000年に国連ミレニアム特別総会で採択された「ミレニアム宣言」と「ミレニアム開発目標」は、世界の貧困の克服に焦点を当てた画期的な文書ですが、2005年はこの最初の中間評価の年に当たります。このため、世界の市民社会は、2005年を「貧困のない世界」に向けた飛躍の年にすることを目指して、サミットを一つの焦点として世界規模の運動を展開しました。
サミット開催国である英国政府は、この市民社会の運動の高まりに一定程度の配慮を示しました。世界の中でも厳しい貧困に直面するアフリカへの支援を主要議題に設定し、他のG8諸国に対して、アフリカ支援策の積極的な構築を徹底して呼びかけました。
冷戦終了後、アフリカは、グローバリズムの経済的恩恵から取り残されたばかりか、グローバリズムがもたらす負の部分の直撃を受けてきました。欧米を中心とする国際社会は、アフリカが崩壊の瀬戸際に追い込まれるまで、これを放置し、さらに、アフリカでの自らの利権や政治的影響力の確保のために、自己中心的で短絡的なアフリカ政策に固執してきました。結果として、アフリカへの援助は有効に活用されず、腐敗した独裁政権が温存され、債務が積み重なり、不公正な貿易によって貧困が増幅され、市民社会の声はかき消されてきました。
グレンイーグルズ・サミットの終了に当たって、私たちは次のことを、まず確認したいと思います。今回のサミットは、もちろん各課題においては多くの不満を残すところではあるものの、アフリカの貧困を始めとする問題を放置するのは「もう、たくさんだ」という世界の市民社会の運動の高まりの中で、ついにG8諸国首脳がアフリカ問題に正面から取り組むことを宣言したという点で、画期的なものだったということです。実際、サミット期間中に、開催国の首都で4件の地下鉄・バス爆破事件が起こり、数十名もの人命が失われるというサミット史上未曾有の事態が生じたにもかかわらず、G8サミットはアフリカの課題を放り出すことなく、これを正面から議論し、一定の成果を出しました。
残念ながら、サミットに関わる日本の一部報道には「アフリカ問題はサミットの課題としては地味」「テロ事件により、サミットでは対テロが中心課題に」といったものが見受けられました。これは、今回のサミットにおいてなぜ「アフリカ問題」が中心的課題となったかという政治的文脈を見誤った短絡的な認識です。実際には、爆発事件の発生にも関わらず、サミットの主要議題は気候変動とアフリカ支援に揺るぎなく設定され、G8首脳のコミュニケにおいても、この二つが主要部分を占めることになりました。私たちは、今回のサミットを、G8、主流国際社会が、本腰を入れてアフリカ問題に取り組む画期をなしたサミットとして記憶したいと思います。
2.各課題に関わる具体的な達成は不十分に終わった
このことを確認した上で、以下、本サミットで討議された各課題についての成果を見ていきたいと思います。
(1)債務問題について:対象国は広がらず
アフリカの多くの国は、多額の債務に苦しんでいます。歴史的な経緯の中で負わされてきた多額の債務により、アフリカ諸国は、自国民への教育や保健など基礎的なサービスに資金を回すことができず苦しんでいます。このうち二国間の債務問題については2000年のジュビリー・キャンペーン等の高まりの中で一定の進展を見ましたが、まだ問題は残っています。一方、世界銀行、IMFなどの多国間債務に関しては、これまでいくつかのイニシアティブに基づく解決が試みられたものの、いずれも不十分なものに終わっていました。
6月に開催されたG8財務相会議では、重債務貧困国のうち、世界銀行・IMF・主要援助国の主導で導入された「重債務貧困国イニシアティブ」(HIPCsイニシアティブ)の完了点に達した18カ国(うちアフリカが14カ国)の債務を免除することに合意しました。「ほっとけない 世界のまずしさ」を含む市民社会運動(GCAP)は、G8サミットに向けて、貧困克服に債務帳消しを必要とするすべての国々に債務免除を拡大することを求めてきましたが、今回のG8サミットでは、対象国拡大への言及は結局なされませんでした。
貧困の克服に向けて国内改革が進んでいる多くの貧困国は、その改革を支える財政支援を必要としており、G8はその期待を裏切ることになりました。
(2)アフリカを始めとする途上国支援のための資金拠出:金額は不十分に終わる
議長国・英国は、アフリカを始めとする途上国支援のための資源動員に関して、「2010年までにG8全体で500億ドル(約5兆円)の援助を増額する」という目標を設定していました。これについては、EUが発表していた2010年までの400億ドルの追加援助、米国の6億ドルの増額などが、すでにサミット前に交わされていました。ここに、小泉首相が日本のODAを2010年までに100億ドル(約1兆円)増額するとの表明を行ったことによって、英国の設定していた資源動員目標は達成されることとなりました。
この増額は、貧困の克服にとって何を意味するでしょうか。この増額分を「貧困によって命を落としている子供たちを何人救えるか」という観点で評価すると、2010年までに、500万人の子供たちの命を救えるという計算になります。しかし、残念ながら、残りの5000万人の子供たちは、今までと同様に、貧困で命を失い続けることになってしまいます。
実際のところ、貧困克服のために市民社会や国連、さらに、ブレア首相自身が議長となり、アフリカや他の主要国の政治指導者や経済人なども参加してアフリカ支援策のあり方を検討した「アフリカ委員会」(Commission for Africa)が求めていたのは、
(ア)2010年までに各ドナー国が「国民総所得(GNI)の0.7%を援助に拠出する」という35年前の合意を守ること
(イ)緊急の要請として、対2004年レベルで年間500億ドルの追加支援を、2006年以降、即時実行すること
の二つでした。しかし、残念ながら、今回のG8サミットでは、(ア)のいわゆる「O.7%目標」については、どの国からも新しい誓約はなされませんでした。また、(イ)についても、援助の500億ドル増額は2010年になってようやく達成される、ということで、年単位での増額はわずかなものでしかありません。ちなみに、5兆円という金額は、日本の一年分の国防費より若干多く、日本の国家予算の公共事業費一年分(財政投融資分を含む)の半分という金額です。
しかも、この増額分には、債権放棄や借款援助の返済猶予なども含まれるため、貧困国の開発に直接あてられる新規の増額分は、実質的には150~200億ドル程度にしかならないと見積もられています。世界、とくにアフリカの貧困問題は緊急の対処が必要であり、世界の市民社会は、今回のG8サミットで決定した程度の増額では十分ではないと主張し続けています。
(3)公正な貿易:矛盾したG8諸国の姿勢
本年12月には、「世界貿易機関」(WTO)の閣僚会議が香港で開催されます。これに向けて、途上国が不利益を被っている現在の不公正な貿易のあり方の是正が必要とされています。
今回のG8サミットを、「公正な貿易」の実現と、それによる貧困の削減に向けた第一歩とするために、G8諸国は本来、途上国の主張を肯定する意向を表明する必要がありました。これについて、G8サミットのコミュニケでは、「途上国の市場開放の規模とスピードに関する決定権は途上国政府自身にある」と明記されました。これは注目に値する表現です。しかし、香港のWTO閣僚会議に向けてジュネーブで進められている実務レベルの協議などでは、欧米諸国の交渉担当者は、相変わらず、途上国の市場開放の規模やスピードについて、途上国に強い圧力をかけ続けています。G8諸国の政府は「公正な貿易」に関して二枚舌外交をやめるべきです。
一方、欧米諸国が自国の農産品などに高い輸出補助金をつけ、途上国の農産品の競争力を低下させている問題については、残念なことに、欧米諸国はお互いを批判するのみで、輸出補助金の撤廃に向けた具体的な日程などは示されませんでした。
(4)個別分野:保健・感染症を例に
G8サミットで採択されたコミュニケには、アフリカ支援における各種の個別分野(平和・安定の実現、適切で責任ある統治の促進、人々への投資、経済成長の促進、開発への投資、パートナーシップと相互責任)に関する記述も盛り込まれました。これについて、保健・感染症対策分野を例に見てみたいと思います。
保健・感染症分野におけるG8サミットの主要な達成点として、以下の点が挙げられます。
(ア) アフリカにおける保健システムを、長期的な資金および技術の投入によって、国および地域レベルにおいて強化することを確約したこと。
(イ) 2010年までに、途上国における包括的なHIV治療の実現という目標に「できる限り近づく」ことを明記したこと。また、全てのエイズによる遺児および脆弱にさせられた児童が適切なサポートを得られるために働くことを明記したこと。
(ウ) このために、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」の2006-7年における資金需要を満たすために働くことを明記したこと。
(エ) マラリア、ポリオ、結核について、現存するイニシアティブを支援し、適切な対策をとることを明記したこと。
特にマラリア、ポリオについては、実現すべき具体的な資金拠出および具体策の実現のための目標を明記したこと。
また、エイズ・ワクチンなどの新規医療技術開発に向けては、昨年のシーアイランド・サミットを引き継ぎ、これらの開発に向けたG8諸国の結束や官民パートナーシップの実現などについての記述がなされました。
コミュニケにおけるこれらの記述はいずれも、アフリカにおける保健・感染症問題の克服に向けたG8諸国のリーダーシップを示すものとして評価できます。一方、問題として挙げられるのは、とくに(ア)の保健システム確立や(イ)のHIV治療実現等に向けて、G8としての具体策が十分には明示されていないことです。(ア)については、アフリカにおける保健医療分野の主要な問題として、欧米や他の高所得国への人材流出が挙げられますが、これについて、アフリカのとくに公的医療機関に人材をどのように恒常的に確保していくのかについての具体策は明確に示されていません。また、(イ)については、よりストレートに「2010年までの包括的AIDS治療の実現」を明記した6月のG7財務相会合コミュニケに比して、「できる限り近づく」(as close as possible)という表現を挟み込むことによって、壮大な目標に対して腰の引けた印象を拭えないものとなってしまっています。一方、マラリアやポリオについては、具体的な資金・対策の投入内容を明記したものとなっている点で、より進歩した内容であるということができます。
いずれにせよ、これらG8サミットは、たとえば9月にロンドンで開催される「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」の第3回資金補充会議などで、G8各国が具体的にどれだけの拠出を誓約するかなど、今後、G8諸国が具体的な貢献の規模や政策内容を問われる場面でどのような行動をとるかによって、その真価が問われることになります。多くの課題に関して、その主要な舞台は9月14~16日に開催される「国連ミレニアム+5特別総会」です。
3.日本が示した対アフリカ支援強化:NGOはこう評価する
一方、日本政府も、サミットの前の段階から、対アフリカ支援強化について様々な提案を行っています。上にも見たとおり、日本政府はサミット中に、2010年までに合計100億ドルの援助増額を発表しました。これについて、日本のアフリカ関係の市民社会は、以下のように評価しています。
(1)アフリカへの注目とODA増額は評価:しかし十分ではない
2005年7月8日、日本政府は英国で開催された主要国首脳会議(G8サミット)で、政府の途上国援助(ODA)を今後5年間で100億米ドル(約1兆200億円)増額すると表明しました。すでに2005年4月22日にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議(バンドン)で、小泉純一郎首相 は「今後3年間でアフリカ援助を倍増」すると表明しています。私たちは、政府がアフリカに目を向けたこと,および久しぶりにODA増額に踏み切ったことを高く評価します。
しかし,上記の二つのコミットメントは,残念ながらアフリカ民衆の要望に十分応えるものではありません。その理由は以下の通りです。
第一に,アフリカ援助を2003年水準から倍増したとしても,過去最高の水準であった1995年の実績よりも少ないのです。なぜなら2003年のアフリカ支援実績は、1995年の40%以下に縮小しているからです。
第二に,日本の二国間ODAにおけるアフリカの比重も,過去の実績を塗り替えることにはならないだろうと思われます。2003年のODAに占めるアフリカのシェアは8.8%であり,ODAの全体の増加を考慮すれば,3年後のシェアは1989年の15.3%を大きく上回ることはないと思われます。第三に,5年間で100億ドル(年間20億ドル平均)を増額しても,ODAの対GNI比は最大0.23%にとどまり,国際公約の0.7%に遠く及びません。
私たちは,日本のODA政策の中心にアフリカを据えることを求めています。貧困との闘いの最前線はアフリカにあるからです。具体的には、(特活)アフリカ日本協議会とTICAD市民社会フォーラムは2005年4月20日、アジア・アフリカ首脳会議に臨んで、以下のことを提案しました。
(ア)ODAの対GNI比0.7%達成の日程を明らかにすること
(イ)アフリカ援助の割合を二国間ODAの35%まで引き上げること
この二つの要求に日本政府が早急に応えるとともに,アフリカ支援への取り組みを長期的なビジョンに基づき,主体的かつ本格的に取り組むことを求めたいと考えます。
(2)対アフリカ支援における市民参加を強化すべき
私たちは,G8サミットにおいて,資金の増加のみが議論され,アフリカ支援における市民参加の重要性が無視されたことには失望を感じています。アフリカにおける貧困削減は,資金の増加だけでなく,市民社会の参加と動員なくしては実現し得ません。市民の開発への参加は、それ自体開発の目的のひとつです。同時に、援助が必要な人々に望ましい形で届くためには,市民社会の活躍と監視が必要です。つまり、市民社会の参加は、援助効率とアフリカ政府のガバナンスの改善にとってもなくてはならないものです。参加を軽視して量のみを増加すれば、現場での援助吸収の困難とガバナンスの悪化をひきおこす恐れがあります。例えば、南部アフリカに位置するアンゴラ共和国はアフリカで最高の経済成長を遂げているにもかかわらず、政府による利権独占の結果、貧困が深刻化しています。これは参加を欠いた歳入増加がひきおこす悲劇の一例であると言えます。
支援拡大の果実が確実に民衆に届くために、私たちはG8諸国に以下の二点の実現を提唱します。
(ア) 貧困削減戦略を政府中心から市民中心へと転換すること。現在の貧困削減戦略は、アフリカ民衆の知らないところで決定されており、アフリカの市民社会からも批判が出ています。G8諸国は、貧困削減戦略を市民主導のものとするため、ドナー、アフリカ双方の政府、市民社会が対等のパートナーとして協議する枠組みを各国に作るべきです。
(イ) アフリカの公的機関に対する,下からの制度的能力構築・ガバナンス改善の支援により力を入れること。アフリカ諸国の中にはガバナンスの問題を抱える国も少なくないことに留意し、市民の参加を基礎とした能力強化のための支援を行う必要があります。制度的能力構築とガバナンス改善支援は,末端から中央までの公的機関に対する市民の発言権と監視権を増加させることなしには達成されません。
また,わたしたちは日本政府に対し,以下の三点を提言します。
(ア) NGO経由の資金拠出を大幅に拡大すること。G8諸国のほとんどがODAの10‐40%をNGO経由で支出しているのに対し、日本の支出は3%以下です。援助によって政府だけが強化され、市民社会が相対的に衰弱しては、政府のガバナンス改善はありえません。市民を政策決定に近付けることで、援助の効果も向上します。また市民社会の能力を活用することが、援助吸収能力不足の問題を解決する最善の方策です。そこで、日本政府に対し、直ちに援助の10%をアフリカと日本の市民社会経由で活用することを決断することを求ます。(最終的には、この額を40%にまで近づけることを提案します。)
(イ) 日本の援助活用のために,アフリカ各国に市民社会参加の協議の枠組みを作ること。日本政府はアフリカ支援の増額に際し、債務削減を含めた日本の援助の活用に関する協議の場を設けるべきです。この協議の場は,アフリカと日本の市民社会が、政府と対等の立場で、正式に参加できるものでなければなりません。これまで日本の対アフリカ政策は,日本とアフリカの政府によって独占され,双方の市民社会は「意見聴取」の対象に押しとどめられてきたが,こうした状況は改革されねばなりません。
(ウ) 日本の政府・市民社会・民間部門が平等の資格で参加する「アフリカ支援連帯会議」(仮称)を設立すること。アフリカ支援は政府だけの仕事ではなく、民間企業やNGOも支援活動の一翼を担っています。また、アフリカ支援に使われる資金は日本国民の税金であり、国民には政府のアフリカ支援政策について監視・提言する権利および義務を有しています。今後アフリカ支援にむけて国民的合意を作り上げ、市民社会、民間部門に潜在する日本の開発能力の総力を上げるために、全ての関係者が参加する「アフリカ支援連帯会議」(仮称)を設立することを提案します。
4.次のステージ「国連ミレニアム+5総会」に向けて、市民社会の取り組みは続く
冒頭に確認したとおり、G8サミットは、世界の貧困問題、とくにアフリカの貧困をどう克服するかという問題を世界の主要課題とした点で大きな意義がありました。しかし、債務問題や貧困克服のための援助の増大、その他個別課題などについては、今後に大きな課題を残すものとなりました。市民社会のキャンペーンの今度の焦点はニューヨーク、9月の「国連ミレニアム+5特別総会」です。
このミレニアム+5特別総会に関しては、日本ではもっぱら、国連安保理改革、とくに「日本が安保理常任理事国になれるかどうか」という観点からのみ焦点が当たっています。しかし、この総会は、もちろん国連改革も主要課題の一つではあるものの、世界的には、「国連ミレニアム開発目標の達成に向けて、世界がどのように貧困克服に立ち上がれるか」が最大の焦点です。また、日本を始め、新たに安保理常任理事国になることを目指す先進国にとって、この国連総会での最大の試金石は、「世界の貧困の克服にどれだけ責任ある関与ができるか」ということです。
グローバル化の進展の中で、アフリカを始めとする世界の貧困を放置し、場合によってはそれを増幅してきたこれまでの国際社会。2005年を、こうした世界のあり方を転換するきっかけにすることができるかどうかは、市民社会がどれだけ声を上げ、行動できるかにかかっています。私たちは、G8サミットの成果と課題を踏まえ、9月の国連ミレニアム+5特別総会に向けて、日本から、持続的に市民社会の声を世界に響かせていきたいと考えています。
以上
投稿者 ほっとけない*** : 20:35 | コメント (0)
アフリカを知ろう
NHK週刊こどもニュース:アフリカを知ろう!05/7/2 放送がアップされています。
投稿者 ほっとけない*** : 11:25 | コメント (0)
2005年07月11日
ホワイトバンド追加入荷のお知らせ

発売当初よりホワイトバンドが軒並完売となっておりました全国の販売店様に今週中には追加入荷分が届く予定です!(遠隔地を除きます)
全国のみなさまから予想をはるかに上回る絶大なご賛同を頂いており、今回の入荷分も瞬く間に売り切れになってしまうのではないか、プロジェクト事務局一同は心配しております。
みなさまには大変ご迷惑をお掛けしますが、今、一生懸命ホワイトバンドを作ってもらっている最中ですのでどうぞご理解ください。
できるだけ早くみなさんのお手元に行き渡りますように。
投稿者 ほっとけない*** : 16:57 | コメント (0)
世界各国からのニュース速報
・貧困、気候変動、テロ対策の取り組み強化=グレンイーグルズ・サミット議長総括
・サミット:アフリカ支援倍増決定も両者に深い溝
・「問題解決には程遠い」NGOは厳しい評価
・閉幕したG8サミットへの緊急声明
・アジアの混沌からアフリカの絶望へ世界の支援はシフトを始めた
■貧困、気候変動、テロ対策の取り組み強化=グレンイーグルズ・サミット議長総括
2005年 07月 9日 土曜日 02:41 JST
[グレンイーグルズ(スコットランド) 9日 ロイター] 主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)が採択した世界経済と石油に関する議長総括の骨子は以下の通り。
・貧困、気候変動への取り組みに加え、テロ対策への取り組みを強化。
・2015年までにアフリカの経済、貿易の規模を倍増することなどを実現するため、アフリカ・パートナーシップ・フォーラムを強化。
・京都議定書を批准した国は、同議定書へ引き続きコミットし、成功に向けて取り組む。
・世界経済の成長を維持することを支援するために役割を果たすことを確認。
・石油価格について、透明かつ適時のより包括的なデータを通じ、市場の不安定性を削減するための具体的な行動の必要性を説明。
・国内及び多国間の双方の努力を通じて、大量破壊兵器およびその運搬手段の拡散の課題に断固として対処する決意を強調、北朝鮮とイランにおける拡散の脅威を懸念。
・北朝鮮に対し、6カ国協議への復帰、核兵器関連計画の廃棄を求めた。
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■サミット:アフリカ支援倍増決定も両者に深い溝
引用:毎日新聞
【ヨハネスブルク白戸圭一】主要国首脳会議(英グレンイーグルズ・サミット)は8日、アフリカ向け政府開発援助(ODA)の倍増を柱とする声明を採択したが、主要国(G8)とアフリカの代表7カ国首脳との拡大会合では、アフリカ側から支援の枠組みに対する注文が相次ぎ、両者に深い溝があることを浮き彫りにした。
「アフリカはもはや『病める大陸』ではない。我々の努力を分かってほしい」。アフリカの首脳の一人は拡大会合でこう述べ、「アフリカでは独裁政治や汚職が多い」とG8が懸念を抱いていることに反発した。別の首脳は過去に資金援助が途中で止まったケースを挙げ、「今回は支援を続けてほしい」と訴えた。
G8は支援額倍増こそ華々しく打ち上げたが、いつ、どれだけ資金援助するのかは決まっていない。支援の前提は「民主的で汚職のない政府」。G8には当然でも、アフリカにすれば実施の際に文句を言われ、支援を止められるのではないかとの危惧(きぐ)がある。
G8は、アフリカ14カ国を含めた18カ国の債務400億ドルの返済免除でも合意した。しかし、サハラ砂漠以南の貧困国34カ国の債務総額は推定2300億ドル。毎年270億ドルの援助を受けて390億ドルを返済するいびつな構図だ。貧困撲滅を目指すアフリカの非政府組織(NGO)「アクションエイド」のムクリナ南部アフリカ代表は、サミットの決定を「要求とはほど遠い」と指摘した。
サミット前に開かれたアフリカ連合(AU)首脳会議で、ガーナのクフォー大統領は毎日新聞に「アフリカには良い面も悪い面もある。良い面を積極的に見てほしい」と述べた。G8とアフリカの間の認識の差を埋め、アフリカの「変革の芽」を見いだして支援してほしいとの主張だ。
毎日新聞 2005年7月9日 18時32分
■「問題解決には程遠い」 NGOは厳しい評価
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引用元:中国新聞
【グレンイーグルズ9日共同】8日閉幕した主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)の結果について、各国の非政府組織(NGO)からは、主要議題となった気候変動やアフリカ支援をめぐり「一定の前進はあったものの、問題解決には程遠い」との厳しい評価が相次いだ。
NGOなどの連合体「メーク・ポバティー・ヒストリー(貧困を過去の歴史にしよう)」は、2010年までにアフリカなど発展途上国への援助額を500億ドル増やすとしたG8合意について「今後5年間に5000万人近い(アフリカの)子どもが貧困のために死亡すると予想される現状では、支援は少なすぎ、遅すぎる」と指摘。「さらなる行動が緊急に求められている」との声明を出した。
■閉幕したG8サミットへ現地から緊急声明 2005/07/09
引用元:JANJAN--------------------------------------------------------------------------------
テロの衝撃のなかで開かれたG8サミットが8日、閉幕した。「テロ対策に関するG8首脳声明」が採択される中、主要議題の1つであったアフリカの貧困問題に関し、日本政府は事前に「対アフリカ開発支援〜G8サミットに向けた小泉総理大臣からアフリカへのメッセージ」を発表。以下は、それを受けた日本国際ボランティアセンター(JVC)の高橋清貴氏が現地から出したプレスリリースです。(=以上、編集部補足)
「日本政府の対アフリカ開発支援」に関して
今回のG8サミットにおける「日本政府の対アフリカ開発支援」に関し、日本政府はこれまで十分に取り組んできたとは言えないアフリカの貧困問題に対して、積極的な支援の姿勢を公式な場で表明したことをまずは歓迎します。しかし、これまで私たちが政府開発援助(ODA)のあり方に関して提言してきたことを繰り返すまでもなく、重要なのは言葉ではなく、具体的なアクションで示すことです。
G8というハイレベルの政治の場でのコミットメントは、大枠を決めるものに過ぎません。日本政府は、ここでの約束を果たすに当たって、情報公開、説明責任、意味ある市民参加を確保しながら、特にアフリカの草の根の人々の声をしっかり反映させて実施されていくことを期待します。このことを確認した上で、今回の支援内容に関してコメントします。
(1)5年間で100億ドルのODA増額について
厳しい財政難の中、日本政府はサミット直前までODAの増額はアフリカ向けODAの倍増、「保健と開発」に関するイニシアチブのために5年間で総額50億ドルの拡充に限られていました。サミット直前において、ODA総額の増額を決めたことは前例のない画期的なことだと考えます。
しかしながら、今回のサミットは、国連改革、特に日本の安保理常任理事国入りを交渉中という文脈の中で行われたものであり、その意味で今回のODA増額がアナン報告書が示す安保理入りの条件を満たすためのパフォーマンスと取られないとも限りません。今回のサミットのテーマが貧困削減とアフリカ支援であることを確認し、今回表明された支援策がそのために決定したものであることを日本政府は実行をもって示す必要があると考えます。
サミット直前に発表された2005年の「骨太の方針」では、ODAは「事業量の戦略的拡大」という表現で留まっています。今回の増額も、同じ意味で解釈されることになります。日本政府は、どのような財源で増額し、どのような目的に使用するのか、そのビジョンと具体的計画を早急に明らかにすべきであると考えます。
(2)アフリカ支援策の方向性について
日本が今回示したアフリカ支援策の内容は、保健と教育の2つを重要優先分野としてはいますが、全体として、アジアでの経験を元にアフリカに自由主義経済を定着させ、経済成長を促進することに力点が置かれているように思われます。発表された支援内容では、日本が得意とするインフラ支援について明示的に言及はしていません。
しかし、日本政府は様々な機会にインフラを通じた経済成長を、アジアで成功させた日本の得意分野としてて標榜しており、今回のアフリカ支援においてもインフラ支援に重点がおかれるものと推測します(例えば、保健分野支援として水供給のためのインフラ)。アジアでのもう1つの重要な経験は、環境や社会に大きな影響を与えるインフラ支援を行うには、住民の「意味ある参加」が不可欠であり、そのために社会環境ガイドラインの徹底などが不可欠です。アフリカにおいて、これが十分に行われるように必要な要件(技術協力や必要な制度作り、内貨予算確保や税制の改革など)に十分な配慮を行って実施されることを望みます。
(3)貧困削減に対する日本政府の考え方について
貧困削減は、援助のみによって実現するものではありません。特に、アフリカの自立を進めるためには、債務削減や不公正貿易の改革、税制確保を含む必要な制度改革、小型武器の蔓延などの治安状況の改善、人権についての理解の徹底など、様々な要因の連関に注意する必要があります。
これまで、日本は貧困削減について経済成長という手段の重要性以外は、いかなる形でも包括的なビジョンと戦略を発表していません。今回のサミットを契機として、日本政府の貧困削減に向けたビジョンを明確に示し、そのためには、現在の複雑なODAの実施制度と構造の改革を進めることを要望します。また、改革に当たっては、2003年にOECDの開発援助委員会が行った日本のODAに対するピア・レビュー報告を参考にすべきです。
(4)9月の国連特別総会に向けて
貧困問題が、安全保障や人権と密接な連関のもとにあることは、昨年発表されたハイレベルパネル・レポートやアナン報告書『In Larger Freedom』において、特に強調されている点です。9月の国連特別総会は、今回のサミットで表明した約束をより包括的な文脈の下で、日本の考え方を示す良い機会です。日本は、国連改革について、包括的なビジョンと戦略を早急に市民に公開し、市民と議論する場をつくることを提案します 。
その中で、今回の「アフリカ支援」について検討されることが、何よりもこれまで十分な信頼と支持を得られなかったODAを市民と共により良いものにしていく機会であると考えます。
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このリリースに関するお問い合わせは日本国際ボランティアセンター(JVC)までお願いします。
日本政府の対アフリカ開発支援〜G8サミットに向けた小泉総理大臣からアフリカへのメッセージ〜は次のページ
【関連記事】現場からのG8サミット報告(1) (2)
(高橋清貴)
■アジアの混沌からアフリカの絶望へ世界の支援はシフトを始めた
〜ほっとけない世界の貧しさ〜
アフリカ……なんだか、随分と遠い大陸の話だ。
先日、女優の宮沢りえがNHKデジタルハイビジョン番組「輝く女たち」シリーズに出演していた。20歳の頃に彼女が出かけたアフリカ・ケニアへの旅の様子を追いかけたドキュメンタリーだった。親しくなった案内役のマサイ族の男性との会話。彼女は泥の絵の具でサバンナの遥かなる平原を眺めながら、人生をポツポツと語りながら抽象画を描いていく。美しい、美しいアフリカがそこにある。
一方、同じアフリカのダルフール地域。スーダンの西部地域では今、まさにジェノサイドが起きている。歴史的経緯があるとはいえ、アラブ系のスーダン政府とそれに支援された武装民兵ジャンジャウィードがアフリカ系住民の村を襲い、女性、子どもも関係なく、大量に殺戮している。対して国連は沈黙している。ルワンダの悲劇が繰り返されているが誰も止めないし、止められない。当地の命の値段。白人1人は8万5000人の黒人の命と等価なのだという(NHKスペシャル=7月9日放送)。美しくないアフリカ、どうしようもないアフリカ。
気がつけばアジアの悲劇どころではない、“貧しすぎるアフリカ”の現実に目を向けようというムーブメントが今年に入り、俄かに活気づいてきた。日本においても、そうした活動に力を注ぐ人々が登場し始めた。
●なぜアフリカなのか、何が起きているのか
2005年は国連の創設60周年に当たるという。9月には特別首脳会議が開催され、ここで2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)、すなわち、「途上国の絶対的貧困者数、10億とも12億とも言われる人数を半分に減らす」などの8つの目標についてのレビュー(中間評価)が行われることになっている。
ところで、2001年の「9.11」以降、国際社会は「貧困」より「テロ」に目が向いてしまい、貧困根絶問題は脇に追いやられてしまっているのが現実である。このことの影響もあり、特にアフリカ地域では、エイズの爆発的蔓延など、社会は危機的状況に直面している。
こうした問題意識の中で、この1月のダボス会議(世界経済フォーラム)でも貧困がテーマとなった。
一方、市民社会においては、世界のNGOなどが昨年の9月、南アフリカのヨハネスブルクの国際会議でG−CAP(グローバル・コール・トゥー・アクション・アゲインスト・ポーバティ)設立を決意するとともに、運動を組織し、今年の1月、第5回世界社会フォーラムが開催されていたブラジル(ポルトアレグレ市)で正式にキャンペーンをスタートさせた。結果、現在、すべての大陸にまたがる50カ国以上、延べ1億5000万人以上を代表する構成団体が参加し、その数は増え続けているようだ(「ほっとけない世界のまずしさ」プレスリーリース:7.5)。
日本においては、G−CAPキャンペーンとして、当初、NGO有志により「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンが立ち上げられ、5月26日に、「ほっとけない 世界のまずしさ キャンペーン」設立記念の集いを経て、正式に活動をスタートさせ、今日に至っている。
主催者の資料によれば、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、【政府に対して援助、債務、貿易政策を中心に、貧困削減に資する政策の履行を求めるとともに、世界的な連帯のシンボルである「ホワイトバンド」を通じて市民への意識啓発活動を行っている。現在、31のNGOが賛同しているほか、中田英寿選手、作家の村上龍、歌舞伎の中村勘三郎、歌手のミーシャさんなどもホワイトバンドをつけることでキャンペーンに賛同の意を示している】という。
●G8に向けた「ほっとけない」の記者会見
市民社会の貧困根絶運動は、この7月6〜8日のG8サミットに向けて集中的な活動を展開した。日本においても、7月8日午後2時より、「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン事務局」「アフリカ日本協議会(AJF)」「TICAD市民社会フォーラム」の3団体が共同で、プレスセンター6階において、記者会見を開いた。
「ほっとけない」事務局の一員でもある2つの団体は次のような団体である。
AJFは、1993年10月に東京で開かれた「アフリカ開発会議」を機に民間の手で1994年に設立された団体で2004年NPO法人化した。アフリカの人々の地域自立のための自主的な取り組みを支援し、対等な協力関係をつくることを目的としている。
TICAD市民社会フォーラムとは、2003年秋に開催されたTICADIII(第3回アフリカ開発会議)を契機に、アフリカのNGOとともに、日本の研究者や開発実務者、市民により結成された。調査、研究、政策提言を行っている。
●会見に至る背景
2005年は、1月にGDN(グローバル・デベロップメント・ネットワーク)の第6回年次総会、4月にはインドネシアでのバンドン会議(アジア・アフリカ会議)、アフリカ農村開発行動計画会議、G8サミット、そして9月にMDGs中間レビュー会議が開催予定となっている。
こうした世界的なアフリカへの関心の高まりを踏まえて、「ほっとけない」事務局ほか2団体は、2005年を将来のアフリカ支援のための重要な年と位置づけ、この4月20日にアフリカ支援に関する声明文を発表した。そして、G8サミットでもアフリカ支援が地球環境と並んで主要課題とされる中、G8にアフリカ支援に真剣に取り組むよう求めたものである。
記者会見で「ほっとけない」の田中徹二さん(オルタモンド事務局長)は、このG−CAP運動の世界的高まりを次のように説明した。
「G−CAPは90カ国で1000の組織と2億人が参加しています。この運動を側面から盛り上げたのがロックコンサートのライブ・エイトでした。世界のスーパースターが集まったんですが、7月2日に世界10都市で同時開催され、200万人が参加しました。衛星放送では20億人が見たとも言われます。日本でも幕張メッセで行われ、ドリームズ・カム・トゥルーなどが参加しました。決まったのが1週間前だったと聞いていますが1万人が集まりました。G−CAPは世界のセレブ、有名人たちも参加しています。7月7日には『ほっとけない』のウェブサイトのアクセス数は1日に100万件にもなりました」
また、稲場雅紀さん(<特活>アフリカ日本協議会理事)もアフリカの貧困の危機的状況をこう話した。
「冷戦構造が終焉して10〜15年の間に貧富の格差、富める世界と貧しい世界の格差が大きく広がったということです。世界が、勝つものと負けるもの、富めるものと貧しいもの、2つに分かれつつあります……HIVエイズを例にすると、2004年末時点で世界で4000万人の感染者のうち、70%がアフリカに集中しています」
具体的な日本政府への要求は以下の通りである。
○2015年までにODAをGNI(国民総所得)比0.7%までに引き上げるための具体的な日程を発表し、実現すること。(ヨーロッパは発表済み。北欧はすでに1%に達している。日程を公表していない国は、アメリカ、日本、カナダであるが、アメリカはこのところ3倍に増額している。市民社会では、2008年までに250億ドル、2010年までにさらに250億ドルの追加援助が望ましいとしている。GCAPでは先進国による対途上国支援500億ドル即時増額を求めている)
○債務については、6月のG8財務相会合で債務免除が認められた18カ国に加えて、あと44カ国の債務帳消しが必要。
○欧米諸国の国内農家に支払う巨額の輸出補助金やそれに準じる国内保護政策の撤廃を求める。
○日本政府がサハラ以南アフリカに対するODAの地理的配分を35%に引き上げることを求める。
○日本・アフリカの政府だけでなく、市民社会や民間セクターが参画し、アフリカにおける貧困削減と格差是正を目的とする「アフリカ日本連帯基金」を創設し援助を一本化、その40%の執行に市民社会の力を活用すること。
●G8での成果は?
「ほっとけない世界のまずしさ」事務局はG8終了後、この評価をニュースリリースとして発表している。以下はその内容だ。
○日本はこれまで削減され続けていたODAの増額(5年間で100億ドル)を発表、今回のG8で追加援助額を表明した唯一の国となり、G8の目標になんとか貢献できた。
○債務に関しては対象国拡大への言及はなかった。
○途上国支援は、2010年までにG8全体で500億ドル、を目標としていたが、これは日本の増額でなんとか達成できた。
○G−CAPや国連、イギリス政府によるアフリカ委員会は2010年までに各ドナー国が国民総所得0.7%を援助に拠出するという35年前の約束を守ること、緊急の要請として年間500億ドルの追加支援を2006年以降、即時実行する、ことを望んでいたが、0.7%についてはコミットメントはなし、2006年時点で必要とされていた500億ドルは2010年まで待つこととなり、2006年度には50億ドルほどしか用意されないことになった。
「G8、アフリカ支援に政治的指導性示せず」……「貧困との闘いは国連サミットに」
というのが総括である。
(小池正春)
◇
ほっとけない世界の貧しさ
投稿者 ほっとけない*** : 00:48 | コメント (0)
2005年07月10日
世界各国からのニュース速報
ロックとオペラの論理=論説室・玉置和宏
毎日新聞
[アフリカ支援]「金額だけが一人歩きせぬように」
読売新聞
特集:グレンイーグルズ・サミット議長総括(詳報)
毎日新聞
「ライブ8」主催者ら、アフリカ援助で成果とサミットを評価
朝日新聞
ロックとオペラの論理=論説室・玉置和宏
引用
◇グレンイーグルズ(英国)で
グレンイーグルズホテルの記者会見場にロックスターのボブ・ゲルドフさんが現れた。主要国首脳会議(G8サミット)の取材でロック歌手のお相手かと思ったらこれが大きな間違いだった。
「アフリカの貧困は現代の最も大きな政治問題だ。アフリカを救うには公正な貿易が必要です。欧米は自国保護で巨額な農業補助金を投入しているがこれがアフリカを苦しめているのですよ」
マクロからミクロまで現代アフリカのすべてを的確に説明してくれた。そのそばに同席していたケニアのマータイ副環境相(「もったいない」という日本発環境用語を世界に広めている)と一緒にいちいちもっともだとうなずいた。
今年のサミットは市民社会の価値観に目を向けてこの考えを具体化した初めての会合である。世界の大都市で行われたアフリカ支援の「ライブ8」は数十万人の観衆を集めた。その先頭にかつての盟友ブレア首相がいたのだろう。
実は7年前に同じ英国のバーミンガムでやはりブレア首相のホストでサミットが行われた。その時初めて「ジュビリー2000」というNGO(非政府組織)が「債務をゼロに」というスローガンを掲げて手と手の「人間の鎖」で会議場を囲んでいた。それを新聞メディアとして初めて社説に紹介したのが昨日のように思える。
ユニラテラリズム(単独行動主義)と批判されたブッシュ米大統領ですら例の「9・11」同時多発テロの後には貧困削減予算を急増させた。「貧困こそテロの誘因である」という世界的世論に応じたのだろう。
その功労者であるブレア首相がその成果をまさに手にする瞬間を狙ったロンドン爆破テロは「世界最悪の卑劣人間」という言葉しか思い浮かばない。
今回で海外サミット取材は7度目になった。小泉純一郎首相は5度目だから彼のサミットのすべてをカバーしたことになる。
私のみるところ非論客系だがなかなか善戦している。01年のジェノバではイタリア人記者への当意即妙のアンサーは最高だった。
「今度のサミットはオペラに例えるとどうだったか」という質問に「テノール、バス、そうソプラノもあって、いやソプラノはなかったけど、バリトンというようにいいハーモニーを奏でていたねぇ」と楽しそうに答えていたのを思い出した。このイタリア記者が「ソプラノって誰か」と筆者に聞きにきたので「それはブッシュ米大統領に決まっているよ」と答えたものだ。G8の世界に限らずひとつ間違えるとソプラノのユニラテラリズムは冠たるものがある。しかし今年のソプラノはイラク戦争後のけじめがつかないせいか元気がない。「ロンドンテロ」で一層弱気になった。
それでもやはりソプラノが居ないとモーツァルトの「フィガロの結婚」は成り立たない。ロックは世界音楽のごく一部にしか過ぎないことは誰でも知っているのだ。(次回は24日に掲載)
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ホームページはhttp://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/sui/
毎日新聞 2005年7月10日 東京朝刊
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[アフリカ支援]「金額だけが一人歩きせぬように」(読売新聞)
グレンイーグルズ・サミット(主要国首脳会議)はロンドン同時爆破テロの直撃を受けながらも、アフリカ支援と地球温暖化対策を最重点課題とするという当初からの狙いを貫いた。
アフリカ支援については、ナイジェリアなどアフリカ7か国首脳との特別会合での意見交換も踏まえて、議長総括で、具体的な合意を盛り込んだ。
先の財務相会議で一致していた最貧困18か国の国際金融機関に対する債務全額免除に加え、開発途上国全体への援助を2010年までに500億ドル増額し、うち250億ドルはアフリカ向けとし、今後5年間で倍増させる。
自立を促すための、教育や健康への投資の促進、農業などの人材育成や民間の投資を促す経済基盤の整備を助ける方向も示した。
支援の前提として、民主化、政策の透明性確保、汚職撲滅、域内の平和と安全実現への努力などを、アフリカ諸国に求めてもいる。
過去の援助では、資金が無条件にばらまかれ、被援助国の指導者たちの懐を肥やし、汚職を増やした、との批判もあった。そうしたことを繰り返さないための配慮だろう。
貧困や紛争、エイズなど感染症の被害に苦しむアフリカを、平和で安定した地域にするために手を貸すことは、世界全体にとっても重要である。
9月には貧困削減に関する国連の首脳会議でアフリカ支援の議論が予定されている。サミットに参加した国々以外の先進国も取り込んで、具体的な成果を生むような援助が進むように期待したい。
今サミットで、小泉首相は、今後5年間でODA(政府開発援助)の100億ドル増額、アフリカ向け援助の3年間での倍増を約束した。大詰めを迎える国連安保理拡大問題で、日本の常任理事国入りに、“大票田”のアフリカ諸国の支持を得る狙いも込められている。
日本の増額表明がサミットでの援助大幅増額の合意に貢献したとして、ブレア首相から感謝された。だが、これから必要なのは、被援助国の住民から感謝されるような援助を実施することだ。貧困削減に確実につながる援助だ。厳しい財政事情の下で、無駄遣いは許されない。
日本にはアジア向け援助で、“成功体験”がある。相手国の実情に応じて、無償援助と円借款、技術協力を組み合わせ経済・社会の基盤整備を促し、経済的な発展、自立に貢献した。
その実績を日本自身のアフリカ援助だけでなく、先進各国の援助の枠組み作りに生かすようにしていくべきだ。
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特集:グレンイーグルズ・サミット 議長総括(詳報)
英国北部スコットランドのグレンイーグルズで6~8日に開かれた第31回主要国首脳会議(サミット)は、ロンドンの同時爆破テロを非難し、テロ対策への取り組みを強化することを盛り込んだブレア英首相の議長総括を発表して閉幕した。議長総括の詳報は次の通り。
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我々は、グレンイーグルズにおいて、05年7月6~8日に、主要国首脳会議を行った。
◇ロンドンへのテロ攻撃
昨日、及び本日、グレンイーグルズに集まったすべての世界の指導者は、ロンドンに対する野蛮な攻撃を非難し、犠牲者と家族に対し、心から哀悼の意を表した。我々は、貧困との戦い、人命の救済、生活の改善に取り組むためにグレンイーグルズに来た。我々は、暴力がこのサミットの取り組みを妨害することを認めなかった。テロリストはこれまでも、将来も成功はしない。我々は貧困及び気候変動への取り組みに加え、テロ対策への取り組みの強化を決意した。
◇気候変動
我々の気候変動及び世界経済の議論には、ブラジル、中国、インド、メキシコ、南アフリカの指導者と、国際エネルギー機関、国際連合、世界銀行、世界貿易機関のトップが参加した。
我々は、気候変動への対応、クリーンエネルギーの促進、持続可能な開発の達成について、共通の目的を設定した声明を発表した。
我々は、現在、気候変動が起きており、人間の活動がその原因であること、地球のあらゆる場所に影響を及ぼす可能性があることについて同意した。
我々は、世界的に(温室効果ガスの)排出の増加速度を減速させたうえで減少させ、炭素排出量の少ない経済に移行しなければならないことを理解している。このためには、先進諸国がリーダーシップをとる必要がある。
我々は直面する課題に対処するため、緊急に行動することを決意した。合意した行動計画は、この課題に向けた強い意志を示している。クリーンエネルギー技術の促進のために、市場を発展させ、開発途上国においてもそうした技術を入手しやすくし、ぜい弱な立場にある社会が気候変動の影響に適応できるよう手助けしていく。
新興経済諸国の指導者たちが、我々の議論に参加し、先進国と開発途上国の間のクリーンエネルギー技術に関する国際協力で新しいアプローチが取られるよう彼らの考え方を述べてくれたことを温かく歓迎した。
我々の議論は、国連気候変動枠組み条約の目的及び原則と一致した。G8と大きなエネルギー需要のあるその他の国との間の新しい対話の始まりを示すものである。行動計画を実施し、それを基に取り組んでいく中で、技術を交換し、排出を削減し、持続可能な方法で我々のエネルギー需要に応える最善の方法について探求する。
今年後半にモントリオールで開催される国連気候変動会議で、グローバルな努力を前進させる。
◇アフリカと開発
アフリカと開発の議論には、アルジェリア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニアの指導者とアフリカ連合委員会、国際通貨基金、国際連合及び世界銀行の指導者らが参加した。
我々は、2015年までのミレニアム目標達成に最も遠い状況にあるアフリカで、同目標に向けた進ちょくを加速させる方法について議論した。
我々とアフリカのパートナーたちは、強く、平和で、繁栄するアフリカを築き上げるために、これまでの進歩をさらに推し進めることが互いの利益であるということで合意した。我々はこれが達成されるべきであると確信しており、とるべき行動について合意した。
今週のアフリカ連合首脳会議で強く再確認されたように、アフリカの指導者は、貧困削減と経済成長の促進のための計画を推進し、透明性を高めより良い統治を行う。民主的な制度とプロセスを強化し、汚職に対して完全に不寛容であることを示し、アフリカ内の貿易へのすべての障害を除去する。また、大陸全体に永続的な平和と安全を実現すべく努力する。
G8は、これに呼応してアフリカの進展を支援する包括的な計画に合意した。これは、本日の我々が別途、採択した声明に示されている。我々は以下のことについて合意した。
・アフリカの平和維持部隊がアフリカにおける紛争をより良く抑止、予防及び解決することができるよう、それら部隊に対して追加的な資金等を供与する。
・より強い民主主義、効果的な統治、透明性に対する支援を拡充し、汚職と闘い、失われた財産を回復することに貢献する。
・保健及び教育への投資を促進し、エイズ、マラリア、結核その他の致死性の疾病と闘うために行動する。
・アフリカの貿易力構築のための支援や、ビジネスに必要なインフラへの追加的な投資により、成長を促進し、投資環境を改善する。また、アフリカにとって貿易が役に立つようにする。
G8の指導者は、強固な国家開発計画を持ち、民主主義及び透明性向上に努め、より良い統治を目指しているアフリカ諸国のため、大きな追加的資金により、この計画を支援することに合意した。我々は、貧困国が自らの開発戦略と経済政策を決定し、また主導する必要があることで合意した。
我々は、2010年までにアフリカへの支援を倍増させることで合意した。経済協力開発機構によると、すべての開発途上国向けの援助は、2010年までには年間の総額で約500億ドル増加し、そのうち少なくとも年間総額で250億ドルがアフリカ向けとなる。G8とその他の国々は、その資金を調達し、また前倒しでもたらすために、予防接種のための国際金融ファシリティー(IFF)や航空券への連帯税、IFFを含む革新的資金調達メカニズムを進展させる。これらのメカニズムの実施について作業部会で検討する。
G8は、6月11日の財務大臣間の合意で述べられているとおり、重債務貧困国が国際開発協会(IDA)、国際通貨基金及びアフリカ開発基金に対して抱える債務のすべてを削減することに合意した。さらに、ナイジェリアの約170億ドルの債務を帳消しにするとのパリクラブの決定を歓迎した。
G8及びアフリカの指導者は、これらの措置や、我々の包括的計画の中のその他の措置が実施された場合には、以下のことが実現できると合意した。
・2015年までにアフリカの経済及び貿易の規模を倍増させる
・国内、海外投資を増加させる
・毎年、何千万人もの人々を貧困から救う
・年間に何百万人もの人々の生命を救う
・すべての子供を初等教育機関へ入学させる
・すべての人々に基礎的な医療と初等教育を提供する
・2010年までに可能な限り多くの人がエイズ治療を受けられるようにする
・若者に対し、雇用やその他の機会を創出する
・アフリカにおける紛争に終結をもたらす
これらを確実に実現させるため、我々は、アフリカ・パートナーシップ・フォーラムを強化し、同フォーラムが共同行動計画を策定すべきことに合意した。
しかし、我々は、これがほんの始まりに過ぎないと認識している。我々は、今日まで達成した進歩をさらに前進させなければならない。この精神に基づき、9月にニューヨークで開催される国連特別首脳会合に向け前進するとともに、ドーハ開発アジェンダが確実に成功するよう取り組まなければならない。
◇世界経済、石油、貿易
我々は、引き続き堅調さが期待されている世界経済の成長の見通しについて議論した。高騰して不安定になった原油価格は、G8だけでなくぜい弱な開発途上国にとっても特に懸念すべき問題だ。透明性があり、適切なタイミングで開示される包括的なデータがあれば原油市場の不安定性をなくせるのであり、我々はそのデータを得るための具体的な行動の必要性に言及した。
我々は、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(新ラウンド)全体を成功裏に終結するため、よりいっそう努力することに合意した。G8と新興経済パートナーは、12月のWTO香港閣僚会議までに大筋で合意し、06年中には最終合意に至るため、政治的な努力で弾みをつけることで合意した。
我々は農産品や工業品、サービス分野の貿易でより広く市場を開放する。農業分野の貿易をゆがめる国内農産品への補助金を削減するだけでなく、あらゆる形の輸出補助金を確実な期限までに撤廃させることも確認した。ただ農業交渉では、後発の開発途上国にとって重要な意味を持つ農産品があることをG8が尊重し、彼らが自らの経済戦略を決定できるよう、柔軟性のある合意にすることを保証する。
◇地域情勢と不拡散
我々は中東和平4者協議の撤退担当特使である、ジェームズ・ウォルフェンソン氏と会談し、パレスチナ国家の将来的な自立に向けて(イスラエル軍の)ガザ地区およびヨルダン川西岸の一部からの撤退を支援する取り組みと、そのプロセスを長期的に続ける提案について報告を受けた。我々は同氏の努力を強く支持し、将来に向けて同氏の提案をどうすれば最もよく支援できるかを検討する。
我々はG8と地域の政府、ビジネスおよび市民社会との誠実な協力に基づく「拡大中東および北アフリカの前進と共通の未来に向けたパートナーシップ」への決意を再確認した。政治的、経済的、社会的および教育上の改革を加速するため、この地域でとられている措置を歓迎し、同地域に表れつつある変革の機運を支持することを強調した。このパートナーシップの取り組みをさらに前進させる機会として、今年11月にバーレーンで開かれる「未来のためのフォーラム」に期待している。
昨年12月26日に大きな悲劇を生んだインド洋災害から6カ月が経過したことを受け、我々は津波後の人道援助および国連による一連の復興活動への支持を強調し、将来の災害からのリスクを減らし、人道システムの改革を奨励する決意を確認した。
我々は、大量破壊兵器とその運搬手段の拡散が、国際テロとともに今なお、国際平和と安定への大きな脅威になっていることを再確認した。我々は、我々の決意を確認するとともに、すべての国に対し、不拡散に関する国際的な規範を完全に守り、軍備管理と軍縮に関する義務を果たすことを求めた。我々は、一国および複数の国が連携し、拡散の課題に断固として対処する決意を強調した。特に、北朝鮮とイランにおける拡散の脅威を懸念した。
イランに関して我々は、イランの核計画に関する懸念に対し、交渉をもって対応するため、欧州連合(EU)とフランス、ドイツ、イギリスの努力を支持し、イランが中東和平を支援し、人権や基本的な自由を尊重する重要性を再度表明した。
北朝鮮に関しては6カ国協議を支持し、北朝鮮政権に対して迅速に同協議に復帰することを強く求めた。また核兵器関連計画を廃棄することを求めた。北朝鮮は長期にわたり、人権状況や、拉致問題に関する国際社会の懸念に応える行動をとっていない。
スーダンおよびイラクにおける情勢についても議論し、我々の共通の見解を定める宣言を発表した。我々は別途、中東和平プロセス、拡大中東・北アフリカ・イニシアチブ、インド洋災害、拡散対策、テロ対策に関する声明、および安全かつ容易な海外渡航イニシアチブ(SAFT1)の進ちょく状況の報告も発表した。
これに加え、我々は以下についても議論した。
・アフガニスタンについて、我々は、復興、治安、麻薬対策、法の支配の回復といった長期的な課題に対処するアフガニスタン政府と同国民に対し、我々が支援していく責任を再確認し、議会選挙、地方選挙が近く行われることを歓迎した。
・国連改革について、我々は、グレンイーグルズでの進展が、9月の国連ミレニアム宣言に関する首脳会合で、明確かつ野心的な成果を出すことに寄与するものと考える。我々は、同首脳会合において、開発、安全保障、人権、国連の行政改革に関する大きな前進がみられることが重要であると改めて強調したい。
我々は、06年に次回サミットを主催するとの、ロシア連邦大統領の申し出を歓迎した。
毎日新聞 2005年7月10日 東京朝刊
********************************
「ライブ8」主催者ら、アフリカ援助で成果とサミットを評価
2005年07月09日20時26分
[グレンイーグルズ(スコットランド) 8日 ロイター]アフリカ貧困救済を訴えるコンサート「ライブ8」を主催したボブ・ゲルドフさんとU2のボノさんは8日、主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)について、アフリカ支援倍増などの成果を上げたと評価した。
ボノさんは、「これは極貧の終わりではないが、終わりの始まりだ」と強調した。ゲルドフさんは、今回のサミットの点数として、援助については10点満点中の10点、債務削減については8点、としている。
投稿者 ほっとけない*** : 17:54 | コメント (0)
2005年07月09日
G8閉幕 次の貧困との闘いは国連サミット9/14へ
G8、アフリカ支援に政治的指導性示せず
日本の増額表明は低い目標達成への小さな一歩
貧困との闘いは国連サミットへ
世界中で史上最大の規模で沸き起こる「貧困を過去の歴史に」という声に押されてアフリカ支援を前面に打ち出したG8サミットは、いくらかの前進を見せたものの、その勇ましいスローガンからはほど遠い内容で閉幕しました。その中で日本は、これまで削減され続けていたODAの増額を発表、貧困削減に重要な意味を持つすべての政策課題について政治的指導性の欠如が如実であった今回のG8で、追加援助額を表明した唯一の国となり、もともと低く設定されていた今回のG8の目標になんとか貢献することになりました。アフリカ支援がG8の主要課題になったこと、そしていくらかの前進が見られたことは、キャンペーンを行う世界中の市民の成果といえます。同時に貧困を克服するための闘いは今後、国連の「ミレニアム+5」サミットに舞台を移し、そこで日本を含む先進国のさらなる取り組みが求められることになります。
「ほっとけない 世界のまずしさ」は今回の日本政府の発表をまずは歓迎しますが、その目的が貧困削減にあることを再確認し、日本が自らの責任を果たすために、緊急課題として援助の質の改善、0.7%目標達成、貧困国債務の全面帳消し、国際貿易体制の公正化への取り組みを大幅に強化することを強く要求します。
1.債務
6月のG8財務相会議で合意された「18カ国(うちアフリカ14カ国)の多国間債務完全帳消し」について、「ほっとけない 世界のまずしさ」を含む市民社会運動(GCAP)は、貧困克服に債務帳消しを必要とするすべての国々にその原則を拡大することを求めていましたが、対象国拡大への言及は結局なされませんでした。貧困の克服に向けて国内改革が進んでいる多くの貧困国は、その改革を支える財政支援を必要としており、G8はその期待を裏切ることになりました。
2.途上国支援
議長国・英国は「2010年までにG8全体で500億ドルの援助増額」を今回のサミットの目標にしていました。これはEUが発表していた2010年までの400億ドルの追加援助、米国の6億ドルの増額など、サミット前にすでに交わされていた約束に、今回の日本の増額を加えることで達成されることになりました。これにより、2010年までに500万人の子どもの命を救える可能性が出てきましたが、それでも5000万人の子どもは貧困で命を失い続けることになります。
しかも、GCAPや国連、そして英国政府自身によるアフリカ委員会が求めていたのは、1.2010年までに各ドナー国が「国民総所得(GNI)の0.7%を援助に拠出する」という35年前の約束を守ること、さらに、2.緊急の要請として年間500億ドルの追加支援(対2004年レベル)を2006年以降即時実行することでした。つまり、今回のG8の結論は、3.0.7%目標についてはサミットでの新しいコミットメントは皆無、4.2006年時点で必要とされていた500億ドルは2010年まで待つこととなり、2006年度には50億ドル ほどしか用意されないことを意味します。これらがすべて実現していれば、3億人が貧困から脱出できた可能性がありました。
「ほっとけない 世界のまずしさ」のスポークスマン、山田太雲(オックスファム・ジャパン)は、「貧困によって毎週インド洋津波と同じ数の人々が命を失っている。津波支援を5年たってから届けるのか」と訴えます。
日本の途上国支援増額
日本政府が「5年間で100億ドルの支援増額」を発表したのはこのような文脈でした。貧困削減に向けて先進国の真剣な取り組みを求める世論がかつてないほど盛り上がる中、先進国の取組強化のモメンタムを失わせなかったという意味で、一定の役割を果たしたと言えるでしょう。
しかし、GNI比0.7%目標の達成に向けた予定は表明されていませんし、中身についても詳しいことは不明のままです 。援助の目的は貧困の下に暮らす人々の尊厳の回復と生活改善であり、国際政治における日本の存在感向上ではありません。貧困削減の効果を伴わないかぎり今回の増額に意義があったとは言えませんし、途上国支援に対する国内世論の信頼をさらに落とすことになります。
「ほっとけない 世界のまずしさ」は日本政府に対し、世界の貧困削減に向けた努力に貢献するためにも、そして国民のODAに対する支持を得るためにも、今回増額した分も含めて、援助の質の改善にむけて、早急に以下に取り組むことを強く訴えます。
・すべての援助のアンタイド化
・円借款よりも無償援助の重点化
・アフリカなど最貧国の重点化
・基礎教育や基礎保健などの社会開発分野への配分の拡大
・世界基金への拠出やリカレントコスト支援などが必要に応じて行えるようなスキームの柔軟化
・被援助国政府が援助資金を効果的に活用するように監視・提言する現地市民社会のエンパワメント重視
・他のドナー国との援助調和化
・長期的には、現在多くの省庁が関わるODAの政策決定機関を、「援助庁」を新設し、援助政策の責任をそこに一元化すること
また、6月に合意された債務帳消しの補填にこの増額分が使われる可能性も排除されていないようですが、重要なのは日本の帳簿上途上国支援を増やしたかどうかではなく、途上国が必要とする開発資金が実際にいくら届くのかであり、債務帳消しの補填金は別の資金を活用すべきです。
3.貿易
WTOにおける交渉を貧困削減に資する方向に動かすためには、G8が途上国に肯定的なシグナルを送る必要がありました。今回の声明で注目に値するのは、「途上国の市場開放の規模とスピードに関する決定権は途上国政府自身にある」とする文言ですが、ジュネーブでは相変わらず欧米諸国の交渉担当者は反対の方向で途上国に圧力をかけ続けています。
また、欧米諸国の輸出補助の撤廃に向けては、相変わらず欧米がお互いを批判するのみで、途上国の貧農を傷つける補助金撤廃に向けた具体的な日程は示されませんでした。
以上
***
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、世界の貧困の克服を求めて日本国内のNGOが中心となって行っている大規模な共同キャンペーンです。政府に対して援助、債務、貿易政策を中心に貧困削減に資する政策の履行を求めると共に、世界的な連帯のシンボルである「ホワイトバンド」を通じて市民への意識啓発運動を行っています。現在31のNGO団体が賛同しており、その数は増え続けています。NGO以外にも、中田英寿選手、作家の村上龍さん、歌舞伎俳優の中村勘三郎さん、歌手のMisia(ミーシャ)さんなど、そうそうたる著名人のみなさんが、ホワイトバンドを着けることでキャンペーンへの賛同の意を示してくださっています。
貧困撲滅を求める世界的な市民運動、「Global Call to Action against Poverty (GCAP)」にも参加しています。英国内ではMakePovertyHistoryとして知られているこの運動には、すでに2億人近い市民が参加しています。
投稿者 ほっとけない*** : 00:34 | コメント (0)
2005年07月08日
世界各国からのニュース速報
・「ライブ8」最終コンサート、サミット首脳らに貧困救済訴え
・豪華スターが"貧困をなくそう"運動に賛同
・貿易拡大で自立成長を、アフリカ支援で特別文書採択へ
・英国サミットアフリカ支援で結束図れ
・G8首脳会談6日開幕
http://www.oricon.co.jp/music/news/p-et-tp0-050707-9003.html
2005年07月07日
豪華スターが“貧困をなくそう”運動に賛同
「ホワイトバンドプロジェクト」の日本キャンペーン“ほっとけない 世界のまずしさ”の広告映像が、6日より公式サイト(www.hottokenai.jp)にて公開されている。世界各国で展開されている貧困撲滅運動の一環で、日本ではMr.Childrenの桜井和寿やプロサッカー選手の中田英寿らが参加。キャンペーンに賛同した著名人たちが3秒ごとに指をパチンと鳴らすことで、「3秒に1人貧困のために子どもが死んでいる」という現実を訴え、貧困撲滅へ向けてメッセージを発信している
出演者:カヒミ・カリィ、北島康介、桜井和寿、SHIHO、TERU、中田英寿、中村勘三郎、一青窈、藤原紀香、Misia、宮沢和史、村上龍、柳楽優弥、ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス ほか
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200507070039.html
「ライブ8」最終コンサート、サミット首脳らに貧困救済訴え
2005年07月07日21時16分
[エディンバラ 6日 ロイター] 「ライブ8」の最後のコンサートが英スコットランドのエディンバラで行われ、参加アーティストらが主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)の首脳らに貧困救済を訴えた。
エディンバラのコンサート会場は、同サミット会場から65キロメートルの距離。
主催者のボブ・ゲルドフは、「ライブ8」が圧力となって首脳らが貧困問題に取り組むことを期待しており、また貧困国の債務免除、援助倍増、貿易条件の改善を求めている。
ゲルドフとU2のボノは、一部のサミット首脳らと対面した。議長を務めるブレア英首相に対しては、アフリカと貧困問題をサミットの重要課題としたとして賞賛を惜しまなかったが、サミットで「ライブ8」の要求が通る見通しについては不明。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20050708ib02.htm
貿易拡大で自立成長を、アフリカ支援で特別文書採択へ
【グレンイーグルズ=川戸直志】サミットの主要議題で、8日に採択されるアフリカ支援の特別文書案が明らかになった。
Click here to find out more!
アフリカ諸国への民間投資を増やすため、投資環境の整備が重要と指摘したうえで、貿易の拡大によって、自立的な成長を促している。
文書案では、アフリカの輸出を促進させるため、アフリカ諸国が国際機関と協力することや、途上国同士の貿易を増やすことについて、主要国が支援することで合意する。 また、国際金融機関などの支援で、貧困者が利用できる金融サービスを多様化するほか、農業の生産性を上げるための包括的な支援を行う。都市と農村の関係を強化し、貧困者の自立に結びつけるのが狙いだ。若者の職業教育や訓練なども支援し、雇用促進を図る。
民間投資の拡大による経済成長は、日本がアジア向けの経済協力で実績を築いてきた。小泉首相は首脳会議で、経済支援の額の大きさだけでなく、「一村一品運動」などで特産品の輸出促進を進めるなどしてきた「日本型の支援」をアピールする方針で、自立的な成長を後押ししてきた考え方がアフリカ支援の文書にも生かされる。
(2005年7月8日3時4分 読売新聞)
http://www.topics.or.jp/Old_news/s050707.html
7月7日
英国サミット アフリカ支援で結束図れ
主要国首脳会議(サミット)が日本時間の七日早朝から三日間の日程で、英国北部のリゾート地、グレンイーグルズで開かれる。
地球温暖化問題と並んで、内戦や飢餓、エイズなどの感染症にあえぐアフリカへの支援が主要議題となる。サミットでアフリカ問題が前面に打ち出されるのは、今回が初めてである。
実質的な成果に乏しく、年に一度の“政治ショー”ともいわれるサミットだが、アフリカ問題は深刻で、緊急を要する課題だ。主要国が大いにリーダーシップを発揮し、国際社会がアフリカ支援を加速させる転機になるよう期待したい。
国連児童基金(ユニセフ)によると、サハラ砂漠以南のアフリカでは、マラリアなど予防可能な病気で多くの子供が死んでいる。五歳児未満の死亡率(二○○三年)は千人当たり百七十五人と世界平均の二倍以上に上るが、各国とも借金を抱え、保健衛生や教育のための資金を捻出(ねんしゅつ)できないのが実情だ。
二○○○年の国連ミレニアムサミットでは、国際社会が協力して貧困人口の半減などを目指す「ミレニアム開発目標」を採択した。今年は目標達成状況を点検する節目の年にも当たっており、今回のサミットでは、他の地域に比べて特に貧困の解消が遅れたアフリカを集中支援する方策を討議する。
先月の主要国財務相会合では、ルワンダなどアフリカの十四カ国を含む最貧国が国際金融機関に負っている債務を全額削減することで合意している。これに加え、各国首脳がどこまでアフリカ支援に踏み込めるかが焦点となる。
日本は乳幼児医療や感染症対策などのため、アフリカを中心に五年間で計五十億ドル(約五千五百五十億円)を新たに投入する一方、農業振興などで存在感をアピールする方針だ。米国も一○年までにアフリカ援助を倍増するとしている。
問題は、こうした多額の援助金が独裁政権を潤したり、政府高官の懐に入ったりで、貧困解消につながっていないことだ。アフリカはこの十年間に援助金を千四百億ドル(約十五兆五千四百億円)失ったとの指摘もある。
これまでどおり援助金をばらまくだけでは、汚職を助長するだけになりかねない。では、どうすれば実効性のある支援ができるのか。アフリカ諸国の経済的自立につながる支援の在り方を、具体的に打ち出してもらいたい。
もう一つの主要議題である地球温暖化問題は難航しそうだ。京都議定書を離脱したブッシュ米大統領が「経済活動と相いれない」として、拘束力を伴う二酸化炭素(CO2)削減に引き続き反対の意向を表明しているからである。
サミットでは、その米国をはじめ、新興経済国として招かれた中国、インドなど、京都議定書で温室ガスの削減義務を負わない主要排出国に対しても、前向きな取り組みを促す必要がある。
一方、温暖化防止やエネルギー問題を話し合う新たな多国間協議の場を設けることで合意する見通しになったことは評価できる。主要国以外にも多くの国が協議に参加して、対話を深めてほしい。
国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指す日本にとって、サミットは支持拡大の場ともなる。“大票田”のアフリカ諸国に、しっかりと存在感をアピールすることも忘れてはならない。
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/20050707g8
G8首脳会談6日開幕 レイバーネット日本
投稿者 ほっとけない*** : 14:01 | コメント (0)
英国ロンドンにおいて生じた突発的暴力に関する声明
「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」政策グループ
1.英国からの報道によると、7月7日8時51分から9時47分にかけて、ロンドン市街地を走行中の地下鉄およびバス内で4回の爆発があり、7月8日午前10時現在までのところ、少なくとも37人の人命が失われ、700人以上が負傷しました。英国政府はこれをテロ事件と断定しています。犯行グループはまだ確認されていません。
2.初めに、私たちは、事件により亡くなった人々に、心より哀悼の意を表します。
また、世界の貧困の克服を目指す私たち市民社会は、こうした暴力行使を厳しく峻拒します。物理的暴力により故意に人を傷つけ、人命を奪うことは、いかなる場合にも許されるべきではありません。
3.折しも英国で行われていたG8サミットは、世界の貧困克服とそのためのアフリカ支援を主要な議題としていました。私たちは、この突発的暴力により、G8サミットでこれらの重要な議題が十分に討議されなくなることを恐れます。
4.現在、この突発的暴力を行使した者は誰なのか、また、どのような意図で行使されたのかについて判断をなし得る適切な情報はありません。しかし、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以来、私たちは次のことを強く思い知らされてきました。すなわち、貧困の拡大、貧富の差の拡大と世界の二極化、それがもたらす絶望感こそが テロリズムの連鎖をもたらすということ、貧困とそれがもたらす絶望感に正面から取り組むことこそが、テロリズムの連鎖を断ち切ることにつながるということです。
5.逆に、今回生じた突発的暴力は、米国同時多発テロ以降アフガニスタン、イラク を始めとする世界各地で遂行されてきた、「テロとの闘い」を名分とする世界的な軍 事的手段の行使は、先進国におけるテロリズムの防止においても有効でなかったとい うことを暗示しています。私たちは、このG8サミットに向け、「貧困との闘い」に 一歩を踏み出したこの世界が、この突発的暴力によって退歩することを何よりも恐れ ます。貧困との闘いは、テロリズムとの闘いを包含するものです。この突発的暴力の 犯行グループが何よりも恐れているのは、世界が世界が貧困との闘いに本格的に足を 踏み出すことなのです。
6.私たちは、G8首脳がこの突発的暴力に屈することなく、また、旧来の「テロとの闘い」の文脈に退却することなく、貧困の克服のためのアフリカ支援や気候変動へ の取り組みについて、堂々と討議し、これらの課題を前進させることを求めます。そ のことこそが、テロリズムの根源としての貧困と絶望感を克服する、本来の意味での 「テロとの闘い」であると言えるからです。また、犯行グループを孤立させ、その意 図を挫く上で最も有効なのは、この突発的暴力が与えた打撃に屈せず、G8サミット を遂行し抜くG8首脳のリーダーシップであると言えるからです。
7.最後に、私たちは、突発的暴力の犠牲となった37名の人々に加え、貧困によって死ななくてもよい死を迎えなければならなかった人々に対しても、哀悼の意を表さな ければなりません。この日の8時51分から9時47分までの間に、貧困が原因でなくなった子どもたちは、世界で1120人(注1)。エイズによって命を失った人は、途上国 で372人、このうち、治療にアクセスできずに亡くなった人は少なくとも310人にのぼります(注2)。死ななくてもよい死、理不尽な死を迎えざるを得なかったという点 で、彼・彼女らの死は、ロンドンの突発的暴力の犠牲者たちの死と共通する重みを持 っているのです。
注1:世界では3秒に1人の子どもが、貧困ゆえに生命を失っている。出典:ユニセフ編「The State of the World's Children 2005」109ページ。
(参照:http://www.unicef.org/publications/index_24432.html)
注2:世界のエイズによる死亡者の数は年間約350万人。このうち少なくとも6人に 5人は、本来必要な治療を受けられずに亡くなっている。出典:UNAIDS/WHOの各種年間レポート
(参照:http://www.unaids.org/)
投稿者 ほっとけない*** : 11:26 | コメント (0)
プレスリリース 050705:記者会見のお知らせ「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」
記者会見のお知らせ
「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」
http://www.hottokenai.jp/index.html http://www.ajf.gr.jp http://www.ticad-csf.net
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
来る2005年7月6−8日に英国グレンイーグルスにてG8先進国首脳会議が開催されます。これに際し、2005年7月、「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン、特別非営利活動法人アフリカ日本協議会(東京都台東区、代表理事 林 達雄)およびTICAD市民社会フォーラム(東京都新宿区、代表理事 大林 稔)は、G8サミットで主要テーマとして取り上げられている貧困削減問題および対アフリカ支援政策について、市民社会から見たコメントを発表する記者会見を行います。
報道機関各位
プレスリリース
2005年7月5日
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
(特活)アフリカ日本協議会
代表理事 林 達雄
TICAD市民社会フォーラム
代表理事 大林 稔
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「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
(特活)アフリカ日本協議会
TICAD市民社会フォーラム
記者会見のお知らせ
「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」
http://www.hottokenai.jp/index.html http://www.ajf.gr.jp http://www.ticad-csf.net
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
来る2005年7月6−8日に英国グレンイーグルスにてG8先進国首脳会議が開催されます。これに際し、2005年7月、「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン、特別非営利活動法人アフリカ日本協議会(東京都台東区、代表理事 林 達雄)およびTICAD市民社会フォーラム(東京都新宿区、代表理事 大林 稔)は、G8サミットで主要テーマとして取り上げられている貧困削減問題および対アフリカ支援政策について、市民社会から見たコメントを発表する記者会見を行います。
記者会見の詳細は次の通り。
■会見内容
2005年は、上記会議に加え1月にセネガルで開催されたGDN(Global Development Network)第6回年次会合や4月にインドネシアで行われたバンドン会議を皮切りに、アフリカ農村開発行動計画(CAADP)会議など、アフリカ地域の諸問題を焦点とする国際会議が多く開催されています。そして9月に開催されるミレニアム開発目標(MDGs)中間レビュー会議も予定されています。
このような世界的なアフリカへの関心の高まりを踏まえ、私たちは2005年を将来のアフリカ支援のための重要な年と位置付け、日本の対アフリカ政策の拡大と改善を提案するため、2005年4月20日に(特活)アフリカ日本協議会およびTICAD市民社会フォーラムで日本の対アフリカ支援に関する声明文を発表いたしました。
現在開催中のG8サミットでも,アフリカ支援が地球環境とならんで主要議題とされています。G8にアフリカ支援に真剣に取り組むよう,世界中の市民社会が行動を起こしています。MDGsに取り組む「ほっとけない 世界の貧しさ」と,アフリカ支援ネットワークAJF, そしてアフリカ政策のアドボカシーに取り組むTCSFの3団体が合同で,G8サミットに対する呼びかけをご説明させていただきます。
■開催日
2005年7月8日(金)午後2時〜午後4時
■開催場所
財団法人フォーリンプレスセンター FPC会見室
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-1日本プレスセンタービル6階
Tel:03-3501-3401(代表) Fax:03-3501-3622
【「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン とは】
「ほっとけない 世界のまずしさ」は、グローバルな貧困根絶キャンペーン(Global Call to Action Against Poverty;G-CAP)の日本キャンペーンで、世界のキャンペーンと連携を取りながら活動しています。
【(特活)アフリカ日本協議会とは】
(特活)アフリカ日本協議会は、アフリカの人々による、政治的・経済的・社会的困難の危機を解決するための自発的な取り組みへの支援と協力を通じて、アフリカの人々との対等なパートナーシップが構築されること、アフリカに関わる人々のネットワークの形成を通じて、アフリカに関わる様々な団体・個人の活動の強化、アフリカ理解促進、アフリカに関わる調査・研究や情報発信、国際会議・セミナーへの参加や開催を通じて、アフリカの人々にも重大な影響をもたらす世界と日本の政治・経済・社会・生活のあり方を問い直し、改善案を提唱することを目的に活動しています。あなたも会員になりませんか?
【TICAD市民社会フォーラムとは】
TICAD市民社会フォーラムは、2003年秋に開催されたTICADⅢ(第3回アフリカ開発会議)をきっかけに、アフリカのNGOとともに日本の研究者や開発実務者、市民によって結成されました。アフリカの草の根の民衆へ届く政策の実現を目指して、調査・研究・政策提言活動をしています。
【本件の連絡先】
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
田中 徹二
info@hottokenai.jp
(特活) アフリカ日本協議会
理事 稲場 雅紀
Tel:03-3834-6902 FAX:03-3834-6903
e-mail:info@ajf.gr.jp URL:http://www.ajf.gr.jp
TICAD市民社会フォーラム
首席事務局員 長島 美紀
Tel&FAX: 03-3345-3234
e-mail:office@ticad-csf.net URL:http://www.ticad-csf.net
〒160-0023東京都新宿区西新宿3-7-26 ハイネスロワイヤル408
以 上
投稿者 ほっとけない*** : 11:22 | コメント (0)
グレンイーグルズ・サミット情報 ヤフー
投稿者 ほっとけない*** : 01:00 | コメント (0)
G8@イギリス・エジンバラ。デモの様子
6日のデモ。ウエールズからやってきた女性です。
![]()
ほっとけない世界の貧しさ。日本でもやってるよ。というと大感激してくれました。
(林)
投稿者 ほっとけない*** : 00:37 | コメント (0)
2005年07月07日
プレスリリース2005年7月5 日「アフリカ支援」:G8に突きつけられている本当の課題
各首脳がグレンイーグルスに到着し、いよいよ明日、G8首脳会議が開幕します。G8財務相会議やシェルパ会議などで準備が進められてきており、議長国の英国も「(アフリカ支援に関して)目標は達成されつつある」と強気の姿勢を見せています。
貧困の克服を求める世界規模の市民社会運動「Global Call to Action against Poverty(GCAP:日本では「ほっとけない世界のまずしさ」という名前で活動)」では、ミレニアム開発目標(MDGs)達成に先進国が守らなければならない約束に照らして、G8で話し合われようとしている内容が適切なものかを審査しています。以下は、債務、援助、貿易の各議題について、今回のG8で話し合われていることと、本来なされなければならないことを比較します。
1. 総論
1. 総論
サミットが英国の思惑通りに進んだとしても、「アフリカ支援の重要な問題はすべて解決された」と考えるのは間違いです。貧困問題はアフリカに限られているのではなく、貧困を抱えるすべての国に対して先進国の積極的な取り組みが求められています。援助、債務、貿易のどれをとっても、貧困問題の解決には程遠いものであり(詳細は以下を参照)、サミットはもっと野心的な貧困削減策を論じるべきです。
2. 債務
6月のG8財務相会議で、「18カ国(アフリカ14カ国)の債務完全帳消し」が合意されました。これは重債務貧困国(HIPCs)プロセスを終了した国に、これらの国が世界銀行、IMF、アフリカ開発銀行などの多国間機構に負う債務の即時全額免除を行うというもので、今後このプロセスを終了し次第、合計35 前後の国が免除を受けられるようになる可能性があります。
市民社会の評価:
1. 貧困削減の観点から債務帳消しの必要性の原則が打ち立てられたと言う意味で、重要。
対象国にとっては貧困削減のために活用できる資金が発生することを意味する。
2. しかし、貧困の克服のために債務の重荷から開放される必要のある国は全部で60カ国以上あり、今回の合意の対象国は少なすぎる。
3. 「400 億ドルの全額免除」が大きな額であると言われているが、重要なのは2006年以降これらの国にとっていくらの開発資金が発生することになるのかです。40 年間にわたっての免除と言うことは、18 カ国合計で毎年15 億ドルの新資金を獲得したに過ぎず、国連などが求めている即時の年間500億ドルの追加資金にはほど遠い額です。
4. もし62 の貧困国が債務免除を受ければ、年間100 億ドルの債務免除が必要です。
3. 援助
議長国・英国は、「(これまでにEUその他の先進国が打ち出している援助政策もあり)今回のG8でアフリカ委員会の報告書が求める2010 年までの250 億ドルは用意できるだろう」との強気の姿勢を見せています。これには、6月にEU が決定した「2010年までの援助額400億ドル追加」と、米国が打ち出す10 億ドルなどを根拠にしています。今後首脳会談の中で、とくに日本とカナダの動きに注目が集まるでしょう。
市民社会の評価:
1. アフリカ委員会報告書は「2008 年までに250億ドル、2010 年までにさらに250 億ドル」の追加援助がより望ましいとしており、アフリカのニーズに照らした時にG8はこちらの目標に合わせて議論をすべきです。
2. アフリカを含めた途上国への支援総額としては、2002 年の世界銀行による報告、2005 年の国連ミレニアム・プロジェクトによる報告書などで、MDGs 達成のために各途上国が貧困対策に関わる各セクター(基礎教育、基礎保健、感染症対策など)で抱えているニーズ、各国の援助吸収能力などを注意深く調査した結果、「即時の500 億ドル増額、および先進国のGNI比0.7%目標達成のためのタイムテーブル確立」を求めています。(2002 年のカナナスキス・サミットにおいて、「追加援助額の半分はアフリカに振り向けられる」ことが合意されています)
3. 500 億ドルの追加支援を各国の経済規模に合わせて負担した場合、GNI 比平均0.3%前後になりますが、これは1989 年時点に先進国が拠出していたのと同じレベルであり、「大変な額」ではありません。途上国において民主化が進み、基礎保健、感染症対策、基礎教育無償普通化に向けた国際的な枠組みもできるなど、援助を効果的に活用できる道筋が見えてきた今こそ、先進国は必要な額を提供すべきです。
4. 貿易
「ほっとけない世界のまずしさ」が入手している情報によると、貿易については別個に生命が発表され、以下のことについて言及されることが見込まれています。
1) 輸出補助
2) 市場開放、自由化の規模とペースに関する途上国政府の自決権
3) 貿易に対する援助
これらのいずれも、非常に弱い表現が使われる、とのことです。G8は貿易のルールを決める場所でもないので、あまり期待しても仕方がないという見方もあります。しかし、ジュネーブでの交渉は滞ってしまっている今、現行の国際貿易体制が途上国に対して非常に不公正なものであり、その中での主要な問題についてG8が真剣な姿勢を示さないことは、WTO の途上国メンバーに非常に悪いメッセージを送ることになり、12月に行われる香港閣僚会議に影を落とすことになるでしょう。
「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン
http://www.hottokenai.jp
投稿者 ほっとけない*** : 00:51 | コメント (0)
2005年07月06日
ホワイトバンド品薄のお詫び 7月中旬に改善予定

7/2(土)より、全国主要書店、タワーレコード、Francfrancにて発売されました、ホワイトバンドですが、たいへんありがたいことに大勢の方の賛同をいただいておりますため、現在品薄となっております。販売状況の改善まで、今しばらくお待ち頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
7月の中旬以降、状況を改善するよう尽力中です。
投稿者 ほっとけない*** : 21:27 | コメント (0)
貧困終結でG8に行動求める アフリカ連合首脳会議
【シルト(リビア北部)5日共同】アフリカ連合首脳会議は5日、主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)参加国に対し、アフリカの貧困を終わらせるため早急な行動をとるよう求める宣言を採択した。
投稿者 ほっとけない*** : 17:42 | コメント (0)
貧困終結でG8に行動求める アフリカ連合首脳会議
【シルト(リビア北部)5日共同】アフリカ連合首脳会議は5日、主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)参加国に対し、アフリカの貧困を終わらせるため早急な行動をとるよう求める宣言を採択した。
投稿者 ほっとけない*** : 17:42 | コメント (0)
プレスリリース 20050706 G8、援助について首脳間の直接交渉へ
プレスリリース№2 from イギリス・エジンバラ
2005年7月6日
G8、援助について首脳間の直接交渉へ
&
GCAP記者会見のお知らせ
このプレスリリースには、以下の情報が記載されています。
1. 援助に関する議論、首脳間の直接交渉へ
2. 世界の市民社会によるパフォーマンスおよび記者会見(7/6@グレンイーグルス)
投稿者 ほっとけない*** : 14:11 | コメント (0)
プレスリリース:小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明
■プレスリリース:
小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明
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本日(6月30日)開催された「沖縄サミット5周年記念シンポジウム:三大感染症の東アジアにおける地域的対応」に小泉純一郎首相が出席、スピーチを行い、世界における感染症の深刻さにかんがみ、日本政府は世界エイズ・結核・マラリア対策基金(以下「世界基金」)への拠出を増額し、「当面」5億ドルを拠出することを表明しました。また、感染症対策に関する新しい援助イニシアティブである「保健と開発に関するイニシアティブ」(Health and Development Initiative)について、5年間で50億ドルを拠出することを発表しました。
「世界基金」への日本政府の拠出額については、海外・国内のさまざまなNGOが増額を要求してきました。「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンでは、アフリカ日本協議会やその他のNGOとともに、日本政府に対して「世界基金」への増額を求める声明を呼びかけ、、海外から70団体、国内から20団体の賛同をいただいて6月7日、外務省・財務省・内閣府に対して提出しています。小泉首相の今回の発表は、こうした市民の動きの成果であるということができます。私たちは、本日小泉首相によって示された拠出表明を評価し、歓迎するものです。
世界基金は設立以降の3年間で多くの実績を上げてきましたが、一方で、各国の感染症対策プロジェクトへの資金拠出案件の増大にともない、2006−7年において、総額70億ドルを超える大きな資金需要が生じることが予測されています。一方、各国の資金拠出表明のスピードはまだ遅く、大きな資金ギャップが生じることが懸念されています。本日の小泉首相の表明は、主要先進国の拠出表明として先駆的なものであり、各国がこれに続くことが期待されます。-
本日の拠出表明は「当面」の拠出額を示したものでしたが、上記資金ギャップを埋めるためには、出来るだけ早い段階での拠出が必要です。日本のNGOとして、日本政府に早期段階での拠出に向け努力ことを期待します。
ルイ・パストゥールの「幸運は準備できている人だけに訪れる」という言葉を引きつつ、日本は「準備する」ことの困難な人々にも手を差し伸べる、と述べた本日の小泉首相の表明は、日本を「人道国家」として世界にアピールすることを狙ったものであるといえます。一方、日本でも、HIV/AIDSをはじめ、感染症の影響は拡大の一途をたどっています。日本が感染症問題に直面する当事者として、世界各国と手を取り合って感染症との戦いを展開していくことを、日本の市民社会の一員として求めて行きたいと考えます。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン
政策チーム 稲場 雅紀
投稿者 ほっとけない*** : 01:00 | コメント (0)
2005年07月02日
LIVE8 グローバルに開催。ネット映像&署名中。
第2回 Live 8 Japanコンサート レポート(感謝 ViVa!, JCAFEさん)
投稿者 ほっとけない*** : 23:56 | コメント (0)
ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:全文和訳&動画(英語)
マンデラ氏スピーチ
ー2005年6月11日、ノルウェー・トロムソにて
「サウスアフリカのヨハネスブルグからノルウェーのトロムソまで、実に長い旅でありました。しかしここまで来られた事を幸せに思います。このコンサートを行うことで、みなさんは世界に対し、トロムソが貧困をなくしたいという意思があるという強いメッセージを発しています。そのことに今夜、みなさんは誇りをもってください。
今日、私たちの住む世界は大きく二極化しています。この世は、科学技術が高度に発達していながらも、いまだに薬が手に入らないために、数千万もの子どもたちが死んでいく世界です。知識と情報がめざましく高度化しながらも、いまだに1億人もの子どもたちが学校に通えないでいる世界に私たちは住んでいるのです。
私たちの住む世界では、エイズの蔓延の恐怖が私たちの生活の隅々にまで染み渡っています。その一方で、数千万人のHIV感染者が必要とする治療やサポートに必要なお金の額よりもっと多くのお金が武器に費やされています。この世は大きな約束と希望の地です。しかし同時に、病と飢えと絶望の世界でもあるのです。
3週間後、世界のリーダーがスコットランドに集まります。彼らはおそらく、世界がこれまでに直面した最も重大な問題に立ち向かうことになるでしょう。どうすれば世界から貧困をなくすことができるのか? 。私たち共通の未来は、このリーダーたちの働きにかかっているのです。今こそすべての人類の未来のために希望と可能性のドアを開く、歴史的なチャンスです。歴史と次の世代の子ども達が現代をどう判断するかは、数週間後に世界のリーダー達が下す決議にゆだねられているのです。わたしたちの子どもたちの命を救うよう、強く求めます。全ての子どもたちに健康を。もう少しで手が届くのです。何をしなければいけないか、何を犠牲にしなければいけないかもよく分かっています。そのために今必要なのはリーダーシップ、洞察力、それに政治的勇気です。
今夜、トロムソでみなさんとお会いするために、みなさんにアフリカそのものをつれてきました。私たちとみなさんの土地は遠く離れていますが、同じ人間性をもっていることを知っています。今週はトロムソのみなさんがその心を実証してくださいました。エイズの蔓延によって私たちが直面している課題が、実は地球上すべての人類にも影響してくる問題であることを、みなさんは理解してくださいました。
アフリカで私たちが抱える苦しみを共有することで、みなさんは私たちに希望と、可能性ある未来を広げてくださっています。この同じ人間性のもとに団結し、同時にまだまだ多くの課題が残されていることに気づきます。世界を二分する不平等によって、感染病に苦しむ何千万人もの人々は投獄されつづけ、その人生の可能性は奪われつづけてしまいます。世界中で確かに高まりつつあるうねりと共に、ぜひみなさんも声をあげてください。勇気と行動する意思を持たない限り、それだけ私たちの兄弟姉妹、子どもたち、孫たちは死を強いられることになるのです。この時代が歴史として振り返られるとき、私たちは世界の危機から背を向けた世代として記憶されることになるのでしょうか、それとも正しい道を選んだと記録されるのでしょうか。
私たちが共有する人間性とそれにともなう全てのことを、勇気をもって認識して下さったトロムソのみなさんに感謝します。このリーダーシップを記し、トロムソを最初の46664*大使の市とします。
何年も昔、私の長い旅路はまだ終わっていないと申し上げました。今夜ここに集い、この旅路を歩んでいるのは私たちだけではないことを知り、非常に元気づけられました。この試練を受けて立つことで、みなさんはすでに私たちと一緒、つまり、アフリカ人となった**のです。
おやすみなさい。 ありがとうございました。」
*「46664」: マンデラ氏がアパルトヘイト政権下で投獄されていた時代の囚人番号。現在もアフリカを蝕む貧困やエイズの蔓延が、アパルトヘイトと同様に差別と抑圧が原因で起こるとの認識から、「貧困という監獄から人々を開放する」ことを目指し、貧困・エイズと戦うキャンペーンの名前とした。
**「アフリカ人となった」: ここでは、「貧困と戦うために手を取り合い、立ち上がる人々」の象徴として、「アフリカ人」という言葉を用いている。
投稿者 ほっとけない*** : 00:55 | コメント (0)
ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:全文原文
Les Mandelas tale
This has indeed been a long journey from Johannesburg in South Africa to Tromso in Norway. But we are pleased to be here. Tonight, the people of Tromso can stand tall and proud. In hosting this concert you have signaled to the world that you care.
Today we live in a world that remains divided. A world in which we have made great progress and advances in science and technology. But it is also a world where millions of children die because they have no access to medicines. We live in a world where knowledge and information have made enormous strides, yet millions of children are not in school.
We live in a world where the Aids pandemic threatens the very fabric of our lives. Yet we spend more money on weapons than on ensuring treatment and support for the millions infected by HIV. It is a world of great promise and hope. It is also a world of despair, disease and hunger.
In less than three weeks time the leaders of the G8 nations will meet in Scotland. They will face perhaps the most critical question that our world has had to face ? how do we remove the face of poverty from our world. So much of our common future will depend on the actions and plans of these leaders. They have an historical opportunity to open the door to hope and the possibility of a better future for all. History and the generations to come will judge our leaders by the decisions they make in the coming weeks. We urge them to save the lives of our children ? let every child be a healthy child. We have this within our grasp. We know what to do and what it will cost. We now need leadership, vision and political courage.
Tonight in joining you in Tromso, we have brought Africa to you. Even though there is a great distance between our lands, we know that we share a common humanity. This week the people of Tromso have demonstrated this common humanity. You have recognized that the challenges we face as a result of the Aids pandemic affects us all.
In sharing this burden with us in Africa, you bring us hope and a future of possibilities. While we unite in this common humanity, we also know that much more needs to be done. The inequalities that divide us continue to imprison and deny life’s possibilities to millions impacted by this pandemic. We urge you to add your voice to the groundswell that is surely gathering around the world. The more we lack the courage and the will to act, the more we condemn to death our brothers and sisters, our children and our grandchildren. When the history of our times is written, will we be remembered as the generation that turned our backs in a moment of a global crisis or will it be recorded that we did the right thing?
We want to thank the people of Tromso for the courage to recognize our common humanity and all that it entails. In recognition of this leadership we have made Tromso the first ambassador city for 46664.
Many years ago, I said that my long walk has not yet ended. As we stand here tonight, I gain great comfort in the knowledge that we are not alone on this journey. In taking on this challenge you have become part of us and so you are now all Africans.
Goodnight and thank you.
投稿者 ほっとけない*** : 00:51 | コメント (0)
2005年07月01日
ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:原文
“Today, we live in a world that is divided. A world in which we have made great progress and advances in science and technology.But it is also a world where millions of children die because they have no access to medicines.
We live in a world where knowledge and information have made enormous strides yet millions of children are not in school. It is a world of great promise and hope. It is also a world of despair, disease, and hunger. In less than three weeks time, the leaders of the G8 nations will meet in Scotland. They will face perhaps the most critical question that our world has had to face. How do we remove the face of poverty from our world? So much of our common future will depend on the actions and plans of these leaders. They have an historical opportunity to open the door to hope and the possibility of a better future for all. History and the generations to come will judge our leaders by the decisions they make in the coming weeks.” [See the full speech at www.one.org]
Nelson Mandela, Troms?, Norway, 6/11/05
投稿者 ほっとけない*** : 11:10 | コメント (0)
スペインにおけるホワイトバンド・アクションの様子
投稿者 ほっとけない*** : 01:36 | コメント (0)
スペインにおけるホワイトバンド・アクションの様子
投稿者 ほっとけない*** : 01:36 | コメント (0)

