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2005年10月14日

クミ・ナイドゥー「国連サミットをふり返って」

 世界中の多くの市民社会組織が、ニューヨークに代表を送り、大きな期待が持 たれる世界サミットにおいて、各国の代表団に対して断固たる行動を取るように 働きかけた。しかし、この世界のリーダー達が集まる過去最大の会合は、貧しい 人々を裏切るものであった。G-CAPはこのサミットで下された決定に対して 深い失望の意を表明した。
出所:シビカス(CIVICUS)

シビカス事務局長、G-CAP(グローバルな貧困根絶運動)議長
クミ・ナイドゥー(Kumi Naidoo)


写真:2005年9月10日ニューヨークの労働者の日のパレードで、ホワイトバンドを配るクミ・ナイドゥー。撮影者:ジェローム・ミン(Jerome Ming)。

世界中の多くの市民社会組織が、ニューヨークに代表を送り、大きな期待が持たれる世界サミットにおいて、各国の代表団に対して断固たる行動を取るように働きかけた。途上国から数多くの活動家が、そして先進国からその支持者が、共通の期待を胸に国連に集まった。世界の富裕な国々が、最も貧しい国々に影響を及ぼしている問題をかみしめて熟考してきたのだと。今回の世界サミットは、それを飲み込み、行動を起こす時でなければならないのだと。
しかし、世界のリーダー達が集まるこの過去最大の会合は、貧しい人々を裏切るものであった。91の各国の国内連合と、途上国からの何人もの政治指導者が集う、グローバルな貧困根絶運動(G-CAP)は、このサミットで下された決定に対して深い失望の意を表明した。
世界のリーダー達は、貧困との闘いと、持続可能な人間開発に向けた明確な措置を取る、歴史的なチャンスを逃してしまった。代わりに彼らは、古い約束をリサイクルし、焼き直し、繰り返しただけであった。

新たに米国の国連大使に着任したジョン・ボルトンが、同国がミレニアム開発目標(MDG)に署名しないと主張したことで、この5年を経たMDG(ミレニアム開発目標)について、言及するだけでも物議を醸すようになってしまった現状を、世界は失望を持って目撃することとなった。
さらに、貧困レベルが悪化しているにもかかわらず、MDGの実現に関する実績が乏しいことに対して、各国政府が真剣に説明責任を持つようにさせる公約も、ないままである。ちなみにG-CAPは、MDGを最小主義的開発目標(Minimalist Development Goal)と見なしている。
また、2005年までに普遍的初等教育を達成するというMDGの最初の目標を、実現できなかったことに関する確認がなされるべきであるにもかかわらず、同サミットの決議には含まれていなかった。切迫感もなく、世界をMDG達成の軌道に戻すための行動計画やきちんとした資金調達の戦略も提案されなかった。

同サミットでは、米国政府の強い主張によって、開発に国民総所得の1%以下――たった0.7%――を提供するという先進国が35年前にした約束を、後退させることとなった。
現在、先進国のうちたった5カ国だけが、この義務を果たしている。また英国政府は、MDGが達成されるべき年の2年前である2013年までに、この目標を達成すると約束している。いまや先進国側はこの約束を、公正な行為として、また植民地支配・奴隷制などの過去の人道に対する罪に対して歴史的に対処するための行為としてではなく、善意による任意行動として読み取るようになった。援助の質の問題も、緊急に取り組まれることはなかった。

最も貧しい国々の債務帳消しを求める声について言うと、貧困克服に取り組む活動家が国連に対して訴えた要請は、無視された。彼らは、国連がG8での債務に関する取り決め――G-CAPはこの取り決めを「正しい方向とはいえ遅ればせながらの小さな前進」と表現している――をさらに進めて、より多くの国々を対象とすることを要請した。また、債務帳消しの総合的政策が貧しい国々に押し付けることになる、対象国を弱体化させるような条件付けを、廃止することを要請していた。

今回の国連サミットでは、グレンイーグルズのG8サミットと同様、世界貿易システムを平等と公正の性質を持ったものにしていくための決定を下すことができなかった。貿易の公正が実現できなければ、私達は貧困から抜け出す持続可能な道筋を見つけることはできないだろう。

核軍縮、国連改革、気候変動、教育と健康などの人間開発の特定分野について言うと、今回の国連サミットでの決定は、よくて半歩前進、2歩後退といったところだ。サミットの決定は、特定の国々が、平和と公正を求め一日5万人の死に終止符を打ちたいと求める大多数の人々を、抑えることができるのだということを、裏付けるものとなった。この一日5万人の命は、非人間的な貧困の結果、予防できる原因によって失われているのである。

これは国連が世界の貧しい人々を失望させたということだろうか? 答えはイエスでありノーである。もし「国連」が国連事務総長とそのスタッフ、世界の政府の大多数を指しているのだとしたら、答えはおそらくノーであろう。もし「国連」がこの世界機関の公式な決定を指しているのだとしたら、実際みじめなほど人々を失望させたことになる。
現在のグローバルな文脈の中では、環境、貿易、債務、経済問題、テロリズム、安全保障といった問題を取り巻く実際の権力に対して、各国レベルだけでは取り組むことができない。このような状況の中では、世界銀行、IMF(国際通貨基金)、国連などの政府間組織の仕組みにもっと注意を払う必要がある。 各国レベルから世界レベルに権力が移行していることから、これらの強力な機関の「民主主義の欠如」の解決に確実に取り組むことが、優先事項となっているのである。
国連、世界銀行、IMFなどの世界機関は、世界中の一般の人々の生活に関して強い権力を握っている。このためこれらの機関は、人々に対して説明責任を果たすべきなのである。ここに「民主主義の欠如」という難問がある。世界中の人々の生活と福利に影響を与える決定――貿易ルール、知的所有権、マクロ経済の構造改革、生活に不可欠なサービスの民営化、債務帳消しに関する決定――は、ますます秘密裏に行われるようになっている。これらの決定は、影響を受ける人々に直接的な説明責任を負わず、市民の声を反映させることができない機関によってなされるようになっているのである。

今回のサミットそのものに対する市民社会の参加は、非常に制限されていた。多くのロビー活動の結果、3人の市民社会からのスピーカーがサミットで演説することになった。ソーシャル・ウォッチ・フィリピン(Social Watch Philippines)およびG-CAPアジアのレオノール・ブリオネス(Leonor Briones)、南米のフェミニスト活動家であるジーナ・バルガス(Gina Vargas)、国際自由労連(International Confederation of Free Trade Unions)の事務総長書記長でありG-CAPのスポークスパーソンの一人であるガイ・ライダー(Guy Ryder)である。ジーナとガイが国連総会で演説したときには、サミットの成果文書はすでに採択されており、ほとんどの代表団は会場を後にしていた。公式プロセスの中で市民社会からのアドバイスを得るために、6月に市民社会審問が行われたが、これらのサミット前審問で表明された市民社会の見解が、真剣に考慮された形跡はなかった。しかし、いくつかの政府代表団は、市民社会活動家を含んでおり、このことは交渉がどのように進んでいるかについての情報伝達に非常に役立った。全体としては、その憲章が「われら連合国の人民は…」で始まる組織にしては、市民社会の参加はひどく限られたものであった。

国連などの、近年ますます影響力を強めている多くの世界機関は、私達が現代に見るのとはかけはなれた文脈において創設された。いまだに、国連の統治機構は1945年の地政学に支配され続けている。国連は、現代世界において市民が直面している現実には沿わないルールと論理に基づいて運営されているようだ。このことを、私達は認める必要がある。 正当性の欠如に加えて、国際システムが運営される方法には首尾一貫性の欠如も見られる――財務大臣はIMFと世界銀行に、外務大臣は国連に、貿易担当大臣は世界貿易機関にすっ飛んでいく。全てが分離されたままなのである。このシステムを、より首尾一貫した、説明責任を果たせるものにする必要がある。 しかし全てのうち最大の欠如は、順守の欠如といえる。過去の実績のとおりであれば、多くの政府は今回の国連サミットで行った限られた約束でさえ、自国の首都に戻った頃には忘れてしまっているであろう。これらの費用のかかるサミットが、弱く、臆病な、熱意のない決定を下しただけでなく、これらの中途半端な約束さえも、いつものように実行されないなどということは、受け入れがたい話である。

  今回は、高まりつつあるグローバルな貧困克服のための運動が、より公正で、公平で、安全な世界を作るのに必要な勇気ある決断を要求し続けるだろう――そして例えて言うならば、この運動が、各国政府が過去に行った約束や今回のサミットで行った約束をこれ以上守らないことのないように、彼らの「足元に火をつけ」続けるだろう。

   しかしまだ、口に出せていない話がある。私達が、透明で公正・公平な意思決定のための世界的システムを作ることを話すとき、口にするのを避けていた話がある。それは、現在の米国政府である。例えばジョージ・ブッシュ大統領は、現在の貿易システムは貧しい国々にとって不公平だと認め、他の富裕な国々がそうするならば米国も貿易を歪める補助金を廃止する意思がある、と述べている。
 しかしこの立場は、さらに大きな難問を明確に示している。私達は、唯一の超大国が存在する世界に住んでいる。この超大国はいくつもの出来事において単独的に行動する傾向を見せてきた。この超大国はまた、同国の利害にかかわると判断した課題に直面したときには、強力な政治的意思を示してきた――大衆の支持を得られない戦争や、法的な正当性に欠ける戦争のために、何千億ドルも動員するし、ついでに言えば、イラクの全債務300億ドルを確実に帳消ししたりもする。
 私はブッシュ大統領にこう言いたい。大統領、今回は貿易の公正というこの重大な問題について、恵み深い一国主義とリーダーシップを発揮していただけるとありがたい。もしあなたが米国の補助金を廃止することが公正だと考えるのならば、オロオロと他の国々がそうするのを待たずに、どうぞ廃止していただきたい!!
 米国政府は、自国の国民と世界の人々を失望させている。もし国連への米国代表団が、具体的な世界の貧困克服の方法、完全な男女平等、核軍縮を実現するための議論を力強く展開し、現在・将来の世代のために環境保護を行う一連の緊急対策を提案したならば、今回のサミットはまったく違ったものになっただろう。

  米国市民の大多数は、米国政府が、その収入の10~15%を国際開発に使っていると考えている。しかし米国政府はたった0.19%しか使っていないというのが、悲しい現実である。国連は、もっと効果的に世界の貧しい人々の役に立つことができるし、そうするべきである。しかしそれは、最も富裕で強力な国々とその友好諸国が、国連がこの約束を達成するのを可能にするか否かにかかっているのである。前向きに見れば、米国市民とその他の富裕な国々の市民は、世界的な連帯の重要性に対する理解と、共通の世界市民としての意識と、寛大さにおいて、自国の政治家よりもよほど先を行っているということを、何度も示している。
 ハリケーン「カトリーナ」と「リタ」が与えた恐怖が、米国政府をさらに内政に向かわせるのではなく、富裕な国々・貧しい国々における貧困が、市民にとって何を意味するのか――それは不自然で予防可能な、残酷なものである――という現実を、痛感させるものとなったことを願おう。

 もし国連を構成する国々の一部、特に経済的その他の面で最も強力な国々に、政治的意思があれば、国連は貧しく声をあげられない人々の利益にかなう能力を持っている。しかし、国連や、世界銀行・IMFなどその他の世界機関が、より公正で、平和で、公平で安全な世界を作ることができる政策を決定していくようにするには、これら世界機関の統治を民主化することに緊急に取り組む必要がある。
 あなたの意見、提案を、kumi@civicus.orgまでお寄せいただきたい。

  連帯をこめて
 クミ・ナイドゥー

原文:
Global Call to Action Against Poverty
Fri Sep 30 2005
Reflections on the United Nations Summit
http://www.whiteband.org/specialIssues/UNP5/unp50/gcapnews.2005-09-30.4602183211/en
(翻訳;オルタモンド翻訳チーム)

投稿者 ほっとけない*** : 03:06

2005年09月16日

ニューヨークから:国連サミットと市民社会 No.2

今回の国連ワールド・サミット開催にあたり、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンでは実行委員の稲場雅紀(アフリカ日本協議会)を現地ニューヨークに送っています。『アフリカの市民社会を、いわゆる開発文脈からのみでなく、政治的な文脈、歴史的・経済的な文脈で知っていくこと、先進国の市民社会の側も、積極的にこう
した文脈を理解していくことが必要なのだと改めて気づかされているところです』と現地レポートで結んでいます。


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ニューヨークから:国連サミットと市民社会
No.2 (執筆:稲場雅紀)
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先日は、14日に開幕した国連サミットの現状と成果文書の進み具合について述べました。今日はまず、国連サミットに向けた市民社会の動きについて述べたいと思います。

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1.もりあがる海外のアクティヴィストたち
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国連サミットについて、一番熱心に、かつ盛り上がって迎えているのは、もちろん国際的なアドボカシー活動を行っているNGOのアクティヴィストたちです。
G8サミットおよび国連サミット、そして12月に香港で行われる世界貿易機関(WTO)の首脳会議は、「貧困問題の解消」にむけて取り組む世界のアクティヴィストたちの取り組みの軸となっています。この取り組みの中心となっている国際的なネットワークが「GCAP」(Global Call to Action against Poverty)です。

世界的規模のNGOであるオックスファムとアクション・エイドが中心となりつつ、貧困に現場で取り組む途上国の数多くのNGOと連携して、貧困をなくすために政府や国際機関、国連などに働きかける活動を展開しています。
今回の行動で特徴的なのは、アフリカから数多くのNGOアクティヴィストたちが連携して参加していることです。アフリカからの参加者は「アフリカ・コーカス」というグループを作り、ケニア、ウガンダ、ナイジェリアからニジェール、セネガルといった国々まで含めて、多くのアクティヴィストが参加して声を上げています。85歳にして初めて小学校に通うことができた、世界最高齢の小学生キマニ・ンガンガさんも、初等教育の大切さを訴えるためにニューヨーク入りしています。
GCAPでは、毎日9時からと夜7時30分から、その日に起きたこと、明日の活動予定などをブリーフィングするミーティングを欠かさず行っています。このミーティングには誰でも参加することができ、このミーティングで決まった方針に基づいてプレスリリースやアドボカシーの戦略が作られています。国連サミットの会場にみんなで入ることができないという制約状況を何とか突破して、成果を挙げるべく、多くの人々ががんばっています。

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2.もりあがらない米国の国内運動
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一方、米国の国内運動はあまり盛り上がっているとはいえません。ニューヨーク中心街では、3日間通して、二つのイベントが行われています。一つは国連本部の近くにあるダグ・ハマーショルド・プラザ周辺で、3日間ぶっ通しでの集会が行われており、もう一つは、マンハッタン南部のユニオン・スクエアで、通行人の人々に国連サミットに向けた声を集めるイベントが、これまた3日間ぶっ通しで行われています。
私はこの二つのイベントを見に行きましたが、いずれも、あまり人が集まっているとは言えず、物寂しい雰囲気でした。ハマーショルド・プラザ周辺は、人数という点では非常に多くの人々が集まっており、騒がしいのですが、よく見ると、「世界の貧困の解消」とは直接関係のない別の集会がたくさん行われており、「貧困解消」の集会はそれらにかき消されかねないような感じです。
私が行ったときは、貧困解消の集会の隣で、セネガルのワッド大統領を支持するセネガル人たちと、ワッド大統領に反対するセネガル人たちが、相当な人数で、民族衣装を着飾って集まって、お互いいざこざを起こして騒いでおり、その隣には、イランの左翼反体制派であるイラン労働者共産党(Workers
Communist Party in Iran)と、同じく左翼反体制派であるイラン人民ムジャヒディン機構(PMOI: People's
Mujahedin Organization in
Iran)の人々が、こちらは仲良くイランの人権侵害反対を訴えています。この人たちの人数が一番多く、数百人はいます。さらに、そこに中国の法輪功の人たちが、中国政府による弾圧に抗議するビラを配布しており、本当に騒然としています。貧困削減の集会はこれらに埋没してほとんど目立たないといった状況でした。
一方のユニオン・スクエアの方も、青空市場の中にちょっとしたテントのようなものを作ってパフォーマンスをするということなのですが、このテントのようなものも出来上がったばかりで何なのかよくわからないといった状況です。アメリカはあまり盛り上がっていないようです。
先日のハリケーン・カトリーナの被害は、米国国内の貧困問題を如実に世界にアピールしましたが、国内に深刻な貧困問題を抱える米国では、「世界の貧困を解消しよう」と言っても、リアリティが沸かないのかもしれません。

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3.アフリカからの活動家の言葉
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さて、GCAPに参加しているアフリカのアクティヴィストの人たちに、手当たりしだいにインタビューをして、「日本の人々と政府に、何かメッセージを寄せてください」と聞いてみました。とりあえず3人の人に聞きましたが、みんな、なかなか味のある答えを寄せてくれました。

まずはサハラ南縁の国ニジェールで労働組合の運動を指導しているシディベ・スーフーさん(Mr. Sidibe
Ssoufou)。連合の招きで日本に来たことが一度ある方です。彼は、「日本政府の支援にはとても感謝しています。ただ、現在、ニジェールと日本の関係は政府間に限られており、市民社会同士の関係があまりないので、それを強化してほしい」と言っていました。労働組合同士の関係はあるわけですから、あとはNGO同士の関係が切り開けるかどうかが大切だといえましょう。

次に、ウガンダで国際NGO「持続可能性監視ネットワーク」(Sustainability Watch
Network)で働くハッピー・ジェイムズさん(Mr. Happy
James)。「ウガンダの人々、アフリカの人々はすすんで貧困を作り出したわけではありません。ところが、いつしか、自分たちが貧困のうちに沈んでいることに気づいたのです。日本の政府・市民の皆さんは、苦しんでいる人々を助けるために貢献することが、何かあるはずです」。なかなか意味深なコメントです。

よりストレートなコメントをしてくれたのが、オックスファムのセネガル事務所で働いているムタニ・ムリさん(Ms. Muthani
Muri)。「強制的な経済自由化政策は、いかなる意味でも平等をもたらしません。すべての発展途上国、とくにアフリカは、自分たちの文脈において何が機能するのかをためし、決定するための政策的な空間を必要としています。世界システムに統合されるということが、これすなわち永遠の周縁化を意味すると言うことであっていいはずがありません」。

私は主にHIV/AIDSの文脈からアフリカの市民社会運動を見てきましたが、アフリカの開発、発展、自立、独立という観点からアドボカシー運動にかかわっているアフリカの人々が、自らの状況を的確に把握し、自らの戦略に沿って世界的なアドボカシー運動を展開しようとしていることが改めてわかりました。アフリカの市民社会を、いわゆる開発文脈からのみでなく、政治的な文脈、歴史的・経済的な文脈で知っていくこと、先進国の市民社会の側も、積極的にこうした文脈を理解していくことが必要なのだと改めて気づかされているところです。

稲場 雅紀

投稿者 ほっとけない*** : 14:31

2005年09月15日

ニューヨークから:国連サミットと市民社会No.1 (執筆:稲場雅紀)

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■ニューヨークの国連サミット
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 現在、9月14日から16日まで開催される国連2005ワールド・サミットの件で、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンの派遣でニューヨークに来ています。こちらに到着したのは12日の夕方。ニューヨークの嫌なところは、東京から12時間かけて到着すると、東京を出たときとほぼ同じ時間に到着するところです。今回も、12日の4時に離陸した飛行機がニューアーク空港についたのは同じく12日の4時でした。

 国連サミットについては、「ほっとけないキャンペーン」も所属している世界規模のネットワーク組織「GCAP」(Global Call to
Action against Poverty)の主要な人たちが、すでに1週間ほども前からニューヨークで準備を重ねています。私の仕事は、そこに入って、日本のメディアに、今回の国連ワールド・サミットに関する市民の取り組みなどについて紹介し、少しでも記事にしてもらう、ということです。
 関係者がたくさんおり、すでに担当などもあらかじめ決まっている状況で、私としては、「誰が何をしている」というところから覚えて、なんとか仕事ができるところまでキャッチアップしていかなければなりません。これがきついところで、それだけのために1日が過ぎていきました。

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■市民社会の問題意識
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 今回のサミットについて、市民社会は大まかに言って以下の点を問題にしています。

(1)市民社会の参加がないこと:今回のサミットでは、市民社会の代表として入場を認められている人は若干いますが、成果文書などに意見を反映するような権限は認められていません。これは、最近の国連の特別首脳会合などの場ではかなり珍しい状況です。本来、政府や民間営利セクターと対等な位置関係にあり、途上国では貧困削減にもっともおおきな役割を果たしている市民社会がすみに追いやられるということで、怒りを強く感じる次第です。

(2)成果文書の中身の後退:このサミットで採択される予定の成果文書は、8月5日に国連総会のピン議長(ガボン外相)から示されましたが、これに対して、米国でブッシュ大統領の信任によって国連大使となったボルトン氏が文書の修正案を示したのですが、驚くべきことは、ボルトン大使が示した改定案は、「ミレニアム開発目標」という言葉それ自体が消されるという突拍子もない案でした。もちろん、ODAをGNIの0,7%に上げるといった具体的な数値目標があるところは、全て消されていました。
 その後ピン議長が30カ国からなるコア・グループを組織し、原案と改定案をちょうど調停していくような形でさらなる改正案作りの取り組みが進みました。結果的に、いくつかの表現が復活しています。しかし、実際の会議でどうなるのかが微妙なところです。結局、この改定作業によって、当初ははっきり明記されるものと思われていたさまざまな課題で大きく交代することとなりました。これにより、GCAPのメンバーたちは「貧困の解消に向けて歴史的な一歩を踏み出せるところだったのに、結局、壮大な無駄に終わるのではないか」と懸念しています。

 一方、このサミットについて注目されることとして、国連の機構改革や新設の側面があります。日本では「日本が国連安保理の常任理事国になれるか」ということばかりが注目されてきましたが、実は、旧来の国連人権委員会に変えて「人権理事会」を設置するとか、紛争地の平和定着に関する政策立案やアドバイスをしていくために「平和構築委員会」(Peacebuilding
Commission)を設置したりするといった、より地球全体にかかわる機構改革が提案されています。
 また、開発の分野で注目されるのは、これまでドナー国の自発的な協力に頼っていた開発援助について、特に感染症や予防接種の対策で充分な資金が必要となっています。そこで、フランスが国際航空税、英国が国際金融ファシリティ(簡単に言うと、将来のODAを債券を発行することで先取りしていこうという考え方)を提案していますが、今回のサミットの成果文書では、こうした新規資金創出のための新たな制度作りについて、高い評価とともに言及されているのです。

 HIV/AIDSなど感染症については、若干の後退はありますが、それほど致命的なものはないのではないかと思われます。2010年までに、途上国で必要な治療を包括的に実施できるようになる、という、この6月に開催されたG8財務相会議での目標は、「出来る限り努力する」という文面がついてしまったことで少し後退しましたが、一方、エイズ教育や予防啓発、ケアサポートなども包括的に保障すべく努力する、という文言が入れられ、中身の面では充実したものになったともいえます。また、2000年に制定されたミレニアム開発目標でははじかれた「リプロダクティブ・ヘルス」(性と生殖に関する女性の健康)についても、はっきりと述べている点も評価できるところです。

 このように、良い点と問題点を併せ持つ現在の成果文書草案ですが、これがどういう形で最終的に採択されるのかが注目点です。よい記述のところは、たいてい、変更する可能性があるところということで指定されており、厳しい攻防も予想されます。

 次号では、サミットと平行して行われている、市民社会のイベントの状況などについてお伝えしたいと思います。

アフリカ日本協議会
稲場 雅紀

投稿者 ほっとけない*** : 18:33

2005年09月09日

“WHITEBAND on TOKYO TOWER”世界で一番早いWHITEBAND DAY

いよいよ始まりました!
明日は全国一斉です!

2005年9月9日


9.10特設ページ

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 グローバリゼーションが進み、世界の貧富の差はこれまでにないレベルで拡大している。1日3万人、3秒に1人の子どもたちが極度の貧困により命を失っている。このすさまじい世界の貧困は、もはや個人の善意や寄付に頼ることでは解決できないレベルに達してしまった。
 「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、チャリティではなく“ジャスティス”。お金を寄付するのではなく自国の政策に働きかけて、根本的に解決しようとする日本ではめずらしいアドボカシー(政策提言)型のムーブメント。シンボル、ホワイトバンド(日本では” * * * ”マークの入った白色のシリコン製バンド)を身につけて貧困をなくそうという意志を表す。

日本だけではなく世界中のNGOが連携をとって各国それぞれに進める「Global Call to Against Poverty (G-CAP)」の一環。イギリスでは「MAKE POVERTY HISTORY (貧困を過去に)」キャンペーン、アメリカでは「The ONE Campaign (援助資金を国家予算の1%に)」が展開されている。
明日、9月10日は世界共通の「ホワイトバンドデー」。世界各国で様々なアクションが実行される。それは9月14日(水)ニューヨークで開催される史上最大の世界会議「国連ワールドサミット」が、世界世論の注目を集め、その本来の開催目的である貧困問題を、きちんと話し合い、「ホワイトバンド」サミットとなるように、と計画された。

 世界で最も早く9月10日をむかえる国、日本では、世界へ向けたメッセージ発信のシンボルとして、東京タワー(東京都港区芝公園4-2-8)を、特別仕様のライトアップでホワイトバンドを浮かび上がらせる。その『WHITEBAND on TOKYO TOWER』は9月10日とその前日の今日9月9日の2日間実施。(両日19:00スタート、9日は23:30修了・10日は23:00修了。)
通常、夜空にオレンジ色に浮かび上がる東京タワーのイルミネーションがこの2日間は、東京タワー史上初となる”ホワイトバンド”仕様の特別ライトアップとなる。午後7時、それまでは通常のイルミネーションの東京タワーが、地上150mにある大展望台を残して消灯、逆に地上から白色のサーチライトで大展望台を照らす。そして大 展望台の内側からは「***」 の形に照明を連ね発光させることで、まるで巨大なホワイトバンドが夜空に浮かんでいるように見えるというスペシャルライトアップだ。

世界各国、ホワイトバンドに刻まれるメッセージは様々。イギリスでは「MAKE POVERTY HISTORY」、アメリカ合衆国では「ONE」とそれぞれのキャンペーンタイトルが刻まれている。これに対し、日本のホワイトバンドに刻まれているのは「***」(スリーアスタリスク)の3つの文字。これは、3秒にひとり子どもが貧困から死んでいる、この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要で、「3秒にひとり」失われていく小さな命をもう失わせない、という意味がこもっている。その3秒が3つのアスタリスクで表わされている。
この「***」が、東京の夜空に浮かび上がり、世界へ向けて静かに、そして力強くメッセージを放つ。

 また9月9日24:00~29:00(=10日0:00~5:00)、VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ(港区六本木)にて貧困の現実を直視し、理解を深める4本の映画を上映する『WHITEBAND 映画祭』を開催。また明日10日には芝公園23号地(東京都港区)にて、キャンペーンに賛同するTOWA TEI他ミュージシャンのライブ、NGO関係者のトーク、ビッグメッセージホワイトバンド作成、東京タワーライトアップカウントダウンなどを行うイベント『WHITEBAND SWITCH ON』(入場料300円または500円〈ホワイトバンド付〉)が行われる。

投稿者 ほっとけない*** : 22:55

ホワイトバンドを取り扱っているNGO

わたしたちもホワイトバンドを取り扱っています。なお、扱っているのはホワイトバンドのレギュラーサイズのみでTシャツは販売していません。

賛同団体のうち、ホワイトバンドを販売しているところは以下の通りです。

アフリカ理解プロジェクト
http://africa-rikai.net/whiteband.html

アムネスティ・インターナショナル
http://www.bluemooninc.biz/~aij/modules/wfsection/article.php?articleid=71

ACE(エース:Action against Child Exploitation)
http://acejapan.org

エファジャパン
http://homepage2.nifty.com/efa-japan/home_002.htm
連絡先:〒102-0081 
千代田区四番町4番地 日本染色会館三階
TEL:03-3263-0337 FAX:03-3263-0338

WE21ジャパンにのみや
http://www.ofwa.org/we21-ninomiya
WEショップにのみや:0463-71-4421、月~金 10:00 - 17:00、土(日、祝は休み)13:00 - 17:00

「WEショップ
http://www.we21japan.org/shop/index.html

オルタモンド
購入場所:東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル3階

草の根援助運動
http://p2aid.shops.net/

国際協力NGOセンター(JANIC)
http://www.janic.org/janic/pr/wb.html
JANICオフィス:新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル5F
その他セミナー会場などで。

コミュニティ・リーダーズ・ネットワーク/ほっとけないカフェ 14:00 -17:00 (木曜定休)
http://plaza.rakuten.co.jp/hottokenai/

シェア=国際保健協力市民の会
http://share.or.jp/shop/white/
シェア東京事務所:東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階(平日10時から19時)

シャプラニール=市民による海外協力の会
現在売り切れ中です!<9/6>
http://www.rakuten.co.jp/craftlink/595911/

ジンバブエ友の会
http://www.geocities.jp/societyforzimbabwe/

地球の木
http://homepage1.nifty.com/EarthTree/

チャイルド・ファンド・ジャパン
http://www.childfund.or.jp

日本国際ボランティアセンター(JVC)
http://www.ngo-jvc.net

ハンガー・フリー・ワールド
http://www.hungerfree.net/map.html

ピース・ウィンズ・ジャパン
http://peace-winds.org/shop/charityitems.html


● ホワイトバンドプロジェクトは、「ほっとけない」キャンペーンに賛同するNGO
の活動支援の一環として、各団体ホワイトバンド5000個まで、ほぼ原価+制作費に近い価格(100円)で卸しています。詳細は、各団体のホームページをご参照ください。

投稿者 ほっとけない*** : 16:10

2005年08月29日

「ほっとけない 世界のまずしさ」 報告と討論の夕べ 7/27 のご報告 資料

●資料1
G-CAP議長 クミ・ナイドゥー(Kumi Naidoo)からのお礼状
Naidoo.jpg

●資料2
2005年G8サミット:失望と決意
アフリカ市民社会組織の共同声明

●資料1
G-CAP議長 クミ・ナイドゥー(Kumi Naidoo)からのお礼状
皆さん

 ホワイトバンドデー1における皆さんのすばらしい取り組みにお礼を申し上げたい。何百万もの人々が貧困を終わらせることを求めて一つになった――そして世界中の50カ国以上の連合体がそれぞれアクションを起こした。72カ国--韓国からケニア、アルメニアからエルサルバドルまで――で行われたマーチ、集会、イベントは、スコットランドのエジンバラで行われたG8サミットのリーダーたちに、世界が彼らを見ていることを思い出させた。以下に報告するのは、ホワイトバンドデー1に行われた重要イベントのほんの一部である。

 グロ-バルな貧困克服運動(G-CAP、Global Call to Action Against Poverty)は、情熱、エネルギー、連帯を持った前代未聞の運動となった。G8のリーダーたちがグレンイーグルズで成し遂げるべきことはもっと多くあったとはいえ、私たちは皆、このキャンペーンでここまでの段階をたち成できたこと、前向きな結果をもたらすという評判が聞かれないG8サミットに対して影響を与えることができたことを、誇りに思っていいだろう。

 援助と債務帳消しに関して今回たち成された進展は、期待されていたものには程遠いものであったとはいえ、これらの問題に対する長年の市民社会による動員がなければ――そしてG-CAPがこの6カ月間共同で取り組んできた活動がなければ(G-CAPが1月27日に世界社会フォ-ラムで初めて開始されたのだということを時々忘れがちになってしまうが)――おそらく達成されることはなかっただろう。貧困克服のためのこのような大規模で新たな公約がなされることは、今までのG8サミットでは一度もなかったことだ。

 しかしG8サミットでなされた公約は、始まりに過ぎない。G-CAPは9月に行われる国連サミットと12月に香港で行われるWTO(世界貿易機関)閣僚会議に向けての準備期間中、どんどん圧力をかけ続けていく。そして私たちはまた、G8リーダーたちは今まで約束を破ってきたという実績があるため、G-CAPとして彼らの公約を厳密に監視していく。

 G-CAPは世界中の市民の皆さんと市民社会組織に、それぞれの国の連合体に関わり、参加するよう呼びかける。そしてホワイトバンドデー2となる9月10日には、国連ミレニアムサミットで皆さんの声が確実に届くように、そして各国政府が約束したことを彼らに確実に実行させるために、G-CAPは皆さんにアクションを起こすことを勧める。ホワイトバンドデー3となる12月10日には、G-CAPは貿易問題に取り組んできた既存のグループ・ネットワークと共に活動し、世界のリーダーたちが貿易を貧しい人々の利益となるものにするよう、圧力をかけていく。ホワイトバンドは引き続き貧困に対する公正のための闘いの象徴であり続ける。

 私たちは私たちが今までのところたち成してきたことを過小評価するべきではない――私たちはたった6カ月で世界的な多様性のある市民社会運動を作り上げ、(ホワイトバンドデー1を幕開けとする)世界アクションウィークを成功させ、G8リーダーたちに行動を起こさせたのだ。G8での援助と債務に関する決定によって、何百万もの命が救われることになるが、まだそこから取り残された何百万もの困窮した人々がいる。しかしはっきりしていることは、私たちは一緒に行動したからこそ、この数カ月間、私たちの声を届けることができたということである。今、貧困に対する闘いを続けることが、今までになく重要になっている。

◎ホワイトバンドデー1の重要イベントをいくつか紹介

 モザンビ-クでは、何千もの人々が貧困を終わらせることを求めてマプト(モザンビークの首都)で開催された音楽フェスティバルに参加した。ケニアのナイロビ(ケニアの首都)では、活動家たちがケニヤッタ国際会議センタ-(Kenyatta International Conference Centre)をホワイトバンドで包み、G8各国の大使館を訪問して貧困と闘うための取り組みを強化するようG8各国に求めた。ガーナでは、農民グル-プが、不公正な貿易がコメ農家に与えている破壊的な影響を知らせるためのビ-チパ-ティを開いた。

 南アフリカのヨハネスブルグでは、欧州各国、米国、日本で開催されたLIVE 8(ライヴ・エイト)とつないで放映される形で大規模なコンサートが開催された。トップアーチストたちが大勢の観衆を前に演奏し、このイベントはネルソン・マンデラが演説を行って幕を閉じた。シエラレオネでは、解放された奴隷たちが植えたフリータウン(シエラレオネの首都)のコットンツリーに、活動家たちが白い布を巻いた。ウガンダでは、若者たちがカンパラ(ウガンダの首都)でデモを行い、G-CAP連合のメンバ-が「アクション要請」トラックからこのキャンペーンのメッセージを伝えた。

 チリでは、サンチアゴ(チリの首都)で開催されたホワイトバンドデー・サーカスに何百もの人々が参加した。コロンビアの首都ボゴタの中心では、大規模な「貧困に対するアクション」マーチが行われた。ペルーのリマ(ペルーの首都)には、G-CAPの代表たちが集まり公正な貿易ル-ルを求めた。デモや活動はホンジュラス、ボリビア、パラグアイその他の南米の各国でも行われた。

 インドネシアのジャカルタ(インドネシアの首都)では、活動家たちが国内最大級のモスクであるイスティクラル寺院(Masjid Istiqlal)をホワイトバンドで包んだ。フィリピンの首都マニラでは、コンサートが行われた後、1万人の人々が参加する集会が行われた。

 インドのデリーでは、貧困を原因としてなくなった人々を象徴して白い花束がG8各国の大使館に贈呈された。バングラディシュのダッカ(バングラディシュの首都)では、何百という男性、女性、子どもがG-CAPの集会に参加し、20フィ-ト(約6メ-トル)の請願書に署名した。スリランカのコロンボ(スリランカの首都)では、何千もの人々がG8各国の大使館に向かってマ-チをして、「民衆の覚書」を届けた。

マーチやイベントはオーストラリア各地でも開催された。シドニー・ハーバー・ブリッジは「貧困を過去のものにしよう(Make Poverty History)」と書かれた巨大ホワイトバンドに包まれた。

欧州各地の歴史的建造物がホワイトバンドで飾られた。イギリスのロンドンにあるセント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)、イタリアのロ-マにあるトレビの泉(Trevi Fountain)、フランスのパリにあるトロカデロ(Trocadero)、スペインのマドリッドにあるアルカラ門(Puefta de Alcala)などである。ドイツのベルリンでは、ブランデンブルグ門(Brandenburg Gate)に巨大なホワイトバンドが飾られ、オーストリアのウィーンでは、国内各地から参加した学生が300メートルのホワイトバンドを塗って大統領官邸に届けた。

G8サミットの結果に関するG-CAPの声明を添付するので参照してほしい。

敬具

シビカス(CIVICUS)事務局長、「グロ-バルな貧困克服運動」議長
クミ・ナイドゥ-
イベントの写真を見たい方はwww.whiteband.orgのフォトギャラリーへアクセス。
(皆さんからの写真があればphoto@whiteband.orgにEメールしてほしい。)

もしまだであれば、ホワイトバンドデー1における皆さんのイベントの概要をinfo@whiteband.orgにEメールしてほしい。

*原文: Eメール「[GCAP globalactionforum] Thank you note by Kumi Naidoo」
Wed, 20 Jul 2005 13:16:11 -0300


●資料2
2005年G8サミット:失望と決意
アフリカ市民社会組織の共同声明

7月6~8日スコットランド・グレンイーグルス、2005年サミットの結論を受けて:7月9日

 G8サミットが7月8日に終わりを迎えた。私たちは、アフリカにおける女性団体、労働者、研究者、開発・アドボカシーNGOとともに、いくつかのアフリカ都市に本部を置く最大規模の大陸内組織、国内ネットワークを代表し、以下のことを宣言する。

 まず第一に、私たちは、英国の人々との完全なる連帯と、昨日のロンドンにおけるテロ攻撃の犠牲者に対する私たちの深い哀しみを表明する。
 端的にいえば、私たちはグレンイーグルスの結果に対して、失望している。その決議は、アフリカにおける「貧困を歴史にする」ための包括的・根本的な戦略への私たちの期待を、はるかに下回るものである。サミットは、ただ単に、債務帳消しと援助倍増という既存の決定を再確認したのみであった。債務パッケージは要求される救済の10%しか提供せず、必要とされる国々の3分の1にしか影響を与えない。5億ドルという新しい資金を認める一方で、約束された500億ドルの大部分は、既存の義務から引き出され、しかも2010年まで利用できないだろう。さらに、どちらのパッケージにも、有害な政策コンディショナリティが依然として付帯している。
「今日、G8は、62以上のLDC(後発開発途上国)の負債を帳消しにする、歴史的機会を失ったのです」とハッセン・ローガット(南アフリカ・SANGOCO)は語った。

私たちの取り組みは、まだ始まったばかりである。今後6ヶ月にわたって、私たちは以下のことをわれわれのキャンペーンで傾注していく。すなわち、
1) すべてのアフリカの破産に対し、完全かつ無条件の債務帳消しをすること。アフリカの各国政府にとって、債務返済拒否は当然の結果となる
2) G8は、0.7%という国際開発援助の対GNI比目標を達成すること、そしてドナーは、政策コンディショナリティを課すことなく、それらのコミットメントに早期に取り組むこと
3) WTOは、先進工業国の市場にアクセスする権利を失うことなく、脆弱な経済を補償し保護する権利を、アフリカ諸国に認めること
4) OECD市場へのアクセスの制約を除去することと、アフリカ市場製品の廃棄とアフリカ生産者の締め出しにつながる、補助金をやめること

 とりわけ、アフリカは変化を求めるという視点をもたなければならない。「グレンイーグルスからのメッセージは、アフリカにおける私たちにとって明らかである。私たちは、債務帳消しを確保しなかったわれわれの政府に対して、不公正でひどく不愉快な対外債務の拒否を強く考慮するよう、要求を強めていきたい」とジャスティス・エグウェア(Civil Society Action Coalition on Education for All in Nigeria)は語った。HIPC(重債務貧困国)のコンディショナリティ(融資条件)は、大部分のアフリカ諸国のニーズを満たすものではない。さらに、私たちは、われわれの政府に対し、われわれの経済や必要不可欠な健康・教育のサービスを守る権利を行使するよう、主張する。

 今年、私たちは、貧困を終わらせる歴史的なグローバル・キャンペーンの、重要な役割を担ってきた。私たちは、GCAP (Global Call to Action Against Poverty)や他のグローバルなキャンペーンを通じて、国際的な動員を続けてゆく。アフリカや世界中で動員された多くの人々は、失望するべきではない。私たちは、アフリカのルネサンスのための条件を確保するまで、われわれの道のりを離れず、そして気を緩めることはないだろう。

(以下、署名したアフリカ市民組織、ネットワーク)
 African Network on Debt and Development (AFRODAD)-Harare, Agency for Cooperation and Research in Development (ACORD)-Nairobi, African Women’s Economic Policy Network-Uganda, Mwelekeo wa NGO (MWENGO)-Harare, SEATINI-Kampala, Pan African Literacy and Adult Education (PALAE), ANCEFA, African Women Development and Communication Network (FEMNET)-Nairobi, SANGOCO-South Africa, CONGAD-Senegal, Eco-news Africa-Kenya, Civil Society Action Coalition on Education for All-Nigeria, ARCOS, International Network Secretariat for Sustainability Watch Network -Uganda, Creative Storm Networks – Ghana, CSO Coalition on MDGs –Kenya, Adolescent Health and Information Projects(AHIP)- Nigeria, Uganda Coalition for Sustainable Development (UCSD), Centre for Rights Education & Awareness-Kenya.
(支持団体)
ActionAid International, Africa Action-USA, Foreign Policy in Focus-USA, Trans Africa-USA,
American Friends Service Committee, CIVICUS, Saferworld, FAHAMU, Oxfam International  
 (翻訳:オルタモンド)

投稿者 ほっとけない*** : 01:08

「ほっとけない 世界のまずしさ」 報告と討論の夕べ 7/27 のご報告

「ほっとけない 世界のまずしさ」 報告と討論の夕べ
~G8サミットから9月国連「ミレニアム+5」サミットへ~
                    
2005年7月27日、文京シビックセンター スカイホール

(以下、概略をご報告)

1.開会(司会あいさつ) /小野倫子:ほっとけない世界のまずしさ事務局
2. ビデオ上映

まずは、英国キャンペーンMAKE POVERTY HISTORY(以下、MPH)のキャンペーン用映像を上映しました。内容は、アフリカの債務救済やエイズ問題を訴える映像などで、これは先日のLIVE8でも上映されました。

3. G8サミットでのGCAP/MakePovertyHistoryキャンペーン /山田太雲:オックスファム・ジャパン                
Powerpoint資料

グレンイーグルス・サミットにおいて現地に赴き、メディアワーク活動(サミットの会議の中で話し合われていることを探り、それについてNGOの考えなどを、取材に来ている記者の方たちに伝えること)をしてきた、オックスファム・ジャパンの山田さんから、主に現地のMPHキャンペーンやメディアはどう動いたのかを中心に、報告がありました。

「ロンドンでのテロ事件がサミットに影を落としたことは確かですが、メディアの対応も総じて冷静で、サミット自体も続けられました。また、債務、貿易、援助などの各問題では、合意内容が不十分であったり、あるいは全く議論がなされなかったりしましたが、アフリカ問題がこれだけ取り上げられたこと自体が画期的で、アフリカ支援に関してこれまでなく大きな一歩を踏み出したことは確かです。これらはMPHキャンペーンの成果といえます。」

「MPHキャンペーンは、市民社会の多様な層にアピールし行動参加を促すムーブメントとしては、ある種の完成形といえるものでした。キャンペーンに参加していた各団体は、個別の論点では意見の相違があったが、貧困よりも対テロ政策が優先されるこの時代背景において、違いよりも一致点を見出すことを重視して協力し、前進させていました。このような「緩やかな連携」が素晴らしかったです。」

「メディア報道に関しては、英国メディアは「まずは大きな一歩」、「貧困の終わりではない」、「ブレア氏はアフリカに約束を守ったか?」など、サミットの議題に即した評価をしており、バランスのとれた報道をしていました。一方、日本のメディアは「テロが乗っ取ったG8」など、テロ報道に偏ってしまいました。英国メディアは、市民社会運動、NGOの主張を政府へのひとつの評価として重視しています。日本はまだこのような状況になく、このキャンペーンを通じて少しでも変えていければと思います。」

4. グレンイーグルス・サミットがもたらしたものは何か 私たちは次に、どこに向けて一歩踏み出すのか /稲場雅紀:AJF                                                 Powerpoint資料

今回のサミットで合意された内容を、市民社会としてどう評価するのか、という点について、AJF(アフリカ日本協議会)の稲場さんより報告がなされました。
G8首脳がこのサミットをテロ一色にせず、アフリカ・貧困問題が主要議題となったことを評価しつつも(「テロとの闘い」から「貧困との闘い」へ)、援助の増額と質の問題、債務の問題、その他の問題(貿易、保健・感染症対策など)といったそれぞれの側面から、一部を除いてほとんど満足できるものではないと分析し、ニューヨークでのワールドサミットに向けて、貧困の克服へのより踏み込んだ努力が必要である、と述べられました。

 「援助の増額については、十分とはいえません。2010年までに途上国向けに500億ドルの援助増額を行なえるようになりましたが、この500億ドルには債務免除や繰り延べなども含まれるため、新規資金はもっと少ないというのが問題です。」

「また、ODAの対GNI比0.7%目標についても、新規にコミットした国はなかった。サミットでの新規拠出表明は日本の『5年間で100億ドル増額』(実質ベース)のみでしたが、これもほとんどが対イラク債務の免除に当てられてしまうと可能性もあり、新規資金の拠出はしなくても達成可能なコミットメントです。」

5. グレンイーグルスからニューヨークへ(G8から国連総会へ) /林達雄:AJF

今回のG8サミットにおいて、主にエジンバラで各国市民社会の代表者やメディアと接し、そしてその後のGCAPバンコク会議に参加した、AJF(アフリカ日本協議会)の林さんから、途上国、特にアフリカの人たちの声、メディア報道、そして9月のニューヨークにむけた私たち日本の市民の役割、というような点についての報告がありました。
特に、なかなか日本では伝えられないアフリカの人々の声が大事であること、そして日本の市民社会としては、9月の国連サミットへ向けて貧困の問題が重要であると主張していくこと、日本の政府にMDGs(ミレニアム開発目標)の約束を果たしているのかを問うこと、などの重要性が強調されました。

 「アフリカの人たち自身が、実際にどう思っているのかということが重要です。彼らの言葉のなかで、JusticeとかDignityという言葉がよく使われます。Dignityとは、尊厳という意味です。だから、せめて尊厳をもって死にたい、要するに、人間として扱われて死にたい、というような言い方をします。なぜJusticeかというと、援助の問題、そして貿易の問題、債務の問題とかを話していますけど、彼らは話すときに一番最初に何を言うかといえば、“We are not begger.”と言うんですね。『私たちは金をもらいに来たんじゃないんだ』、尊厳をもって生きたいということです。少なくとも、何かお金が欲しいから来てるわけではなく、この社会を、公平な、誰しもが生きていける社会にしていきたいんだという思いを強くもって、(このサミットに)集まってきたわけです。」
(全文は下記)

6.9月ホワイトバンドデーに向けての提案 /内山隆:CHANCE! pono2           Powerpoint資料

9月の国連総会、ワールドサミット(9月14~16日)に先立ち、世界的に9月10日はホワイトバンドデーとして設定され、さまざまな企画やアクションが予定されています。
日本では、「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンが企画を準備中ですが、ホワイトバンドデーを担当しているCHANCE pono2の内山隆さんより、日本の市民がホワイトバンドを通して貧困問題を強くアピールしていくために、どんなアクションが考えられるかということについて、世界各国のこれまでの取り組みを参考にしながら、報告・提案がありました。
また、会場のみなさんとクリッキング(3秒に1回指を鳴らす)をしながら、その時間の短さと問題の大きさ(3秒に1人、子どもが貧困で死んでいる)を実感しました。

7.ほっとかない学生プロジェクト /クマール・ラトネッシュ:慶応大学総合政策学部2年

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンに、学生の立場から何かできることはないだろうかということで、慶応大学のクマールさんをはじめとした学生のみなさんが、「ほっとかない学生プロジェクト」を立ち上げました。当キャンペーンも側面から彼らを応援することになり、今回はその発表もかねて、代表のクマールさんよりプロジェクトの目的や内容についての説明・紹介がありました。
内容としては、基本的にはホワイトバンドを広めるための活動、たとえばホワイトバンド・ワゴンで全国を巡る、ウェブを通じてさまざまなPR活動を行なうといったものでした。
代表のクマールさんの、貧困をなくそうという熱い思いが伝わり、会場からは応援の拍手が送られました。

8.9月ホワイトバンドデーに向けての討論

徐々に浸透しつつあるホワイトバンドを使って、それぞれの立場からいったいどんなことができるのか、といった点から、キャンペーン主催者側に参加者から、多くの質問・意見が寄せられました。キャンペーンとしては、キャパシティに限界はあるものの、できるだけ多くの人とさまざまな形で連携をしていきたい、協力をお願いしたいといったやりとりがありました。                                                         
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林達雄さん(アフリカ日本協議会)報告
「グレンイーグルスからニューヨークへ」

 みなさん、こんにちは。林達雄と申します。僕自身は、過去20年ぐらいアフリカに関わり続けてきた者です。いま、ここで貧困という話が出ていますけども、私自身が実感しているのは、20年前からある貧しさではなく、さらにと言うか、いっそう貧しくなってきている、ということです。
先ほど債務(返済)の話が出ましたけど、実際にそういう返済のために、今まで無料で受けられていた医療が無料で受けられなくなったりとか、学校に行けない子供が増えたりとか、実際にその病院に行ってみたら私立の病院に行けばいい医者にかかれるけど、公立に行ったら二度と生きて帰れないかもしれないというぐらいに、そういう(医療の質が)落ちたところに、最近エイズですとか、最後の駄目を押すような病気がはやっているんですね。

そういうなかで、僕自身は、先ほどグレンイーグルス(7月にG8サミットが開かれた英国スコットランドの町) からの報告がありましたけど、エジンバラ(グレンイーグルスに近い都市)で、アフリカの人たち、あるいは日本の新聞記者の人たちと今回のG8で集いました。今世界で10億人以上の貧しい人たちがいるわけですけど、そのなかでアフリカの人たちというのは、非常に象徴的です。そういう人たち、その当事者たち自身がいったいどう感じているのか、その視点から少しお話をしたいと思います。

実は、世界各国ではホワイトバンドはそれぞれ違うんです。アフリカならアフリカのビーズ細工のホワイトバンドだし、タイならタイで、「教育は力なり」という言葉が英語で書いてあったりします。これは世界的な規模の運動ですが、実はこういった運動を中心的に担っている人たちのなかで、アフリカですとかアジア、ラテンアメリカの人たちがたくさんいて、僕はエジンバラのあと、バンコクでの(GCAPの)国際会議に行ったんですけど、そのときもそうです。実はGCAP(Global Call to Action against Poverty)のチェアマン(議長)もアフリカの人なんです。

ですから、そういう意味で、みなさんはイギリスでサミットが行われたから(GCAP運動が)先進国中心の運動かなと思われるかもしれないけど、決してそうではないのですね。先ほど稲場君から「誰が?」という話がありましたけど、やっぱり当事者たち自身が、アフリカの当事者たち自身がどう思っているのかが非常に大事だろうと思います。

実際にどう思っているのかと聞くと、彼らの言葉のなかで、Justiceという言葉がよく使われます。また、Dignityという言葉もよく使われます。Dignityとは何かといいますと、尊厳という意味です。だから、せめて尊厳をもって死にたい―。要するに、人間として扱われて死にたい、というような言い方をします。なぜJusticeかというと、援助の問題、そして貿易の問題、債務の問題とかを話してますけど、彼らは話すときに一番最初に何を言うかといえば、“We are not begger.”と言うんですね。「私たちは金をもらいに来たんじゃないんだ」、尊厳をもって生きたいということです。それで、そういうアフリカの声を伝えようといったときに、Justiceという言葉をどう日本語に訳したらいいかわからないと、実は同行していた記者の人たちとも話してたんです。少なくとも、何かお金が欲しいから来てるわけではなく、この社会を、公平な、誰しもが生きていける社会にしていきたいんだという思いを強くもって、集まってきたわけですね。

そういった意味で、その人たちの声が、本当に、イギリスから実際に世界に届いたかどうか。(当日の配布資料の)この一番後ろのページのほうに、「GCAP議長クミ・ナイドゥーからのお礼状」【資料①】というのがありますけど、この人は南アフリカ(出身)で、この人が議長なんです。現在私たちはホワイトバンドしてますけど、ホワイトバンドをつけたりして運動してる人は世界で2億人ぐらいいます。その議長がこのクミ・ナイドゥーさんなんです。ここでは世界各地でいかにそれぞれのホワイトバンド・デーをしたかということが書いてあるわけです。

次に、「G8サミットに対する声明」【資料②】と書いてあって、アフリカの人たちからの非常に厳しい意見が書かれているわけです。そういう話をエジンバラでも聞き、こういう記事をなんとか作りましょう、やっぱり日本にもこれを伝えることが必要だということで、明日、たぶん日本の新聞に出るだろうといったときに、テロがあり、その新聞記事も消え、アフリカの声も消えてしまいました。
それはテロがあったせいではないんですね。テロがあっても、実際にサミットは続いたし、そのなかで動きは続いてきたんだけど、アフリカの報道よりも、テロの方が、ニュース性があるだろうと誰かが選んだから、そういう結果になったんですね。誰が選んだかというと、記者たちはこれを伝えたいと思っていますが、本社の人たちが選んだのだろうし、本社の人たちに言わせればですね、それは日本のみんなにとってアフリカの声なんか聞くよりも、テロ事件があったということのほうが興味あるでしょう、みなさんが興味あるでしょう、と。そういう前提において、選ばれた情報が日本国内に流れてきているということを、僕はある種感じました。

さらに、アフリカの人たちにとってみれば、たとえば(ライブ8など)音楽家たちが中心になって動いて代弁者になってくれるのはいいけども、我々としてはもっと直に声を伝えたい、と強く言っていました。次に、先に言いましたバンコク(GCAPの国際会議)でも、9月には国連の総会(2005ワールド・サミット)があって、その時点で、いったい誰がニューヨークに行って話すかを討論しました。国連総会に私たちの代表から2人だけ参加できるからです。そのときに、やっぱり代弁者が行くんじゃなくて、アフリカの最も貧しい国の女性で、実際に日々身をもって貧困を感じ、それに対して私たちはどうしたいかと、はっきり思っている、そういう人を送り込もうじゃないかという方向になったんですね。

実際にその9月というのは、いったい何かということを考えてみましょう。先の7月のG8サミット、つまり力の強い8つの国に、地球上で10億人以上もの人たちに襲いかかっている貧困というものが今の世界の一番大きな課題だろうということで、G8側の責任について主に言ってきました。

実はですね、9月の国連総会(2005ワールド・サミット)というのは、9月までの宿題というのが各国政府に課せられて、それを発表しなければならないのです。その宿題は何かというと、この(配布資料の)一番後ろのページにあるUNDP資料を見ると、「MDGsでは、2015年までに達成すべき目標として以下の8つを掲げています」とあります。これはですね、ちょうど2000年の時点で、世界各国が約束した2015年までに、こういう方向で貧困を削減しようというものです。これは途上国の政府も先進国の政府も、こういう約束をしたわけです。それで、2005年というのは何かというと、それぞれの政府が約束をしたけども、2000年から5年経ってその宿題をどこまで果たせたかという、発表会みたいなところもあるんですね。

ですから、途上国の人たちは、先ほどG8側の責任って言いましたけども、自分の国の政府がいかに責任を果たしたかということを政府と対話し、また、政府がレポートを作るだけじゃなくて、市民社会NGOのほうも自分たちで見ていこうと、シャドーレポートという形で作っているわけですね。ですから、いわば、それぞれの国の市民がそれぞれの政府にまず向き合って、国連に行く前に、みなさん宿題を果たしましたかと、問うているわけです。

G8である日本にとってみれば、これもどうもおかしな話ですけど、宿題といわれたのはどちらかといえば途上国であって、先進国に対しては明確にはしっかりしたレポートを出せということも言われていない。実際私たちが請け負わなくてはいけないのは、日本自体もですね、日本の政府が2000年の時点からどれだけ宿題を果たしたかと問うことです。
やはりこの貧困、先ほど言いましたように貧困といっても昔ながらの貧困ではなくて、新しく貧しくなってと言うか、日々貧しくなって、世界的に感染症の問題とか流行っていますが、そういうものにおいて債務(返済)によって命まで絶たれている。
私にとっての貧困というのは、次のような実感を持っています。たとえば元気に一緒に踊り、あるいはこういった会議で一緒に同席した人間が、次の一年後には会えないかもしれない、その間にある病気で亡くなったりとか、そういうこと自体が、私にとって実感する貧困なのですね。そういう問題に対して各国政府が宿題を果たそうじゃないかということで、9月というのが多くの世界の市民にとって課題の月になるわけですね。

ですけど、先ほどマスコミの話を若干しました。日本のマスコミが本当に途上国の声を伝えられるか、そのときにテロ事件とどちらを伝えるのか、そのときにテロの方を選んだという話をしました。それと同じことが、また起こりそうなんですね。それは何かというと、たぶん日本のマスコミは、今回の国連総会というのは、日本の常任理事国入りということがよく言われていますけど、この安全保障理事会の問題だろうというふうに、ただそれだけで報道してしまう可能性すらあるんですね。

でも少なくとも、この貧困の問題、そして人権の問題、国連改革といわれる問題、それに加えてこの安全保障の問題、この4つの議題が話され、そのなかで、いったいどれが多くの人たちにとって大事なのか。「安全」なのか、テロなのか、あるいはそうではなくて貧困なのか、少なくとも平等に大事なのか、どちらの方が重いのか。そういうことを、本当に日本のマスコミも伝えられるかどうかというのは、実は私たち自身にかかっているとも言えるんですね。私たちが、マスコミに対してもこういうニュースが欲しいんだと言うことはできるわけです。彼らも商売ですから、お客さんが聞いてくれるようなニュースだったら出してくる。ですから、我々が、情報が日本の場合入ってこないといっても、それは私たちの責任でもあるのです。

そういう意味で、世界各国がホワイトバンドをしてますが、実は日本と韓国だけが、ホワイトバンドはしてるけどあまり意思表示になっていない、と言われているんですね。韓国の人が指摘したように、これはやっぱり韓国のなかではファッションだろうということです。他のところはどうかというと、駄目だ駄目だと言われているアメリカですら、たとえば、今回債務問題が不満足ながら動いたのは、アメリカの市民がブッシュにまで手紙を書いたりとか、実際にホワイトバンドで意思表示をするだけじゃなく、一応政府のことは自分たちの責任だからなんとかしようということで動いて、変化したんですね。ですけど、どうも韓国と日本という極東のあたりに関しては、こういった運動等の私たちの意思表示と、政府との距離・間合いを詰めることがなかなか難しいといわれるなかで、今に至っているわけです。

でもいずれにしても、先ほど言いましたけど、9月というのはそれぞれの政府に対してそれぞれの市民が、私たちの宿題を果たしたかとしっかり問いただす。そしてニューヨークにおいては、そういった私たちの代表として貧しい国の女性が国連総会の場でもそういった発言をするし、各国の政府に対して、各国でも安保理問題とか、そういうことに気が行きやすいわけですけど、そうじゃないでしょう、私たちにとって本当に大事な問題はこの貧困の問題でしょうというような、警鐘といいますか、目を覚ませというような目覚まし時計のようなものが必要なんです。

日本のなかで、じゃあ私たちがとはいうものの、私たちも限界を抱えていますので、私たちがこのホワイトバンドを使って何をするかということに関して、次のプレゼンターである内山さんと一緒に、みなさんも考えていただければと思います。

どうもありがとうございました。

*( )内は編者の捕捉。                    
<報告:オルタモンド事務局>

投稿者 ほっとけない*** : 01:06

2005年08月24日

世界の貧困にどう取り組むの?各政党主要政党マニフェストのご紹介

2005年8月22日/ほっとけないキャンペーン

●8月8日の衆議院解散から約2週間。
 9月11日の総選挙に向けて、各政党が次々と政権公約・マニフェストを発表しています。

●ホワイトバンドをシンボルとする「貧困との闘い」の世界的な盛り上がりを、日本の政党はどう受け止めたのでしょうか。
以下、主要政党の政権公約・マニフェストに関するウェブサイトのURLをご紹介し、「貧困との闘い」に関係する主な記載事項を抜き出しました。ぜひ、各政党のマニフェストの記載内容をご覧下さい。

●公約・マニフェストの記述は、政党ごとにばらつきがあり、中には、世界の貧困問題について全く記述がない政党もあります。
一点、注意してほしいのは、「マニフェスト」の記述は絶対的なものではなく、また、各政党の政策作りも「これで終わり」ではないということです。
市民一人一人が各政党に対して働きかけを行い、一緒によい政策を作っていくことが必要です。

●今後、市民一人一人が各政党に自分たちの声を伝えていくことによって、各政党から、新たな政策や、より詳しい政策内容が必ず出てくるに違いありません。
勝負はこれからです。この「マニフェスト」を出発点にして、各政党に対して、問い合わせや質問などを、個人や地域のレベルからどんどんしていただければと思います。
各党が、私たち市民の素朴な質問や声に、率直に応えてくれることを期待しています。

■各政党の政権公約・マニフェストでは世界の貧困問題は以下のように扱われています
(政党の順番は日本語名称ローマ字(ヘボン式)ABC順)

●自由民主党
名称:自民党の約束:自民党政権公約2005
URL:http://www.jimin.jp/
記述内容:106. 「人間の安全保障」を念頭にODAの積極的な活用ODAを積極的に
活用することによって、環境・貧困・感染症など地球規模の課題に取り組む。
(以上:テーマ5:「世界の中の日本 世界に胸を張れる日本へ。」PDFファイル15ページ)


●国民新党
名称:公約、基本政策・方針
URL:http://www.jimin.jp/
記述内容:該当個所なし

●公明党
名称:マニフェスト2005(公明新聞8月19日付で全文公表)
URL:※8月19日現在、マニフェストはアップロードされていない
(公明党URL:http://www.komei.or.jp/index.html
記述内容:
・経済的貧困、飢餓、麻薬、感染症から人間を守ることや、地球の環境保全、女性の地位向上、人身取引根絶など「人間の安全保障」分野に向けてODA(政府開発援助)を戦略的に活用します。
・ODA予算全体の20%を「人間の安全保障」分野に優先的に使われるようシステムも含め見直します(人間の安全保障分野は減額せず)。さらに、ODA予算の5%を海外で働くわが国のNGOへ還元します。
(以上:「6.創ります!世界に誇れる平和・人道の日本!」「(2)人間の安全保障を確実に進めるためにODAを積極的に活用」)
・今日の世界では、まだ多くの人々が飢餓と貧困に苦しんでおり、国際社会の一員として、見過ごすことはできません。わが国のODAや各種人材の派遣を通じて、とくに「人間の安全保障」分野での国際貢献を軸に、行動する平和主義の立場から「人道大国・日本」をめざします。
(以上、「III 当面する重要政治課題」「3,イラク問題・国際貢献について」)


●民主党
名称:2005年 衆議院選挙マニフェスト
URL:http://www1.dpj.or.jp/manifest/index.html
記述内容:
・ODAの透明性、効率性を重視し、外部監査・業績評価を徹底するとともに、国連の取り組みとの連携を図ります。環境、人権、紛争予防、平和構築、人間開発、アフリカなどへの人道支援、NGOとの連携、感染症対策、貧困層へのきめ細かい融資(マイクロ・クレジット)、人間の
安全保障などの観点から、ODAを有効な外交ツールとして再生させます。
(以上、「2.外交・安全保障」


●日本共産党
名称:衆議院選挙にのぞむ日本共産党の各分野の政策
URL:http://www.jcp.or.jp/seisaku/2005/05syuuin_kaku_bunya.html
記述内容:
・テロを根絶するためにも、国連憲章の平和ルールの確立、人道支援分野での政府開発援助(ODA)の充実、異なる価値観をもった諸文明間の対話と共存の関係の確立に全力をつくします。
(以上、「18 国民の声明と安全を守るために:治安への不安にこたえる」)
※上記はテロ対策に関わる項目。世界の貧困問題について直接記述する項目はなし。

●社会民主党
名称:社民党総選挙政策2005
URL:http://www5.sdp.or.jp/central/topics/44syuin/seisaku/seisaku2005.html
記述内容:
・イラク特措法に照らしてさえ、自衛隊がイラクで活動する根拠は失われており、自衛隊をイラクから早期に撤退させます。「人間の安全保障」を重視し、経済開発、環境保全、人権問題などの協力を進める立場から、国連を中心とした国際協調に基づくイラク復興支援への転換に全力を上げます。(以上、「いかす!平和憲法」の「3.イラクから自衛隊の早期撤退を」)※上記はイラク問題に関する項目。
世界の貧困問題について直接記述する項目はなし。

●新党大地
名称:未発表
URL:党のウェブサイト発見できず(2005.8.19)関連ウェブサイト:鈴木宗男 
http://www.muneo.gr.jp/html/index.html
記述内容:該当個所なし。

投稿者 ほっとけない*** : 16:55 | トラックバック

2005年08月18日

ほっとけないセミナー@表参道 8/30,9/1,3

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          ほっとけないセミナー@表参道
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ホワイトバンドやLive8で「世界の貧困」が気になりだした。
でもそもそも、どうして貧困になるの?
アフリカが暑いからじゃないの?
え?違うの???

そんなあなたのための、世界を知る入門講座「ほっとけないセミナー」、
表参道で開講します。

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■第1回 8月30日(火)19:00~21:00
    「どうして貧困になるの? ~ほっとけないアフリカの現実~」
      スピーカー:日本アフリカ協議会(AJF)代表 林達雄
      ナビゲーター:星野ゆか

■第2回 9月1日(木)19:00~21:00
    「買い物が貧困をつくる?  ~ほっとけない貿易事情~」
      スピーカー:ピープルツリー 胤森なお子、オルタモンド 田中徹二
      ナビゲーター:星野ゆか

■第3回 9月3日(土)19:00~21:00
    「9月国連ワールド・サミットって?~ほっとけない世界の事情~」
      スピーカー:オックスファム・ジャパン  山田太雲
      ナビゲーター:星野ゆか


●各回とも、クリッキング・フィルム他のビデオを上映します。

●各回とも、様々な分野で貧困問題に取り組むNGOの紹介&交流の時間があり
ます。あなたの興味に合うNGOが見つかるかも。

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【場所】東京ウィメンズプラザ
    http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html
        (男性も大歓迎の会場ですのでご安心を!)
         東京都渋谷区神宮前5-53-67  表参道駅から徒歩7分

【定員】第1回・第2回:各100名、第3回:80名

【参加費】 各回 800円
     ホワイトバンドをしている方&当日ご購入の方は500円!
     ※参加費は当日受付にてお支払いいただきます。
     <<「ほっとけない世界のまずしさ」リーフレット付き>>

【おまけ】会場ではフェアトレード・ティーをお楽しみいただけます。

【お申込方法】以下の内容を明記のうえメールまたはFAXで下記の申込先までお送りください。
・ お名前
・ Eメール
・ 電話番号
    ・参加希望日(3日連続でも1日だけでも可)
    ・「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンを知ったきっかけ

  *お申込の方は件名の欄に「ほっとけないセミナー参加希望」とご明記ください。

  *申込は定員になり次第打ち切らせていただきます。

  *参加の可否はEメールまたはお電話にてお知らせいたします。


【お申込&お問い合わせ先】

     「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
     〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 CIC-601 CSOネットワーク内

     担当:長瀬  shinji@csonj.org FAX 03-5440-9114 TEL 03-3457-1165

投稿者 ほっとけない*** : 14:44

2005年08月17日

緊急:首相に、9月の国連ワールド・サミットへの出席と貧困問題への取り組みの明言を求めるメールアクション

小泉首相に、国連サミットへの出席と貧困問題への取り組みの明言を求める
メールアクションをスタートしました!

9月14日~16日に開催される「国連2005ワールド・サミット」は、
世界の首脳たちが世界の貧困問題の解決を目指して討議する場です。
ところが、総選挙となり、小泉首相がこのサミットに出られるかどうかが問題となってきました。
総選挙の投票日は 9月11日で、サミットはその3日後。
選挙結果がどうあれ、サミット時の首相は小泉さんです。
しかし読売新聞によれば「サミットには、小泉首相ではなく、町村外務大臣が出席する」とのこと。

このサミットにG8で2番目に大きい日本の首相が参加しないのでは、
日本が世界の貧困問題に正面から取り組むというメッセージを世界に向けて示すことができません。

私たちは、「国連2005ワールド・サミット」に小泉首相が参加し、
世界の貧困問題への責任を果たすと明言してもらうことを求めて、
首相へのメールアクションを呼びかけます。

■アクション・キット■

■アクション・キット メール版■

投稿者 ほっとけない*** : 00:51

2005年08月12日

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン 「2005ワールド・サミット」に向けたビジョン

「国連2005ワールド・サミット」を「ホワイトバンド・サミット」に
~「より平和で繁栄した公正な世界」の実現のために~

要約:9月「国連2005ワールド・サミット」で貧困問題の解決をめざそう

●9月14~16日に開催される国連特別総会「国連2005ワールド・サミット」(以下、「国連2005ワールド・サミット」)は、2000年に採択された「ミレニアム宣言」と「国連ミレニアム開発目標」の2015年の達成に向けて、これまでの歩みを評価するためのサミットです。

●日本では、「日本の常任理事国化」が主要な課題として取り上げられています。しかし、このサミットの本来の課題は「ミレニアム宣言」の進捗状況を評価し、その達成のための新たな戦略を作ることであり、「日本の常任理事国化」はこの全体的な課題の枠組みの中で議論されるべきことです。

●「2005ワールド・サミット」にあたって、私たちは「ミレニアム宣言」の内容に立ち戻るべきです。「ミレニアム宣言」は、「社会正義と公平性」の原則のもとに「より平和で繁栄した公正な世界」を作り出すことを目的とし、貧困に苦しむ世界の人々が欠乏から解放されることにコミットすると明記しています。「ホワイトバンド」は貧困問題の解決を求める世界の市民社会のシンボルですが、「ミレニアム宣言」の達成状況を評価するこのサミットは、まさに「ホワイトバンド・サミット」であると言えます。

●私たちはこのサミットに向けて、7月に英国で開かれたG8サミットで達成できなかった課題、つまり、貧困問題の解決のための援助の増額と質の向上、債務と貧困に苦しむ国々に対する債務救済の拡大、貿易の公正化などにより、2015年までに「国連ミレニアム開発目標」を達成し、「貧困のない世界」を作っていくことを世界の政治指導者たちに対して要求していく必要があります。

●日本はG8サミットに向けて、貧困削減のための拠出増大のプランをいくつか発表しましたが、いずれも、貧困問題の解決に向けた取り組みとしてはまだ不十分です。日本政府の政策が、「国連ミレニアム開発目標」の達成と「貧困のない世界」の創出に向けて、もっと適切なものになるよう、日本の市民社会は「ワールド・サミット」に向けて働きかけを強めていく必要があります。

*「ミレニアム宣言」については、以下のサイトをご覧下さい。
日本語版(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/kiroku/s_mori/arc_00/m_summit/sengen.html
英語版(国連人権高等弁務官事務所)
http://www.ohchr.org/english/law/millennium.htm


1.「2005ワールド・サミット」を「ホワイトバンド・サミット」に

 今から5年前の2000年9月8日、世界の首脳たちがニューヨークに集まり、一つの宣言を採択しました。「ミレニアム宣言」と名付けられたその宣言には、「より平和で繁栄した公正な世界」の確立に向けて、世界各国の元首や政府首脳が、世界のすべての人々に責任を負っていることが明記されています。また、21世紀の国際関係における基本的な価値として「社会正義と公平性」(equity and social justice)がかかげられ、グローバルな課題については、この基本的な価値に従って、コストと負担が公平に分担されるような方法で取り組まなければならない、と明記されています。「ミレニアム宣言」は、途上国に対する援助の必要性について、以下のように明記しています:「被害を受けたり、恩恵がもっとも少ない人々には、もっとも恩恵が大きい人々からの助けを受ける資格がある」。

 この宣言から5年。私たちの世界は、「より平和で繁栄した公正な世界」に一歩でも近づいたのでしょうか。「社会正義と公平性」が、21世紀をつらぬく基本原則になったのでしょうか。それを評価するために、来る9月14~16日の3日間、ニューヨークで、国連特別総会「国連2005ワールド・サミット」が開催されます。

■重要なポイント■
 日本では、この「ワールド・サミット」や、9月を山場とする国連の動きについて、「日本の常任理事国化」だけが焦点であるかのような報道が多くなされています。しかし、このサミットはあくまで、「ミレニアム宣言」と「ミレニアム開発目標」の進み具合を評価し、未来に向けた新たな展望を出すためのものであり、「貧困のない安全な世界」を作り出すために、どう世界が協力するかを検討するためのものです。このサミットは、「ホワイトバンド・サミット」なのです。

2.世界の市民社会は「ホワイトバンド・サミット」を通じて何をめざすか

(1)具体的な成果に乏しかったG8サミット

 「2005ワールド・サミット」に先立つこと2カ月、7月に英国グレンイーグルズで開催されたG8サミットは、アフリカ支援や気候変動問題が取り上げられるということもあって、貧困問題の解決に向けた第一歩になるのではないかと注目されました。実際、このサミットでは、会期中に前代未聞の「テロ」が生じるなど大きな危機にさらされたにも関わらず、これら二つの問題について、一定の討議がなされ、G8諸国がこれらの問題について真剣に取り組むことは確認されました。しかし、援助の増額や質の向上、債務削減、先進国の輸出補助金の撤廃など具体的な事項に関してはあまり前進が見られず、これらの課題は「ワールド・サミット」に持ち越されました。

(2)「ミレニアム宣言」はとても重要

 貧困問題などのグローバルな問題について検討するには、主要国の首脳しか集まらないG8サミットよりも、多くの途上国の元首や首脳級が出席する「ワールド・サミット」の方がふさわしいと言えます。

 この「ワールド・サミット」において、最初に確認されなければならないのは、「ミレニアム宣言」と「ミレニアム開発目標」の重要性です。「ミレニアム宣言」は先に述べたとおり、この世界が「社会正義と公平性」を基本的価値とする「より平和で繁栄した公正な世界」となることを目標として掲げています。貧困問題について、「ミレニアム宣言」は、すべての人類を欠乏から解放することへのコミットを表明しています。また、「ミレニアム宣言」は、すべての人類が尊厳を有し、飢餓から解放され、暴力・抑圧や不公正の恐怖から解放された生活を営み、次世代を育てていく権利を有する、と定めることによって、人間的な安全保障と、食料・水・保健医療・教育などの公共サービスへの平等なアクセスを実質的に保障しています。この「ミレニアム宣言」に基づいて、貧困のない世界に向けた指標として設定されたのが「国連ミレニアム開発目標」です。

 この「ワールド・サミット」が、貧困のない世界への第一歩をなす「ホワイトバンド・サミット」となるために、最も重要なのは、この「ミレニアム宣言」の精神に立ち戻り、「国連ミレニアム開発目標」の実現に向けて世界が本当に歩みを進めているかどうかを具体的に検証することです。

■重要なポイント■
 「国連ミレニアム開発目標」の最初に設定されているのが、「2015年までに1日1ドル未満で生活する人口比率を半減させる」という目標です。

 これについては、世界の「1日1ドル未満」生活人口の多くを占めていた中国とインドが現在、高度経済成長を遂げていることから、世界全体でみれば、この目標が達成されるのではないかと言われています。しかし、一方でサハラ以南アフリカでは、「1日1ドル未満」で生活する人々の人口は増えています。ミレニアム宣言が「全人類を欠乏から解放する」ことへのコミットを明確に謳っている以上、この目標が、単に、世界レベルで「1日1ドル未満」で生きている人々の人口を半減させることだけを意味しているとは考えられません。大陸レベル・国レベルで極度の貧困状態で生きている人々の人口を半減させることができるかどうかという視点も重要です。また、残された貧困層の生活水準が以前より低下しているようであれば、元も子もありません。
 この目標は、単に人口統計上のものではなく、あくまで、すべての人々が「悲惨で非人道的な極度の貧困から解放」されるためのステップとして設定されているものだということを再認識する必要があります。

(3)G8サミットで成し遂げられなかった目標の実現をめざそう

 G8サミットでは、結局、アフリカなどの貧困地域の貧困問題の解決のために十分な額の援助を行うことや、重い債務を負った貧困国における債務救済を拡大することなどは、十分に実現されませんでした。

 「ワールド・サミット」に向けて国連事務総長に提出された「ミレニアム・プロジェクト」の提言では、すべてのドナー国が2015年までにODAを自国の国民総所得(GNI)のO.7%まで増額すること、これには質の向上と、とくに低所得国へのODAの増大が伴わなければならないことを明記しています。具体的には「国連ミレニアム開発目標」の達成のための現実的なニーズに基づき、貧困削減のための戦略に沿ったものでなければならないことが明記されています。

しかし、この「0.7%目標」については、国際社会が全体としてこれを達成しようという意志が十分に示されてきませんでした。「ワールド・サミット」では、この「0.7%目標」を始めとする国際公約を必ず達成するのだという意志表明に加え、達成のための何らかの保障が担保されることが必要です。

 また、G8サミットでは、既存の「重債務貧困国イニシアティブ」によって設定された諸条件をクリアした18ヶ国のみの債務免除が決定されました。しかし、債務免除された国々と同等、もしくはそれより厳しい貧困状況にある国で、債務免除が適わなかった国がいくつもあります。「貧困の実態」をベースとした債務免除が実現されるべきです。一方で、債務削減にあたって、これらの国の貧困削減に逆行するような、また公共サービスの後退につながるような条件付けを行うべきではありません。

 HIV/AIDSを始めとする保健問題については、G8サミットの合意は、「2010年までの包括的なエイズ治療の実現」について、「この目標になるべく近づく」という文言が挿入され、6月のG7財務相会議のコミュニケよりも腰の引けたものになりました。基礎教育分野では、すでに「教育アクセスにおける男女格差の解消」という2005年までの目標が未達成となっているにもかかわらず、G8サミットでは「万人のための教育」の重要性を再認識することが表明されたのみで、具体的な新規支援額は示されませんでした。エイズや感染症、妊産婦・児童保健などについても、教育の普及についても、「ワールド・サミット」では、G8サミットよりも積極的なコミットメントがなされるべきです。

■重要なポイント■
 G8サミットに向けては、ホワイトバンドをシンボルとして、世界の多くのNGO・市民社会が積極的な政策提言やアクションを展開しました。G8でアフリカ問題や気候変動問題が主要課題として取り上げられ、テロの発生にも関わらずこれらがしっかりと
議論されたのは、こうした市民社会による積極的なコミットによるものです。

 「ワールド・サミット」に向けても、世界のNGO・市民社会は連携して、貧困問題の解決に向けて、世界の首脳への働きかけを実施することになります。日本に生きる私たちも、その一員として、G8サミットで実現されなかった諸課題を実現するために努力していくことが必要です。

3.「貧困問題の解決」に向け、日本が主要な役割を果たしていくために

(1)G8サミットに向けた日本政府の努力と限界点

 日本は世界第2の経済力を持つ大国であり、世界の貧困問題の解決に向けて大きな責任を持っています。日本の市民社会には、日本政府がその責任を十全に果たしていくよう働きかける責任があります。

 7月のG8サミットに向けて、日本政府は「国連ミレニアム開発目標」の達成に向け、一定規模の貢献策を発表しました。まず、4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議で、日本政府は今後3年間でアフリカ向け援助を倍増することを発表しました。また、保健に関しては、日本政府は6月に「保健と開発に関するイニシアティブ」を発表し、日本が「国連ミレニアム開発目標」の保健関係の目標達成に向けて、この5年間で50億ドルを拠出することを約束し、三大感染症への資金拠出のための多国間機関である「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」についても、今後数年間で5億ドルを拠出することを約束しました。さらに、G8サミットで日本は、今後5年間で実質100億ドルのODA増額を行うことを約束しました。

 しかし、日本政府は一方で、6月のG8財務相会議では、債務免除に強く反対するなど、債務問題に関しては一貫してG8の「ブレーキ役」になってきました。また、上記拠出についても、G8で約束した「5年間100億ドル増額」の多くが、以前から約束されていたイラク債務の免除などを含むものとなり、実質上、世界の貧困削減に十分に寄与するものとはならないのではないか、などの懸念も出されています。

(2)「貧困をなくすための取り組み」に日本から声をあげよう。

 私たち日本の市民社会は、世界の貧困問題の解決のための日本の取り組みを拡大していくために、「ワールド・サミット」に向けて、日本政府に対する働きかけをしていく必要があります。具体的には、以下のことが挙げられるでしょう。

■援助の増額と質の向上
・日本政府は、ODAを国民総所得(GNI)のO.7%に引き上げるという国際目標について、まだ具体的な計画を示していません。「ワールド・サミット」に向けて、日本政府が0.7%目標などの国際公約を実現するための2015年までのスケジュールを打ち出すことが必要です。

・日本政府がG8サミットで打ち出した「今後5年間で合計100億ドルのODA増額」の方針については、イラク債務の放棄などを「100億ドル」の中に組み入れるという懸念を払拭し、世界の貧困問題の解決を焦点とした新規拠出を中心として組み立てられることが必要です。

■アフリカ向け援助政策
・4月のアジア・アフリカ会議で日本はアフリカ向け援助を3年間で倍増することを約束しましたが、これは、アフリカにおける「国連ミレニアム開発目標」の達成と強くリンクされることが必要であり、2008年以降についても、アフリカにおける「国連ミレニアム開発目標」達成に向けた日本のコミットメントを継続するという戦略が必要です。また、アフリカ向け援助がこれまで急速に減少してきた結果、2008年までに倍増しても、結局、1995年当時の水準に戻るだけに過ぎません。「国連ミレニアム開発目標」達成に向けて、アフリカが最大の困難を抱えている以上、アフリカ向けの援助はより積極的に増額されるべきです。

■債務救済にむけて積極的な姿勢を
・日本政府は、債務免除の対象国の拡大に対して常に消極的な態度をとってきましたが、こうした態度を改め、その国がおかれている貧困の状況をベースとした債務免除対象国の拡大を積極的に推進することが必要です。

4.「ワールド・サミット」を「ホワイトバンド・サミット」にするために

 これまで見てきたとおり、私たちには、この2005年という年に、「社会正義と公平性」の原則のもとに「より平和で繁栄した公正な世界」を築くという「ミレニアム宣言」の実現に向けた第一歩を踏み出すために、この「ワールド・サミット」という機会を最大限活用していく必要があります。また、日本の市民社会には、日本が世界第2の経済大国として持っている責任を十全に果たさせていく、という役割があります。
 「ワールド・サミット」まであと1カ月。私たちは、5年前に私たちの政府を始めとする各国の元首・首脳級が行った約束を果たさせていくために、最大限の努力を傾けていきたいと思います。

(以上)

投稿者 ほっとけない*** : 07:27

2005年08月11日

9.10 ホワイトバンドデーに集まろう。

9/14~16に、「より平和で繁栄した公正な世界」の実現のためにニューヨークで開催される「国連2005ワールド・サミット」を「ホワイトバンド・サミット」とするために
9.10 ホワイトバンド・デーに集まりましょう。そして声を上げましょう。

         * * *

都内では ***(まもなく公開) にて、大集合予定です。

全国でも同時多発的にたくさんのアクションが起こればと考えています。
(必ずしも県別である必要はありません)

*** 共通のルール ***

* ***  をあしらうこと
* ホワイトバンド・サミットを何らかの形でテーマにすること
  (たとえば呼びかけ文の中で触れるなど)<お読みください:目的の詳細 「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン 「2005ワールド・サミット」に向けたビジョン>
* そしてホワイトバンドを身につけて参加すること

* 非営利 非・選挙利用
* 非暴力
* お互いへのリスペクト

***

の6つに、ご配慮いただければどなたでも主催できます。
できるだけたくさんの方が参加できるものにしてくださるとうれしいです。

さまざまな動き、アイデアのご紹介と交流のために、このブログをご利用ください。

アクションにつながるコメント、トラックバック大歓迎です。
まずは小さなことからはじめましょう。

あなたの力が必要なんです。

なお、すでに動き始めている方、リンク先など教えてください。

9.10ブログを立ち上げました!

投稿者 ほっとけない*** : 09:14

2005年07月22日

フジロック・フェスティバルに出展 7月29日~7月31日

 7月29日から7月31日まで新潟の苗場スキー場で、今年もフジロック・フェスティバルが行われます。会場内に作られるNGO VILLAGEでは「世界の貧困についてもっと知ろう」というテーマで参加型ワークショップを行ったり、「ほっとけない 世界のまずしさ」のホワイトバンドやMake Trade FairのTシャツといった国際キャンペーンのグッズの販売を行います。


なぜロックイベントでNGOがブースを出すの?

イギリスなど海外では、ロックイベントにNGOが多くブースをだして社会問題や貧困の問題に関してもっと知ってもらうためのアピールをしたり、署名を集めたり、キャンペーングッズの販売を行っています。何故なら、多くのアーティストたち自身が問題の本質を見つめ、自分のステージでより良い世界を創ることを訴えていることが多く、そのファンたちもその問題に興味を持ち始めるからです。

フジロック・フェスティバルでは?
英国のトップグループ、COLDPLAYはボーカルのクリス・マーティンをはじめとして、貧困問題の克服に信念を持ち、「ほっとけない 世界のまずしさ。」キャンペーンのイギリス版である「Make Poverty History」(貧困を過去のものに)に参加し、LIVE8で歌ったり、ホワイトバンドを腕に巻いたりしています。
また、クリスだけでなく、U2のボノなど多くのアーティストが「Make Poverty History」に参加しています。
COLDPLAYはそのほかにMake Trade Fairという公平な貿易をしようというキャンペーンにも参加しています。

アーティストが伝えたいこと
 いま世界では3秒にひとり、子どもが貧困から死んでいます。1日だと3万人。
1日1ドル以下の生活をしている人は12億人、きれいな水を飲めない人は10億人以上・・・これは、多くの場合、モノをつくっても公平に取り引きしてもらえなかったり、返済不可能なほどの借金を背負わされていたりしまうことから起こります。
お金を送るだけでは、根本的な問題は解決されません。私たちの声で、貧しい国と富める国の不平等な関係を変えていくことが大切です。
 その為に必要なことは、まず「その事実に私たちは気づいています。そして、その状態が改善されるように行動したいのです。」と示すことです。その輪が広がれば、国も動き出し、世界の関係が変わるかもしれないのです。ホワイトバンドも、キャンペーンのTシャツもそのためにあります。アーティストは、自分たちの声でさらに多くの人々がこの現実を知って行動してくれることを期待しています。

NGO VILAGEでは具体的に何をしてるの?
 フジロックの会場でも、NGO VILLAGEで、ホワイトバンドやクリスが参加するMake Trade Fairキャンペーンのグッズが買える他、「貧困ってどんなものだろう?」というのを少しでも体験してもらえるようなワークショップを用意しています。
 まずは、知るところから。
 アフリカなどの国で人々が一日に使う水の量はどれくらいなのか、水を運ぶってどれくらい重いのか、バケツで実際に汲んでみる。(共同出展ACE,AJFの企画)小さな子どもが作らされているサッカーボールを縫ってみる(共同出展ACEの企画)。
体験して、何かを感じたら、行動してみてください。誰かに伝えてください。

フジロックオフィシャルサイト: http://www.fujirockfestival.com/index.asp
OXFAM Japan; http://www.oxfam.jp/
ACE; http://acejapan.org/index.html
AJF; http://www.ajf.gr.jp/

投稿者 ほっとけない*** : 01:37

2005年07月14日

「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ >満員御礼(7/22)

◎定数を超えての申し込みがありましたので、たいへん申し訳ありませんが、受付を中止させていただきます。次のイベントへのご参加をよろしくお願いします。
(7/22)
**

━━━━━━━━━━━━ 転 送 歓 迎 ━━━━━━━
 ◆◇「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ◆◇
 ………………………………………………………………………………
    G8サミットから9月国連「ミレニアム+5」サミットへ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎日 時:7月27日(水) 午後6時30分~8時30分(開場は午後6時から)
 ◎場 所:文京シビックセンター「スカイホール」(シビックセンター26階)(最寄り駅;地下鉄「春日」駅、「後楽園」駅そば 文京区役所内) 地図 http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civic/index.html
 ◎主 催:「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン http://hottokenai.jp/
 ◎資料代:300円
――――――――――――――――
 全世界の何億もの人々が注目していたG8(グレンイーグルス)サミットが、7月6日から8日まで開催され、期間中に突発的地下鉄・バス爆破事件による痛ましい事態がありましたが、「アフリカ問題」を議論の中心にすえて行なわれました。

 また、サミット開催を前に、有名なミュージッシャンたちによる「ライブ8」が、7月2日世界10都市で200万人を集めて行なわれました。グレンイーグルス現地では、2日の25万人にも及ぶデモをはじめ連日シンポジウムや集会も行なわれました。

 このG8サミットで世界のリーダーたちはアフリカをはじめとする世界の貧困を克服する具体的提案を行なったでしょうか? 
 債務問題の進展は? 開発支援の進展は? 貿易ルールの公正さの問題は? 
HIV/エイズをはじめとするアフリカ支援の保健分野での進展は? 
そして日本の小泉首相は何を主張し、アフリカを支援しようとしたのでしょうか?

 「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンはこのサミットに2名を代表派遣しました(その報告は「ほっとけない」のウェブサイトに掲載)。
何が達成され、そして何が達成されなかったのか? 

 達成されなかった課題については、9月の国連「ミレニアム+5」サミットに引き継がれます。G8サミットで達成された成果は、明らかにNGOなど市民社会の大きなうねりによるものです。9月に向け、私たちはこの日本の中でどのようなうねりを作り出せるか、みんなで討論をしていきましょう。

<プ ロ グ ラ ム>
1)ホワイトバンド・クリッキング・フィルムほかビデオ上映
2)G8(グレンイーグルス)サミット報告
  *山田太雲(オックスファム・ジャパン)
  *林 達雄(アフリカ日本協議会)
3)G8(グレンイーグルス)サミット達成されたこと・達成されなかったこと
  *稲場雅紀(アフリカ日本協議会)
4)9月ホワイトバンド・ディーに向けての提案
  *内山 隆(CHANCE! pono2)


●事前申し込み制です(先着70人);参加希望者は、メールかFAXにてご返信ください
  メール;office-alter@altermonde.jp    FAX;03-3834-2406
     
     ・・・・・・・・申 込 書・・・・・・・・・
「ほっとけない 世界のまずしさ」報告と討論の夕べ
     G8サミットから9月国連「ミレニアム+5」サミットへ

◎お名前:
◎ご所属団体など:         
◎ご連絡先:〔Tel〕          〔E-mail〕 

*********************************************
●オルタモンド事務局
 〒110-0015 東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3F
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投稿者 ほっとけない*** : 21:55

2005年07月13日

グレンイーグルズ・サミットに関する市民社会共同声明~9月に向けて取り

【グレンイーグルズ・サミットに関する市民社会共同声明】




「アフリカ支援」を中心課題に据えたサミットは画期的だった
次のステージ「国連ミレニアム+5総会」に向けて、市民社会の取り組みは続く

(特活)アフリカ日本協議会
TICAD市民社会フォーラム
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン

PDFはこちらです

<まとめ:9月に向けて取り組みは続く>

1. 7月8日に閉幕した英国グレンイーグルズG8サミットは、これまでのサミットと違い、貧困問題の克服を訴える世界の市民社会が見つめる中、アフリカ問題と気候変動という地球規模の問題の解決を主なテーマとして行われました。開催国での地下鉄・バス爆破事件発生という未曾有の事態にもかかわらず、G8首脳がアフリカの貧困克服というテーマを投げ出さず、本腰を据えて討議し、一定の結果を出したことを、市民社会は高く評価します。

2. しかし、具体的な成果については、多くの不満が残ります。

貧困国の債務免除については、対象国の拡大はなされませんでした。また、途上国の貧困克服のための援助の増大についても、2010年までに500億ドルの援助増額というラインが示されましたが、これは国連や、ブレア首相が議長を務めた「アフリカ委員会」の答申で示された額を大きく下回っています。また、ここには債務免除や返済猶予なども参入されているため、開発のための新たな資金は150-200億ドル程度に過ぎません。

3. 日本政府も、サミット以前から、アフリカや貧困問題への取り組みの為の政策を示しています。これ自体は歓迎されるべきことですが、示された政策は貧困克服にとって十分なものではありません。一方、アフリカにおける援助が有効に活用されるためには、国家の統治の仕方(ガバナンス)の改善が不可欠であり、そのため最も有効なのはアフリカの市民社会のエンパワーメントと参画の拡大です。しかし、今回のサミットでは、援助への市民社会の関与の拡大は取りざたされませんでした。この点、世界の市民社会はより積極的に主張していかなければなりません。

4. 今回のサミットで達成できなかった課題は、9月の国連ミレニアム+5特別総会へと引き継がれます。世界の市民社会の取り組みは、9月、ニューヨークに向けてさらなる展開を見せることになります。


1. はじめに:「アフリカ問題」が討議の中心を占めたサミットは画期的だった

 7月6日から8日まで、3日間の日程で英国グレンイーグルズで開催されたG8サミット(主要国首脳会議)が閉幕しました。G8サミット自体は毎年開催されていますが、今年のサミットはこれまでのサミットとは大きく違っていました。
 2000年に国連ミレニアム特別総会で採択された「ミレニアム宣言」と「ミレニアム開発目標」は、世界の貧困の克服に焦点を当てた画期的な文書ですが、2005年はこの最初の中間評価の年に当たります。このため、世界の市民社会は、2005年を「貧困のない世界」に向けた飛躍の年にすることを目指して、サミットを一つの焦点として世界規模の運動を展開しました。
 サミット開催国である英国政府は、この市民社会の運動の高まりに一定程度の配慮を示しました。世界の中でも厳しい貧困に直面するアフリカへの支援を主要議題に設定し、他のG8諸国に対して、アフリカ支援策の積極的な構築を徹底して呼びかけました。
 冷戦終了後、アフリカは、グローバリズムの経済的恩恵から取り残されたばかりか、グローバリズムがもたらす負の部分の直撃を受けてきました。欧米を中心とする国際社会は、アフリカが崩壊の瀬戸際に追い込まれるまで、これを放置し、さらに、アフリカでの自らの利権や政治的影響力の確保のために、自己中心的で短絡的なアフリカ政策に固執してきました。結果として、アフリカへの援助は有効に活用されず、腐敗した独裁政権が温存され、債務が積み重なり、不公正な貿易によって貧困が増幅され、市民社会の声はかき消されてきました。
 グレンイーグルズ・サミットの終了に当たって、私たちは次のことを、まず確認したいと思います。今回のサミットは、もちろん各課題においては多くの不満を残すところではあるものの、アフリカの貧困を始めとする問題を放置するのは「もう、たくさんだ」という世界の市民社会の運動の高まりの中で、ついにG8諸国首脳がアフリカ問題に正面から取り組むことを宣言したという点で、画期的なものだったということです。実際、サミット期間中に、開催国の首都で4件の地下鉄・バス爆破事件が起こり、数十名もの人命が失われるというサミット史上未曾有の事態が生じたにもかかわらず、G8サミットはアフリカの課題を放り出すことなく、これを正面から議論し、一定の成果を出しました。
 残念ながら、サミットに関わる日本の一部報道には「アフリカ問題はサミットの課題としては地味」「テロ事件により、サミットでは対テロが中心課題に」といったものが見受けられました。これは、今回のサミットにおいてなぜ「アフリカ問題」が中心的課題となったかという政治的文脈を見誤った短絡的な認識です。実際には、爆発事件の発生にも関わらず、サミットの主要議題は気候変動とアフリカ支援に揺るぎなく設定され、G8首脳のコミュニケにおいても、この二つが主要部分を占めることになりました。私たちは、今回のサミットを、G8、主流国際社会が、本腰を入れてアフリカ問題に取り組む画期をなしたサミットとして記憶したいと思います。

2.各課題に関わる具体的な達成は不十分に終わった

 このことを確認した上で、以下、本サミットで討議された各課題についての成果を見ていきたいと思います。

(1)債務問題について:対象国は広がらず

 アフリカの多くの国は、多額の債務に苦しんでいます。歴史的な経緯の中で負わされてきた多額の債務により、アフリカ諸国は、自国民への教育や保健など基礎的なサービスに資金を回すことができず苦しんでいます。このうち二国間の債務問題については2000年のジュビリー・キャンペーン等の高まりの中で一定の進展を見ましたが、まだ問題は残っています。一方、世界銀行、IMFなどの多国間債務に関しては、これまでいくつかのイニシアティブに基づく解決が試みられたものの、いずれも不十分なものに終わっていました。
 6月に開催されたG8財務相会議では、重債務貧困国のうち、世界銀行・IMF・主要援助国の主導で導入された「重債務貧困国イニシアティブ」(HIPCsイニシアティブ)の完了点に達した18カ国(うちアフリカが14カ国)の債務を免除することに合意しました。「ほっとけない 世界のまずしさ」を含む市民社会運動(GCAP)は、G8サミットに向けて、貧困克服に債務帳消しを必要とするすべての国々に債務免除を拡大することを求めてきましたが、今回のG8サミットでは、対象国拡大への言及は結局なされませんでした。
 貧困の克服に向けて国内改革が進んでいる多くの貧困国は、その改革を支える財政支援を必要としており、G8はその期待を裏切ることになりました。


(2)アフリカを始めとする途上国支援のための資金拠出:金額は不十分に終わる

 議長国・英国は、アフリカを始めとする途上国支援のための資源動員に関して、「2010年までにG8全体で500億ドル(約5兆円)の援助を増額する」という目標を設定していました。これについては、EUが発表していた2010年までの400億ドルの追加援助、米国の6億ドルの増額などが、すでにサミット前に交わされていました。ここに、小泉首相が日本のODAを2010年までに100億ドル(約1兆円)増額するとの表明を行ったことによって、英国の設定していた資源動員目標は達成されることとなりました。
 この増額は、貧困の克服にとって何を意味するでしょうか。この増額分を「貧困によって命を落としている子供たちを何人救えるか」という観点で評価すると、2010年までに、500万人の子供たちの命を救えるという計算になります。しかし、残念ながら、残りの5000万人の子供たちは、今までと同様に、貧困で命を失い続けることになってしまいます。
 実際のところ、貧困克服のために市民社会や国連、さらに、ブレア首相自身が議長となり、アフリカや他の主要国の政治指導者や経済人なども参加してアフリカ支援策のあり方を検討した「アフリカ委員会」(Commission for Africa)が求めていたのは、

(ア)2010年までに各ドナー国が「国民総所得(GNI)の0.7%を援助に拠出する」という35年前の合意を守ること
(イ)緊急の要請として、対2004年レベルで年間500億ドルの追加支援を、2006年以降、即時実行すること

 の二つでした。しかし、残念ながら、今回のG8サミットでは、(ア)のいわゆる「O.7%目標」については、どの国からも新しい誓約はなされませんでした。また、(イ)についても、援助の500億ドル増額は2010年になってようやく達成される、ということで、年単位での増額はわずかなものでしかありません。ちなみに、5兆円という金額は、日本の一年分の国防費より若干多く、日本の国家予算の公共事業費一年分(財政投融資分を含む)の半分という金額です。
 しかも、この増額分には、債権放棄や借款援助の返済猶予なども含まれるため、貧困国の開発に直接あてられる新規の増額分は、実質的には150~200億ドル程度にしかならないと見積もられています。世界、とくにアフリカの貧困問題は緊急の対処が必要であり、世界の市民社会は、今回のG8サミットで決定した程度の増額では十分ではないと主張し続けています。

(3)公正な貿易:矛盾したG8諸国の姿勢

 本年12月には、「世界貿易機関」(WTO)の閣僚会議が香港で開催されます。これに向けて、途上国が不利益を被っている現在の不公正な貿易のあり方の是正が必要とされています。
 今回のG8サミットを、「公正な貿易」の実現と、それによる貧困の削減に向けた第一歩とするために、G8諸国は本来、途上国の主張を肯定する意向を表明する必要がありました。これについて、G8サミットのコミュニケでは、「途上国の市場開放の規模とスピードに関する決定権は途上国政府自身にある」と明記されました。これは注目に値する表現です。しかし、香港のWTO閣僚会議に向けてジュネーブで進められている実務レベルの協議などでは、欧米諸国の交渉担当者は、相変わらず、途上国の市場開放の規模やスピードについて、途上国に強い圧力をかけ続けています。G8諸国の政府は「公正な貿易」に関して二枚舌外交をやめるべきです。
 一方、欧米諸国が自国の農産品などに高い輸出補助金をつけ、途上国の農産品の競争力を低下させている問題については、残念なことに、欧米諸国はお互いを批判するのみで、輸出補助金の撤廃に向けた具体的な日程などは示されませんでした。

(4)個別分野:保健・感染症を例に

 G8サミットで採択されたコミュニケには、アフリカ支援における各種の個別分野(平和・安定の実現、適切で責任ある統治の促進、人々への投資、経済成長の促進、開発への投資、パートナーシップと相互責任)に関する記述も盛り込まれました。これについて、保健・感染症対策分野を例に見てみたいと思います。
 保健・感染症分野におけるG8サミットの主要な達成点として、以下の点が挙げられます。

(ア) アフリカにおける保健システムを、長期的な資金および技術の投入によって、国および地域レベルにおいて強化することを確約したこと。
(イ) 2010年までに、途上国における包括的なHIV治療の実現という目標に「できる限り近づく」ことを明記したこと。また、全てのエイズによる遺児および脆弱にさせられた児童が適切なサポートを得られるために働くことを明記したこと。
(ウ) このために、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」の2006-7年における資金需要を満たすために働くことを明記したこと。
(エ) マラリア、ポリオ、結核について、現存するイニシアティブを支援し、適切な対策をとることを明記したこと。

 特にマラリア、ポリオについては、実現すべき具体的な資金拠出および具体策の実現のための目標を明記したこと。
 また、エイズ・ワクチンなどの新規医療技術開発に向けては、昨年のシーアイランド・サミットを引き継ぎ、これらの開発に向けたG8諸国の結束や官民パートナーシップの実現などについての記述がなされました。
 コミュニケにおけるこれらの記述はいずれも、アフリカにおける保健・感染症問題の克服に向けたG8諸国のリーダーシップを示すものとして評価できます。一方、問題として挙げられるのは、とくに(ア)の保健システム確立や(イ)のHIV治療実現等に向けて、G8としての具体策が十分には明示されていないことです。(ア)については、アフリカにおける保健医療分野の主要な問題として、欧米や他の高所得国への人材流出が挙げられますが、これについて、アフリカのとくに公的医療機関に人材をどのように恒常的に確保していくのかについての具体策は明確に示されていません。また、(イ)については、よりストレートに「2010年までの包括的AIDS治療の実現」を明記した6月のG7財務相会合コミュニケに比して、「できる限り近づく」(as close as possible)という表現を挟み込むことによって、壮大な目標に対して腰の引けた印象を拭えないものとなってしまっています。一方、マラリアやポリオについては、具体的な資金・対策の投入内容を明記したものとなっている点で、より進歩した内容であるということができます。
 いずれにせよ、これらG8サミットは、たとえば9月にロンドンで開催される「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」の第3回資金補充会議などで、G8各国が具体的にどれだけの拠出を誓約するかなど、今後、G8諸国が具体的な貢献の規模や政策内容を問われる場面でどのような行動をとるかによって、その真価が問われることになります。多くの課題に関して、その主要な舞台は9月14~16日に開催される「国連ミレニアム+5特別総会」です。

3.日本が示した対アフリカ支援強化:NGOはこう評価する

 一方、日本政府も、サミットの前の段階から、対アフリカ支援強化について様々な提案を行っています。上にも見たとおり、日本政府はサミット中に、2010年までに合計100億ドルの援助増額を発表しました。これについて、日本のアフリカ関係の市民社会は、以下のように評価しています。

(1)アフリカへの注目とODA増額は評価:しかし十分ではない

 2005年7月8日、日本政府は英国で開催された主要国首脳会議(G8サミット)で、政府の途上国援助(ODA)を今後5年間で100億米ドル(約1兆200億円)増額すると表明しました。すでに2005年4月22日にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議(バンドン)で、小泉純一郎首相 は「今後3年間でアフリカ援助を倍増」すると表明しています。私たちは、政府がアフリカに目を向けたこと,および久しぶりにODA増額に踏み切ったことを高く評価します。
 しかし,上記の二つのコミットメントは,残念ながらアフリカ民衆の要望に十分応えるものではありません。その理由は以下の通りです。
 第一に,アフリカ援助を2003年水準から倍増したとしても,過去最高の水準であった1995年の実績よりも少ないのです。なぜなら2003年のアフリカ支援実績は、1995年の40%以下に縮小しているからです。
 第二に,日本の二国間ODAにおけるアフリカの比重も,過去の実績を塗り替えることにはならないだろうと思われます。2003年のODAに占めるアフリカのシェアは8.8%であり,ODAの全体の増加を考慮すれば,3年後のシェアは1989年の15.3%を大きく上回ることはないと思われます。第三に,5年間で100億ドル(年間20億ドル平均)を増額しても,ODAの対GNI比は最大0.23%にとどまり,国際公約の0.7%に遠く及びません。
 私たちは,日本のODA政策の中心にアフリカを据えることを求めています。貧困との闘いの最前線はアフリカにあるからです。具体的には、(特活)アフリカ日本協議会とTICAD市民社会フォーラムは2005年4月20日、アジア・アフリカ首脳会議に臨んで、以下のことを提案しました。

(ア)ODAの対GNI比0.7%達成の日程を明らかにすること 
(イ)アフリカ援助の割合を二国間ODAの35%まで引き上げること

 この二つの要求に日本政府が早急に応えるとともに,アフリカ支援への取り組みを長期的なビジョンに基づき,主体的かつ本格的に取り組むことを求めたいと考えます。

(2)対アフリカ支援における市民参加を強化すべき

 私たちは,G8サミットにおいて,資金の増加のみが議論され,アフリカ支援における市民参加の重要性が無視されたことには失望を感じています。アフリカにおける貧困削減は,資金の増加だけでなく,市民社会の参加と動員なくしては実現し得ません。市民の開発への参加は、それ自体開発の目的のひとつです。同時に、援助が必要な人々に望ましい形で届くためには,市民社会の活躍と監視が必要です。つまり、市民社会の参加は、援助効率とアフリカ政府のガバナンスの改善にとってもなくてはならないものです。参加を軽視して量のみを増加すれば、現場での援助吸収の困難とガバナンスの悪化をひきおこす恐れがあります。例えば、南部アフリカに位置するアンゴラ共和国はアフリカで最高の経済成長を遂げているにもかかわらず、政府による利権独占の結果、貧困が深刻化しています。これは参加を欠いた歳入増加がひきおこす悲劇の一例であると言えます。
 支援拡大の果実が確実に民衆に届くために、私たちはG8諸国に以下の二点の実現を提唱します。

(ア) 貧困削減戦略を政府中心から市民中心へと転換すること。現在の貧困削減戦略は、アフリカ民衆の知らないところで決定されており、アフリカの市民社会からも批判が出ています。G8諸国は、貧困削減戦略を市民主導のものとするため、ドナー、アフリカ双方の政府、市民社会が対等のパートナーとして協議する枠組みを各国に作るべきです。

(イ) アフリカの公的機関に対する,下からの制度的能力構築・ガバナンス改善の支援により力を入れること。アフリカ諸国の中にはガバナンスの問題を抱える国も少なくないことに留意し、市民の参加を基礎とした能力強化のための支援を行う必要があります。制度的能力構築とガバナンス改善支援は,末端から中央までの公的機関に対する市民の発言権と監視権を増加させることなしには達成されません。

 また,わたしたちは日本政府に対し,以下の三点を提言します。

(ア) NGO経由の資金拠出を大幅に拡大すること。G8諸国のほとんどがODAの10‐40%をNGO経由で支出しているのに対し、日本の支出は3%以下です。援助によって政府だけが強化され、市民社会が相対的に衰弱しては、政府のガバナンス改善はありえません。市民を政策決定に近付けることで、援助の効果も向上します。また市民社会の能力を活用することが、援助吸収能力不足の問題を解決する最善の方策です。そこで、日本政府に対し、直ちに援助の10%をアフリカと日本の市民社会経由で活用することを決断することを求ます。(最終的には、この額を40%にまで近づけることを提案します。)

(イ) 日本の援助活用のために,アフリカ各国に市民社会参加の協議の枠組みを作ること。日本政府はアフリカ支援の増額に際し、債務削減を含めた日本の援助の活用に関する協議の場を設けるべきです。この協議の場は,アフリカと日本の市民社会が、政府と対等の立場で、正式に参加できるものでなければなりません。これまで日本の対アフリカ政策は,日本とアフリカの政府によって独占され,双方の市民社会は「意見聴取」の対象に押しとどめられてきたが,こうした状況は改革されねばなりません。

(ウ) 日本の政府・市民社会・民間部門が平等の資格で参加する「アフリカ支援連帯会議」(仮称)を設立すること。アフリカ支援は政府だけの仕事ではなく、民間企業やNGOも支援活動の一翼を担っています。また、アフリカ支援に使われる資金は日本国民の税金であり、国民には政府のアフリカ支援政策について監視・提言する権利および義務を有しています。今後アフリカ支援にむけて国民的合意を作り上げ、市民社会、民間部門に潜在する日本の開発能力の総力を上げるために、全ての関係者が参加する「アフリカ支援連帯会議」(仮称)を設立することを提案します。

4.次のステージ「国連ミレニアム+5総会」に向けて、市民社会の取り組みは続く

 冒頭に確認したとおり、G8サミットは、世界の貧困問題、とくにアフリカの貧困をどう克服するかという問題を世界の主要課題とした点で大きな意義がありました。しかし、債務問題や貧困克服のための援助の増大、その他個別課題などについては、今後に大きな課題を残すものとなりました。市民社会のキャンペーンの今度の焦点はニューヨーク、9月の「国連ミレニアム+5特別総会」です。
 このミレニアム+5特別総会に関しては、日本ではもっぱら、国連安保理改革、とくに「日本が安保理常任理事国になれるかどうか」という観点からのみ焦点が当たっています。しかし、この総会は、もちろん国連改革も主要課題の一つではあるものの、世界的には、「国連ミレニアム開発目標の達成に向けて、世界がどのように貧困克服に立ち上がれるか」が最大の焦点です。また、日本を始め、新たに安保理常任理事国になることを目指す先進国にとって、この国連総会での最大の試金石は、「世界の貧困の克服にどれだけ責任ある関与ができるか」ということです。
 グローバル化の進展の中で、アフリカを始めとする世界の貧困を放置し、場合によってはそれを増幅してきたこれまでの国際社会。2005年を、こうした世界のあり方を転換するきっかけにすることができるかどうかは、市民社会がどれだけ声を上げ、行動できるかにかかっています。私たちは、G8サミットの成果と課題を踏まえ、9月の国連ミレニアム+5特別総会に向けて、日本から、持続的に市民社会の声を世界に響かせていきたいと考えています。

以上

投稿者 ほっとけない*** : 20:35

アフリカを知ろう

NHK週刊こどもニュース:アフリカを知ろう!05/7/2 放送がアップされています。

投稿者 ほっとけない*** : 11:25

2005年07月11日

ホワイトバンド追加入荷のお知らせ

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発売当初よりホワイトバンドが軒並完売となっておりました全国の販売店様に今週中には追加入荷分が届く予定です!(遠隔地を除きます)

全国のみなさまから予想をはるかに上回る絶大なご賛同を頂いており、今回の入荷分も瞬く間に売り切れになってしまうのではないか、プロジェクト事務局一同は心配しております。

みなさまには大変ご迷惑をお掛けしますが、今、一生懸命ホワイトバンドを作ってもらっている最中ですのでどうぞご理解ください。

できるだけ早くみなさんのお手元に行き渡りますように。

投稿者 ほっとけない*** : 16:57

2005年07月09日

G8閉幕 次の貧困との闘いは国連サミット9/14へ

G8、アフリカ支援に政治的指導性示せず
日本の増額表明は低い目標達成への小さな一歩
貧困との闘いは国連サミットへ

世界中で史上最大の規模で沸き起こる「貧困を過去の歴史に」という声に押されてアフリカ支援を前面に打ち出したG8サミットは、いくらかの前進を見せたものの、その勇ましいスローガンからはほど遠い内容で閉幕しました。その中で日本は、これまで削減され続けていたODAの増額を発表、貧困削減に重要な意味を持つすべての政策課題について政治的指導性の欠如が如実であった今回のG8で、追加援助額を表明した唯一の国となり、もともと低く設定されていた今回のG8の目標になんとか貢献することになりました。アフリカ支援がG8の主要課題になったこと、そしていくらかの前進が見られたことは、キャンペーンを行う世界中の市民の成果といえます。同時に貧困を克服するための闘いは今後、国連の「ミレニアム+5」サミットに舞台を移し、そこで日本を含む先進国のさらなる取り組みが求められることになります。

「ほっとけない 世界のまずしさ」は今回の日本政府の発表をまずは歓迎しますが、その目的が貧困削減にあることを再確認し、日本が自らの責任を果たすために、緊急課題として援助の質の改善、0.7%目標達成、貧困国債務の全面帳消し、国際貿易体制の公正化への取り組みを大幅に強化することを強く要求します。

1.債務
6月のG8財務相会議で合意された「18カ国(うちアフリカ14カ国)の多国間債務完全帳消し」について、「ほっとけない 世界のまずしさ」を含む市民社会運動(GCAP)は、貧困克服に債務帳消しを必要とするすべての国々にその原則を拡大することを求めていましたが、対象国拡大への言及は結局なされませんでした。貧困の克服に向けて国内改革が進んでいる多くの貧困国は、その改革を支える財政支援を必要としており、G8はその期待を裏切ることになりました。


2.途上国支援
議長国・英国は「2010年までにG8全体で500億ドルの援助増額」を今回のサミットの目標にしていました。これはEUが発表していた2010年までの400億ドルの追加援助、米国の6億ドルの増額など、サミット前にすでに交わされていた約束に、今回の日本の増額を加えることで達成されることになりました。これにより、2010年までに500万人の子どもの命を救える可能性が出てきましたが、それでも5000万人の子どもは貧困で命を失い続けることになります。

しかも、GCAPや国連、そして英国政府自身によるアフリカ委員会が求めていたのは、1.2010年までに各ドナー国が「国民総所得(GNI)の0.7%を援助に拠出する」という35年前の約束を守ること、さらに、2.緊急の要請として年間500億ドルの追加支援(対2004年レベル)を2006年以降即時実行することでした。つまり、今回のG8の結論は、3.0.7%目標についてはサミットでの新しいコミットメントは皆無、4.2006年時点で必要とされていた500億ドルは2010年まで待つこととなり、2006年度には50億ドル ほどしか用意されないことを意味します。これらがすべて実現していれば、3億人が貧困から脱出できた可能性がありました。

「ほっとけない 世界のまずしさ」のスポークスマン、山田太雲(オックスファム・ジャパン)は、「貧困によって毎週インド洋津波と同じ数の人々が命を失っている。津波支援を5年たってから届けるのか」と訴えます。

日本の途上国支援増額
日本政府が「5年間で100億ドルの支援増額」を発表したのはこのような文脈でした。貧困削減に向けて先進国の真剣な取り組みを求める世論がかつてないほど盛り上がる中、先進国の取組強化のモメンタムを失わせなかったという意味で、一定の役割を果たしたと言えるでしょう。

しかし、GNI比0.7%目標の達成に向けた予定は表明されていませんし、中身についても詳しいことは不明のままです 。援助の目的は貧困の下に暮らす人々の尊厳の回復と生活改善であり、国際政治における日本の存在感向上ではありません。貧困削減の効果を伴わないかぎり今回の増額に意義があったとは言えませんし、途上国支援に対する国内世論の信頼をさらに落とすことになります。

「ほっとけない 世界のまずしさ」は日本政府に対し、世界の貧困削減に向けた努力に貢献するためにも、そして国民のODAに対する支持を得るためにも、今回増額した分も含めて、援助の質の改善にむけて、早急に以下に取り組むことを強く訴えます。

・すべての援助のアンタイド化
・円借款よりも無償援助の重点化
・アフリカなど最貧国の重点化
・基礎教育や基礎保健などの社会開発分野への配分の拡大
・世界基金への拠出やリカレントコスト支援などが必要に応じて行えるようなスキームの柔軟化
・被援助国政府が援助資金を効果的に活用するように監視・提言する現地市民社会のエンパワメント重視
・他のドナー国との援助調和化
・長期的には、現在多くの省庁が関わるODAの政策決定機関を、「援助庁」を新設し、援助政策の責任をそこに一元化すること

また、6月に合意された債務帳消しの補填にこの増額分が使われる可能性も排除されていないようですが、重要なのは日本の帳簿上途上国支援を増やしたかどうかではなく、途上国が必要とする開発資金が実際にいくら届くのかであり、債務帳消しの補填金は別の資金を活用すべきです。


3.貿易
WTOにおける交渉を貧困削減に資する方向に動かすためには、G8が途上国に肯定的なシグナルを送る必要がありました。今回の声明で注目に値するのは、「途上国の市場開放の規模とスピードに関する決定権は途上国政府自身にある」とする文言ですが、ジュネーブでは相変わらず欧米諸国の交渉担当者は反対の方向で途上国に圧力をかけ続けています。

また、欧米諸国の輸出補助の撤廃に向けては、相変わらず欧米がお互いを批判するのみで、途上国の貧農を傷つける補助金撤廃に向けた具体的な日程は示されませんでした。

以上

***

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、世界の貧困の克服を求めて日本国内のNGOが中心となって行っている大規模な共同キャンペーンです。政府に対して援助、債務、貿易政策を中心に貧困削減に資する政策の履行を求めると共に、世界的な連帯のシンボルである「ホワイトバンド」を通じて市民への意識啓発運動を行っています。現在31のNGO団体が賛同しており、その数は増え続けています。NGO以外にも、中田英寿選手、作家の村上龍さん、歌舞伎俳優の中村勘三郎さん、歌手のMisia(ミーシャ)さんなど、そうそうたる著名人のみなさんが、ホワイトバンドを着けることでキャンペーンへの賛同の意を示してくださっています。

貧困撲滅を求める世界的な市民運動、「Global Call to Action against Poverty (GCAP)」にも参加しています。英国内ではMakePovertyHistoryとして知られているこの運動には、すでに2億人近い市民が参加しています。

投稿者 ほっとけない*** : 00:34

2005年07月08日

英国ロンドンにおいて生じた突発的暴力に関する声明

「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」政策グループ

1.英国からの報道によると、7月7日8時51分から9時47分にかけて、ロンドン市街地を走行中の地下鉄およびバス内で4回の爆発があり、7月8日午前10時現在までのところ、少なくとも37人の人命が失われ、700人以上が負傷しました。英国政府はこれをテロ事件と断定しています。犯行グループはまだ確認されていません。

2.初めに、私たちは、事件により亡くなった人々に、心より哀悼の意を表します。
また、世界の貧困の克服を目指す私たち市民社会は、こうした暴力行使を厳しく峻拒します。物理的暴力により故意に人を傷つけ、人命を奪うことは、いかなる場合にも許されるべきではありません。

3.折しも英国で行われていたG8サミットは、世界の貧困克服とそのためのアフリカ支援を主要な議題としていました。私たちは、この突発的暴力により、G8サミットでこれらの重要な議題が十分に討議されなくなることを恐れます。

4.現在、この突発的暴力を行使した者は誰なのか、また、どのような意図で行使されたのかについて判断をなし得る適切な情報はありません。しかし、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以来、私たちは次のことを強く思い知らされてきました。すなわち、貧困の拡大、貧富の差の拡大と世界の二極化、それがもたらす絶望感こそが テロリズムの連鎖をもたらすということ、貧困とそれがもたらす絶望感に正面から取り組むことこそが、テロリズムの連鎖を断ち切ることにつながるということです。

5.逆に、今回生じた突発的暴力は、米国同時多発テロ以降アフガニスタン、イラク を始めとする世界各地で遂行されてきた、「テロとの闘い」を名分とする世界的な軍 事的手段の行使は、先進国におけるテロリズムの防止においても有効でなかったとい うことを暗示しています。私たちは、このG8サミットに向け、「貧困との闘い」に 一歩を踏み出したこの世界が、この突発的暴力によって退歩することを何よりも恐れ ます。貧困との闘いは、テロリズムとの闘いを包含するものです。この突発的暴力の 犯行グループが何よりも恐れているのは、世界が世界が貧困との闘いに本格的に足を 踏み出すことなのです。

6.私たちは、G8首脳がこの突発的暴力に屈することなく、また、旧来の「テロとの闘い」の文脈に退却することなく、貧困の克服のためのアフリカ支援や気候変動へ の取り組みについて、堂々と討議し、これらの課題を前進させることを求めます。そ のことこそが、テロリズムの根源としての貧困と絶望感を克服する、本来の意味での 「テロとの闘い」であると言えるからです。また、犯行グループを孤立させ、その意 図を挫く上で最も有効なのは、この突発的暴力が与えた打撃に屈せず、G8サミット を遂行し抜くG8首脳のリーダーシップであると言えるからです。

7.最後に、私たちは、突発的暴力の犠牲となった37名の人々に加え、貧困によって死ななくてもよい死を迎えなければならなかった人々に対しても、哀悼の意を表さな ければなりません。この日の8時51分から9時47分までの間に、貧困が原因でなくなった子どもたちは、世界で1120人(注1)。エイズによって命を失った人は、途上国 で372人、このうち、治療にアクセスできずに亡くなった人は少なくとも310人にのぼります(注2)。死ななくてもよい死、理不尽な死を迎えざるを得なかったという点 で、彼・彼女らの死は、ロンドンの突発的暴力の犠牲者たちの死と共通する重みを持 っているのです。

注1:世界では3秒に1人の子どもが、貧困ゆえに生命を失っている。出典:ユニセフ編「The State of the World's Children 2005」109ページ。

(参照:http://www.unicef.org/publications/index_24432.html)

注2:世界のエイズによる死亡者の数は年間約350万人。このうち少なくとも6人に 5人は、本来必要な治療を受けられずに亡くなっている。出典:UNAIDS/WHOの各種年間レポート
(参照:http://www.unaids.org/

投稿者 ほっとけない*** : 11:26

プレスリリース 050705:記者会見のお知らせ「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」

記者会見のお知らせ
「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」
http://www.hottokenai.jp/index.html   http://www.ajf.gr.jp http://www.ticad-csf.net
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

来る2005年7月6−8日に英国グレンイーグルスにてG8先進国首脳会議が開催されます。これに際し、2005年7月、「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン、特別非営利活動法人アフリカ日本協議会(東京都台東区、代表理事 林 達雄)およびTICAD市民社会フォーラム(東京都新宿区、代表理事 大林 稔)は、G8サミットで主要テーマとして取り上げられている貧困削減問題および対アフリカ支援政策について、市民社会から見たコメントを発表する記者会見を行います。

PDF版

報道機関各位

プレスリリース

2005年7月5日

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局

(特活)アフリカ日本協議会
代表理事  林 達雄

TICAD市民社会フォーラム
代表理事  大林 稔
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
(特活)アフリカ日本協議会
TICAD市民社会フォーラム 

記者会見のお知らせ
「G8サミットに向けた市民の声:日本はアフリカ支援に真剣な取り組みを」

http://www.hottokenai.jp/index.html   http://www.ajf.gr.jp http://www.ticad-csf.net
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

来る2005年7月6−8日に英国グレンイーグルスにてG8先進国首脳会議が開催されます。これに際し、2005年7月、「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン、特別非営利活動法人アフリカ日本協議会(東京都台東区、代表理事 林 達雄)およびTICAD市民社会フォーラム(東京都新宿区、代表理事 大林 稔)は、G8サミットで主要テーマとして取り上げられている貧困削減問題および対アフリカ支援政策について、市民社会から見たコメントを発表する記者会見を行います。

記者会見の詳細は次の通り。

■会見内容

2005年は、上記会議に加え1月にセネガルで開催されたGDN(Global Development Network)第6回年次会合や4月にインドネシアで行われたバンドン会議を皮切りに、アフリカ農村開発行動計画(CAADP)会議など、アフリカ地域の諸問題を焦点とする国際会議が多く開催されています。そして9月に開催されるミレニアム開発目標(MDGs)中間レビュー会議も予定されています。

このような世界的なアフリカへの関心の高まりを踏まえ、私たちは2005年を将来のアフリカ支援のための重要な年と位置付け、日本の対アフリカ政策の拡大と改善を提案するため、2005年4月20日に(特活)アフリカ日本協議会およびTICAD市民社会フォーラムで日本の対アフリカ支援に関する声明文を発表いたしました。

現在開催中のG8サミットでも,アフリカ支援が地球環境とならんで主要議題とされています。G8にアフリカ支援に真剣に取り組むよう,世界中の市民社会が行動を起こしています。MDGsに取り組む「ほっとけない 世界の貧しさ」と,アフリカ支援ネットワークAJF, そしてアフリカ政策のアドボカシーに取り組むTCSFの3団体が合同で,G8サミットに対する呼びかけをご説明させていただきます。

■開催日
2005年7月8日(金)午後2時〜午後4時

■開催場所
財団法人フォーリンプレスセンター FPC会見室
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-2-1日本プレスセンタービル6階
Tel:03-3501-3401(代表) Fax:03-3501-3622

【「ほっとけない 世界の貧しさ」キャンペーン とは】
「ほっとけない 世界のまずしさ」は、グローバルな貧困根絶キャンペーン(Global Call to Action Against Poverty;G-CAP)の日本キャンペーンで、世界のキャンペーンと連携を取りながら活動しています。

【(特活)アフリカ日本協議会とは】
(特活)アフリカ日本協議会は、アフリカの人々による、政治的・経済的・社会的困難の危機を解決するための自発的な取り組みへの支援と協力を通じて、アフリカの人々との対等なパートナーシップが構築されること、アフリカに関わる人々のネットワークの形成を通じて、アフリカに関わる様々な団体・個人の活動の強化、アフリカ理解促進、アフリカに関わる調査・研究や情報発信、国際会議・セミナーへの参加や開催を通じて、アフリカの人々にも重大な影響をもたらす世界と日本の政治・経済・社会・生活のあり方を問い直し、改善案を提唱することを目的に活動しています。あなたも会員になりませんか?

【TICAD市民社会フォーラムとは】
TICAD市民社会フォーラムは、2003年秋に開催されたTICADⅢ(第3回アフリカ開発会議)をきっかけに、アフリカのNGOとともに日本の研究者や開発実務者、市民によって結成されました。アフリカの草の根の民衆へ届く政策の実現を目指して、調査・研究・政策提言活動をしています。


【本件の連絡先】
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局
田中 徹二
info@hottokenai.jp

(特活) アフリカ日本協議会
理事 稲場 雅紀
Tel:03-3834-6902 FAX:03-3834-6903
e-mail:info@ajf.gr.jp URL:http://www.ajf.gr.jp

TICAD市民社会フォーラム
 首席事務局員 長島 美紀
Tel&FAX: 03-3345-3234
e-mail:office@ticad-csf.net URL:http://www.ticad-csf.net
〒160-0023東京都新宿区西新宿3-7-26 ハイネスロワイヤル408

以 上

投稿者 ほっとけない*** : 11:22

G8@イギリス・エジンバラ。デモの様子

6日のデモ。ウエールズからやってきた女性です。
0706photo3.jpg
ほっとけない世界の貧しさ。日本でもやってるよ。というと大感激してくれました。
(林)

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投稿者 ほっとけない*** : 00:37

2005年07月07日

プレスリリース2005年7月5 日「アフリカ支援」:G8に突きつけられている本当の課題

各首脳がグレンイーグルスに到着し、いよいよ明日、G8首脳会議が開幕します。G8財務相会議やシェルパ会議などで準備が進められてきており、議長国の英国も「(アフリカ支援に関して)目標は達成されつつある」と強気の姿勢を見せています。
貧困の克服を求める世界規模の市民社会運動「Global Call to Action against Poverty(GCAP:日本では「ほっとけない世界のまずしさ」という名前で活動)」では、ミレニアム開発目標(MDGs)達成に先進国が守らなければならない約束に照らして、G8で話し合われようとしている内容が適切なものかを審査しています。以下は、債務、援助、貿易の各議題について、今回のG8で話し合われていることと、本来なされなければならないことを比較します。

1. 総論

1. 総論
サミットが英国の思惑通りに進んだとしても、「アフリカ支援の重要な問題はすべて解決された」と考えるのは間違いです。貧困問題はアフリカに限られているのではなく、貧困を抱えるすべての国に対して先進国の積極的な取り組みが求められています。援助、債務、貿易のどれをとっても、貧困問題の解決には程遠いものであり(詳細は以下を参照)、サミットはもっと野心的な貧困削減策を論じるべきです。

2. 債務
6月のG8財務相会議で、「18カ国(アフリカ14カ国)の債務完全帳消し」が合意されました。これは重債務貧困国(HIPCs)プロセスを終了した国に、これらの国が世界銀行、IMF、アフリカ開発銀行などの多国間機構に負う債務の即時全額免除を行うというもので、今後このプロセスを終了し次第、合計35 前後の国が免除を受けられるようになる可能性があります。

市民社会の評価:
1. 貧困削減の観点から債務帳消しの必要性の原則が打ち立てられたと言う意味で、重要。
対象国にとっては貧困削減のために活用できる資金が発生することを意味する。

2. しかし、貧困の克服のために債務の重荷から開放される必要のある国は全部で60カ国以上あり、今回の合意の対象国は少なすぎる。

3. 「400 億ドルの全額免除」が大きな額であると言われているが、重要なのは2006年以降これらの国にとっていくらの開発資金が発生することになるのかです。40 年間にわたっての免除と言うことは、18 カ国合計で毎年15 億ドルの新資金を獲得したに過ぎず、国連などが求めている即時の年間500億ドルの追加資金にはほど遠い額です。

4. もし62 の貧困国が債務免除を受ければ、年間100 億ドルの債務免除が必要です。


3. 援助
議長国・英国は、「(これまでにEUその他の先進国が打ち出している援助政策もあり)今回のG8でアフリカ委員会の報告書が求める2010 年までの250 億ドルは用意できるだろう」との強気の姿勢を見せています。これには、6月にEU が決定した「2010年までの援助額400億ドル追加」と、米国が打ち出す10 億ドルなどを根拠にしています。今後首脳会談の中で、とくに日本とカナダの動きに注目が集まるでしょう。

市民社会の評価:

1. アフリカ委員会報告書は「2008 年までに250億ドル、2010 年までにさらに250 億ドル」の追加援助がより望ましいとしており、アフリカのニーズに照らした時にG8はこちらの目標に合わせて議論をすべきです。

2. アフリカを含めた途上国への支援総額としては、2002 年の世界銀行による報告、2005 年の国連ミレニアム・プロジェクトによる報告書などで、MDGs 達成のために各途上国が貧困対策に関わる各セクター(基礎教育、基礎保健、感染症対策など)で抱えているニーズ、各国の援助吸収能力などを注意深く調査した結果、「即時の500 億ドル増額、および先進国のGNI比0.7%目標達成のためのタイムテーブル確立」を求めています。(2002 年のカナナスキス・サミットにおいて、「追加援助額の半分はアフリカに振り向けられる」ことが合意されています)

3. 500 億ドルの追加支援を各国の経済規模に合わせて負担した場合、GNI 比平均0.3%前後になりますが、これは1989 年時点に先進国が拠出していたのと同じレベルであり、「大変な額」ではありません。途上国において民主化が進み、基礎保健、感染症対策、基礎教育無償普通化に向けた国際的な枠組みもできるなど、援助を効果的に活用できる道筋が見えてきた今こそ、先進国は必要な額を提供すべきです。


4. 貿易
「ほっとけない世界のまずしさ」が入手している情報によると、貿易については別個に生命が発表され、以下のことについて言及されることが見込まれています。
1) 輸出補助
2) 市場開放、自由化の規模とペースに関する途上国政府の自決権
3) 貿易に対する援助
これらのいずれも、非常に弱い表現が使われる、とのことです。G8は貿易のルールを決める場所でもないので、あまり期待しても仕方がないという見方もあります。しかし、ジュネーブでの交渉は滞ってしまっている今、現行の国際貿易体制が途上国に対して非常に不公正なものであり、その中での主要な問題についてG8が真剣な姿勢を示さないことは、WTO の途上国メンバーに非常に悪いメッセージを送ることになり、12月に行われる香港閣僚会議に影を落とすことになるでしょう。

「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン
http://www.hottokenai.jp

PDF

投稿者 ほっとけない*** : 00:51

2005年07月06日

ホワイトバンド品薄のお詫び 7月中旬に改善予定

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7/2(土)より、全国主要書店、タワーレコード、Francfrancにて発売されました、ホワイトバンドですが、たいへんありがたいことに大勢の方の賛同をいただいておりますため、現在品薄となっております。販売状況の改善まで、今しばらくお待ち頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

7月の中旬以降、状況を改善するよう尽力中です。

投稿者 ほっとけない*** : 21:27

プレスリリース 20050706 G8、援助について首脳間の直接交渉へ

プレスリリース№2 from イギリス・エジンバラ
                        2005年7月6日
G8、援助について首脳間の直接交渉へ

GCAP記者会見のお知らせ

このプレスリリースには、以下の情報が記載されています。
1. 援助に関する議論、首脳間の直接交渉へ
2. 世界の市民社会によるパフォーマンスおよび記者会見(7/6@グレンイーグルス)

PDF

投稿者 ほっとけない*** : 14:11

プレスリリース:小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明

■プレスリリース:
小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明
========================================

 本日(6月30日)開催された「沖縄サミット5周年記念シンポジウム:三大感染症の東アジアにおける地域的対応」に小泉純一郎首相が出席、スピーチを行い、世界における感染症の深刻さにかんがみ、日本政府は世界エイズ・結核・マラリア対策基金(以下「世界基金」)への拠出を増額し、「当面」5億ドルを拠出することを表明しました。また、感染症対策に関する新しい援助イニシアティブである「保健と開発に関するイニシアティブ」(Health and Development Initiative)について、5年間で50億ドルを拠出することを発表しました。

 「世界基金」への日本政府の拠出額については、海外・国内のさまざまなNGOが増額を要求してきました。「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンでは、アフリカ日本協議会やその他のNGOとともに、日本政府に対して「世界基金」への増額を求める声明を呼びかけ、、海外から70団体、国内から20団体の賛同をいただいて6月7日、外務省・財務省・内閣府に対して提出しています。小泉首相の今回の発表は、こうした市民の動きの成果であるということができます。私たちは、本日小泉首相によって示された拠出表明を評価し、歓迎するものです。

 世界基金は設立以降の3年間で多くの実績を上げてきましたが、一方で、各国の感染症対策プロジェクトへの資金拠出案件の増大にともない、2006−7年において、総額70億ドルを超える大きな資金需要が生じることが予測されています。一方、各国の資金拠出表明のスピードはまだ遅く、大きな資金ギャップが生じることが懸念されています。本日の小泉首相の表明は、主要先進国の拠出表明として先駆的なものであり、各国がこれに続くことが期待されます。-

 本日の拠出表明は「当面」の拠出額を示したものでしたが、上記資金ギャップを埋めるためには、出来るだけ早い段階での拠出が必要です。日本のNGOとして、日本政府に早期段階での拠出に向け努力ことを期待します。

 ルイ・パストゥールの「幸運は準備できている人だけに訪れる」という言葉を引きつつ、日本は「準備する」ことの困難な人々にも手を差し伸べる、と述べた本日の小泉首相の表明は、日本を「人道国家」として世界にアピールすることを狙ったものであるといえます。一方、日本でも、HIV/AIDSをはじめ、感染症の影響は拡大の一途をたどっています。日本が感染症問題に直面する当事者として、世界各国と手を取り合って感染症との戦いを展開していくことを、日本の市民社会の一員として求めて行きたいと考えます。

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン
政策チーム 稲場 雅紀

投稿者 ほっとけない*** : 01:00

2005年07月02日

LIVE8 グローバルに開催。ネット映像&署名中。

Live8 映像

署名も受付中

第2回 Live 8 Japanコンサート レポート(感謝 ViVa!, JCAFEさん)

世界各地で「ライブ8」 アフリカ貧困救済訴え

投稿者 ほっとけない*** : 23:56

2005年06月25日

G8グレンイーグルスサミット直前シンポジウム開催ーNHK

G8グレンイーグルスサミット直前シンポジウム

アフリカエイズ問題に支援を

引用
>動画あります

深刻な状況が続くアフリカのエイズ問題について考えるシンポジウムが、24日夜、東京・港区で開かれ、エイズウイルスに感染しながらも感染者の支援を行っている南アフリカの女性がアフリカの現状について報告し支援を呼びかけました。

投稿者 ほっとけない*** : 23:23

中田も勘三郎も「ホワイトバンド」 貧困絶滅で販売へ

引用-asahi.com

腕に白いバンドを巻いている人は、世界の貧困に関心がある——。日本の国際NGO(非政府組織)27団体が7月から貧困撲滅のための「ホワイトバンド運動」を始める。欧米ですでに定着し始めたキャンペーン活動を日本にも広げようというものだ。

腕に白いバンドを巻いている人は、世界の貧困に関心がある——。日本の国際NGO(非政府組織)27団体が7月から貧困撲滅のための「ホワイトバンド運動」を始める。欧米ですでに定着し始めたキャンペーン活動を日本にも広げようというものだ。インターネットなどを通じてシリコーン製バンドを1本300円で売り、売り上げを「貧困絶滅」のキャンペーン費用に充てる。

 世界では3秒に1人の割合で子どもが貧困で死んでいる。2000年の国連ミレニアム宣言では、2015年までに貧困人口を半減する目標を立てているが、達成は危ういという。

 参加するNGOは「先進国が本気で貧困撲滅の意思を社会制度に反映させる必要がある」と訴え、貧困削減を話し合う英国グレンイーグルズ・サミットにあわせて日本での活動を始めることにした。「ほっとけない世界の貧しさ」が合言葉だ。

 ホワイトバンドは世界各地のNGOによる共同行動で、サミットを主催する英国のブレア首相、英サッカー選手のデービッド・ベッカムさん、俳優のトム・ハンクスさん、「ミスター・ビーン」役のローワン・アトキンソンさんらも腕に巻いている。

 日本では歌舞伎の中村勘三郎さんや作家の村上龍さんらがキャンペーンに加わり、サッカー日本代表の中田英寿選手はコンフェデ杯の練習中にも腕にホワイトバンドをつけていた。

 国内では全国の有名書店、レコード店、ネットなどを通じて販売する。

投稿者 ほっとけない*** : 14:23

2005年06月24日

7月2日、貧困に立ち向かう、“LIVE 8 JAPAN”(ライヴ・エイト・ジャパン)開催概要決定!

「経済的にも道徳的にも救える手段を知っている私たちは、これ以上貧困に苦しんでいる人々を放って置くことはできない。ギターを持ったミュージシャンたちが世界を動かす時が来た」(LIVE 8創立者 ボブ・ゲルドフ)

詳細はこちら

投稿者 ほっとけない*** : 17:53 | トラックバック

2005年06月17日

5月26日「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン立ち上げの集い報告

5月26日「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン立ち上げの集い報告をアップ。

投稿者 ほっとけない*** : 13:35 | トラックバック

6.24 英国グレンイーグルスG8サミット直前シンポジウム

**********************転送歓迎ここから*********************
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■英国グレンイーグルスG8サミット直前シンポジウム
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★▽★◇★△★○★▽★◇★△★○★▽★◇★△★○★

◇南アフリカ共和国のHIV陽性者のアクティヴィスト
 ググ・ヂャミニさんが語るアフリカの現実

◇エイズ・結核・マラリア三大感染症との闘い:
 私たちに何ができるのか?

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○★▽★◇★△★○★▽★◇★△★○★▽★◇★△★○

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○日 時:6月24日(金) 午後5時30分〜8時30分
○場 所:大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス
    2F大研修室
・住 所:東京都港区麻布台1-11-15
・行き方:東京メトロ日比谷線「神谷町」駅E1出口下車徒歩3分
・地 図:http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
○参加費:500円(資料代)
○申 込:参加される方は、本メール末尾の「参加申込票」に所定の事項をご記入の上、アフリカ日本協議会(info@ajf.gr.jp宛ご返信下さい。

●ググ・ヂャミニさん、25歳。南アフリカの貧困のなかで、14歳のときに性暴力によりHIVに感染した彼女は、いま、地域のHIV陽性者グループのリーダーとして、エイズ・結核など感染症との闘いの最前線にたっています。

●エイズ・結核などの感染症による「世界の危機」が叫ばれてから数年。感染症を取り巻く現実は深刻さを増しています。HIVとともに生きる人々は世界全体で4000万人。アフリカだけでなく、全世界で感染が拡大しています。

●アフリカで、アジアで、旧ソ連圏で……人々は感染症との闘いに立ち上がっています。予防、ケア、治療、アドボカシー……しかし、足りないものがあります。最低限の医療保健施設、医療従事者、治療薬へのアクセス。そして、感染症と闘う国際社会の断固たる意志です。

●感染症との闘いに、日本は、私たちは何ができるのでしょうか。7月のG8サミット、9月の国連ミレニアム+5サミットに向けて、市民社会としてメッセージを発していきたいと思います。

---------------------------
○主 催:(特活)アフリカ日本協議会、
     「ほっとけない、世界のまずしさ」キャンペーン
     日本リザルツ
○連絡先:(特活)アフリカ日本協議会(担当:稲場)
・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F
・電話 03-3834-6902、FAX:03-3834-6903
・ウェブ http://www.ajf.gr.jp
---------------------------

■パネリスト
○ググ・ヂャミニ氏(南アフリカ共和国、イググレツ・サポート・グループ・ディレクター、「治療行動キャンペーン」ハウテン州執行委員)
○小野崎郁史氏(結核予防会結核研究所国際協力部副部長)
○稲場雅紀氏((特活)アフリカ日本協議会、世界エイズ・結核・マラリア対策基金第9回・10回理事会先進国NGO代表団メンバー)、他 交渉中。

■モデレーター
○林 達雄氏((特活)アフリカ日本協議会 代表理事)

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■参加申込票<info@ajf.gr.jpまで>
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○お名前
○ご所属(あれば)
○ご連絡先(メール)
○ご連絡先(携帯など)
○コメント

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【参考】本シンポジウム特別ゲスト ググ・ヂャミニさん紹介新聞記事
(2003年7月7日付 毎日新聞夕刊記事)

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[エイズ最前線]南アフリカからの報告
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1 レイプ感染の母子再起
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 「エイズであることを隠さないで」「頑張って前向きに生きましょう」。3畳ほどの部屋からググ・ドラミニさん(23)の朗らかな声が聞こえる。相談に訪れたHIV(エイズウイルス)感染者の心がなごんでいく……。

 ググさんは小学3年生の長女ルンギレちゃん(8)とヨハネスブルク郊外で月額4000円の部屋を借り、一つのベッドで身を寄せ合って暮らす。枕もとの作りかけの赤いビーズ細工はエイズ撲滅のPRバッジだ。

 エイズ相談のほか、自身の悲惨な体験と克服の過程を語る講演の謝礼を生活費にしている。

 ググさんは14歳の時、ヨハネスブルク郊外で3人組の男にレイプされ、銃弾を2発浴びた。1発は頭部にめり込み、1発は耳たぶをかすめた。

 ひん死の重傷を負い、HIVに感染した。「1年以内に死ぬ可能性がある」と言われ、レイプによる妊娠で生まれたルンギレちゃんも「HIV陽性」と宣告された。

 父親は87年に強盗に射殺され、唯一の身内だった母親も心労が重なり、事件の2年後に心臓発作で亡くなった。

 絶望と恐怖に震える日々が続いた。それでも、再び立ち上がる力が残っていた。「神様に私は生かされている。同じ境遇の人々を助けることが私に与えられた役目」。そう決意した彼女は感染者のカウンセリングを始めた。

 悲しい出来事にも接する。頻繁に相談に乗ってあげた女性感染者が最近訪ねてきた。「ググ、今までありがとう」。そう言い残して、バスで10時間かかる故郷に向かった。その翌週、彼女の訃報(ふほう)が届いた。「生まれた土地で死にたかったのね」。涙が止まらなかった。

 「エイズは一人で抱え込んではダメ」。発病の恐怖を振り払うように話すググさん。正式名「ググレツ」は黒人系言語で「誇り」を意味する。

 「おかあさん、私はお医者さんになってエイズに苦しむ人を助けたいの」。ルンギレちゃんの目が輝いた。彼女の名は「喜び」という意味だ。

 部屋の壁に花柄の便せんが張られている。ググさんが自分を励ますために書いた「ありのままの自分を愛して」という詩の一節が見えた。(了)

*************************転送ここまで***********************

投稿者 ほっとけない*** : 13:30 | トラックバック

2005年05月28日

5月26日渋谷勤労福祉会館にて「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン(以下、ほっとけないキャンペーン)の立ち上げの集いが開催

5月26日渋谷勤労福祉会館にて「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン(以下、ほっとけないキャンペーン)の立ち上げの集いが開催され、160人を超えての参加がありました。このキャンペーンは、国際的なG-CAP(Global Call to Action against Poverty)運動を日本でも広めようとするNGO連合によって準備されてきました。この集いでは、問題提起として国際問題評論家の北沢洋子さんからスピーチしていただきました。このお話しを報告します。



続き

投稿者 ほっとけない*** : 11:32

 
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